2013 和歌山大学 後期システム工学部総合問題MathJax

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2013 和歌山大学 後期システム工学部総合問題

情報通信システム,デザイン情報学科

易□ 並□ 難□

【2】 関数 y =cos3 θ+a cos θ ( 0θ π2 ) について,以下の設問(1)から(3)に答えなさい.ただし, cosθ =t とし, a は定数(実数)とする.

(1)  cos3 θ t を用いて表しなさい.

(2) 関数 y t a を用いて表しなさい.

(3) 関数 y の最小値を a を用いて表しなさい.また最小値をとる t の値も求めなさい.

2013 和歌山大学 後期システム工学部総合問題

情報通信システム,デザイン情報学科

デザイン情報学科は選択

易□ 並□ 難□

【3】 次の文章を読み,設問(1)から(6)に答えなさい.

  N を偶数として, 0 から N -1 までの異なる数字が書かれた N 枚のカードを,カードに書かれた数字の小さい順に左から右へ並べる.この N 枚のカードの並びを初期状態とする.また, N 枚のカードの並びにおける各カードの位置を左から順に, 0 1 2 N-1 と表す.そこで, N 枚のカードの並びに対して次のような操作 M を定義する.

操作 M :並べられた N 枚のカードを左から N2 枚と残りの N2 枚の 2 組に分け,それぞれⅠ組,Ⅱ組とする.次にⅠ組,Ⅱ組のそれぞれの左から順にカードを 1 枚ずつ取り,Ⅰ組からのカード,Ⅱ組からのカード, と交互に,左から右へカードを並べ替え,新たな N 枚のカードの並びを作る.

 例えば, 10 枚のカードの初期状態と操作 M 1 回施した後のカードの並びは,表1のようになる.

表1

初期状態の並び 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
操作後の並び 0 5 1 6 2 7 3 8 4 9

  ここで,初期状態のカードの位置を k =0 1 2 9 ), 操作 M 1 回施した後の位置を M (k ) で表すと,表1の入れ替えが起こった後の k M (k ) の対応関係は表2のようになる.例えば,表2の太枠内の対応関係は,初期状態で位置が 1 のカードは,操作 M 1 回施した後,位置が 2 になったことを表す.

表2

期状態の位置: k 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
操作後の位置: M( k) 0 2 4 6 8 1 3 5 7 9

 ここで,自然数 a を自然数 m で割ったときの余りが b であるとき, a b m の間に成立する関係を,記号 を使って b =am と書くことにする.この定義にしたがうと,表2において k =0 9 を除いた k M (k ) の関係は, M( k)= 2k 9 と書ける.

設問

(1)  10 枚のカードに対して,初期状態から操作 M 2 回施した後のカードの並びを解答欄の表に書きなさい.

(2)  10 枚のカードに対して,操作 M 2 回施した後のカードの位置を解答欄の表に書きなさい.なお,初期状態から操作 M 2 回施した後のカードの位置を M2 (k ) とする.

(3)  10 枚のカードに対して,初期状態から操作 M を複数回行うと,再び初期状態に戻る.このときの最小の操作回数を答えなさい.ただし,操作は必ず 1 回以上行われるものとする.

(4)  M( k) M2 (k ) の関係をもとにして, k=0 9 を除く k に対して, M2 (k ) を記号 k を使って表しなさい.(ヒント: a 9 で割った余りが b と表せる時, a 2 倍を 9 で割った余りは, b 2 倍を 9 で割った余りと等しくなる.)

(5) 設問(4)で求めた結果を用いて,設問(3)の答えが得られる理由を説明しなさい.

(6)  52 枚のカードに対して,初期状態から操作 M を複数回行うと,再び初期状態に戻る.このときの最小の操作回数を答えなさい.ただし,操作は必ず 1 回以上行われるものとする.また,そうなる理由を M (k ) k 記号 を使って説明しなさい.

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