2015 広島大学 後期

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2015 広島大学 後期

総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【1】 関数

f( x)= log xx

に対し,次の問いに答えよ.ただし, log は自然対数を表す.また,必要なら limx log xx =0 を用いてよい.

(1) 関数 f (x ) の導関数 f ( x) 2 次導関数 f ( x) を求めよ.

(2) 関数 y =f( x) の増減,極値,グラフの凹凸および変曲点を調べ,グラフの概形をかけ.

(3) 曲線 y =f( x) x 軸,および直線 x =a a>1 で囲まれた図形の面積 S (a ) を求めよ.

(4) 極限値 lima S (a )e 2a を求めよ.

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総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【2】  s t は正の実数で, s+t= 1 とする.三角形 ABC の辺 BC CA AB s :t に内分する点を,それぞれ L M N とおく.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 三角形 ABC の重心と三角形 LMN の重心が一致することを示せ.

(2) 三角形 ABC の外心を O とする. |OL | | OM | ならば, |BC | | CA | であることを示せ.

(3) 三角形 ABC の外心と三角形 LMN の外心が一致するならば,三角形 ABC は正三角形であることを示せ.

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総合科学部(理系)

配点25点

易□ 並□ 難□

【3】 自然数 n に対し,

Pn = k= 1n k Q n= k =1n k5

とおく.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  Pn 3 で割った余りは 0 または 1 になることを示せ.

(2)  Pn +12 -Pn 2 および 4 ( Pn+ 13 -Pn 3) がともに (n+ 1) 3 で割り切れることを示せ.

(3)  Qn= 4 Pn 3- Pn2 3 を示せ.

(4)  Qn P n で割り切れることを示せ.

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総合科学部(理系)

易□ 並□ 難□

【4】 箱に赤玉が 3 個,白玉が 2 個入っている.このとき, A B 2 人に対して,次の試行を繰り返す.

「箱の中から無作為に玉を 1 個取り出し,

赤玉なら A 1 点与え,白玉なら B 2 点与え,

取り出した玉をもとの箱にもどす.」

A が獲得した合計点と B が獲得した合計点の差が 2 点以上になったところでやめて,合計点の多い方を勝ちとする.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  2 回以下の試行で A が勝つ確率を求めよ.

(2)  3 回以下の試行で B が勝つ確率を求めよ.

(3)  n を自然数とする. 3n 回目に A が獲得した合計点と B が獲得した合計点の差が 0 になる確率を求めよ.

(4)  3n 回以下の試行で B が勝つ確率を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問いに答えよ.

(1) 空間内に 3 O A B があるとき, OAB の面積 S

S= 12 | OA |2 | OB |2 -( OA OB )2

で与えられていることを示せ.

(2) 空間内の 3 A ( 1,0, -1) B ( 1,1, 0) C ( -1,2 ,0) が与えられている. O は原点とする. 3 O A B を含む平面に対し, C からおろした垂線の足を H とするとき, H の座標を求めよ.

(3) 四面体 OABC の体積 V を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【2】 赤と青のさいころを同時に振って,出た目をそれぞれ r b とする.この r b に対して次の 2 つの方程式を考える.

x2 -rx +b=0 (A)

x3 -rx +2b =0 (B)

以下の問いに答えよ.

(1) 方程式(A)が実数解を持たない確率を求めよ.

(2) 方程式(A)が整数解を持つ確率を求めよ.

(3) 方程式(B)が 2 つ以上の実数解を持つ確率を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【3】 平面上の曲線

x24 +y2 =1 x 0 y 0

C とする.以下の問いに答えよ.

(1)  C 上の点 P ( 1, 3 2 ) における C の法線と x 軸の交点を Q とする. Q の座標を求めよ.

(2)  P から x 軸におろした垂線の足を R とする.線分 PR x 軸および C で囲まれる図形の面積を求めよ.

(3)  x 軸と y 軸および C で囲まれる図形を考える.この図形は線分 PQ 2 つに分割されるが,右側の図形と左側の図形のいずれの面積が大きいか.また,その面積の差を求めよ.

2015 広島大学 後期

理学部数学科

易□ 並□ 難□

2015年広島大後期理学部【4】の図

【4】  α>1 β>0 γ= α2+ 1 とする.座標平面において点 A (γ , γα ) を中心とする円 C 1 と点 B を中心とする円 C 2 を考える.ただし, C1 x 軸に接し, C2 は点 Q y 軸に接し, B は第 1 象限にあるとする. C1 C 2 がともに点 P で直線 y =βx に接するとき,以下の問いに答えよ.

(1)  β α を用いて表せ.

(2)  α を動かしたときの点 P の軌跡を図示せよ.

(3)  θ= BOQ とするとき, tanθ α を用いて表せ.ただし, O は原点である.

(4) 点 P が線分 AB 1 :3 に内分するときの α の値を求めよ.



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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【5】 自然数 n の約数の個数を f (n ) とおく.例えば 12 の約数は 1 2 3 4 6 12 であるので, f( 12)= 6 である.以下の問いに答えよ.

(1)  n n =p1 a1 p2 a2 pk ak と素因数分解されるとき, f( n)= (a1 +1) (a 2+1 ) (ak +1 ) となることを示せ.

(2)  f( n) が奇数になるのは n がどのような数のときか.

(3)  f( n) 3 以上の素数になるような 500 以下の自然数 n はいくつあるか.

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