Mathematics
Examination
Test
Archives
を偶数として,からまでの異なる数字が書かれた枚のカードを,カードに書かれた数字の小さい順に左から右へ並べる.この枚のカードの並びを初期状態とする.また,枚のカードの並びにおける各カードの位置を左から順に,と表す.そこで,枚のカードの並びに対して次のような操作を定義する.
操作:並べられた枚のカードを左から枚と残りの枚の組に分け,それぞれⅠ組,Ⅱ組とする.次にⅠ組,Ⅱ組のそれぞれの左から順にカードを枚ずつ取り,Ⅰ組からのカード,Ⅱ組からのカード,と交互に,左から右へカードを並べ替え,新たな枚のカードの並びを作る.
例えば,枚のカードの初期状態と操作を回施した後のカードの並びは,表1のようになる.
表1
初期状態の並び | ||||||||||
操作後の並び |
ここで,初期状態のカードの位置を操作を回施した後の位置をで表すと,表1の入れ替えが起こった後のとの対応関係は表2のようになる.例えば,表2の太枠内の対応関係は,初期状態で位置がのカードは,操作を回施した後,位置がになったことを表す.
表2
期状態の位置: | ||||||||||
操作後の位置: |
ここで,自然数を自然数で割ったときの余りがであるとき,の間に成立する関係を,記号を使ってと書くことにする.この定義にしたがうと,表2においてを除いたとの関係は,と書ける.
設問
(1) 枚のカードに対して,初期状態から操作を回施した後のカードの並びを解答欄の表に書きなさい.
(2) 枚のカードに対して,操作を回施した後のカードの位置を解答欄の表に書きなさい.なお,初期状態から操作を回施した後のカードの位置をとする.
(3) 枚のカードに対して,初期状態から操作を複数回行うと,再び初期状態に戻る.このときの最小の操作回数を答えなさい.ただし,操作は必ず回以上行われるものとする.
(4) との関係をもとにして,を除くに対して,を記号とを使って表しなさい.(ヒント:をで割った余りがと表せる時,の倍をで割った余りは,の倍をで割った余りと等しくなる.)
(5) 設問(4)で求めた結果を用いて,設問(3)の答えが得られる理由を説明しなさい.
(6) 枚のカードに対して,初期状態から操作を複数回行うと,再び初期状態に戻る.このときの最小の操作回数を答えなさい.ただし,操作は必ず回以上行われるものとする.また,そうなる理由を記号を使って説明しなさい.