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2015 慶応義塾大学 商学部

2月14日実施

易□ 並□ 難□

【1】  O を原点とする座標空間に, 2 A ( 0,1, 2) B ( 1,2, 0) がある.

(ⅰ)  OAB の面積は (1) (2) (3) である.

(ⅱ) 点 C の位置を,位置ベクトル

OC = 23 OA + 23 OB

によって定める.このとき, ABC OAB の面積の比は

ABC OAB = (4) (5)

である.

(ⅲ)  2 つのベクトル OA OB の両方に垂直な単位ベクトルのうちの 1 つは,

(6) (7) 21 ( (8) ,- (9) ,1 )

である.

(ⅳ)  t を実数として,点 D ( t 24 ,4 t,19 ) を定める.このとき,四面体 ABCD の体積 V (t )

V( t)= (10) (11) (12) (t 2- (13) t+ (14) (15) )

である.

(ⅴ) 数列 { an } を次のように定める.

a1 =1 a n+1 =an + n+1 10 n= 1 2 3

 このとき, V( an ) は, n= (16) で最小となる.

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2月14日実施

易□ 並□ 難□

【2】 半径 1 の円周上に 8 個の点があり,それぞれの点は隣り合う点とすべて等間隔に配置されている.それらの点には,反時計回りに 1 から 8 までの番号が順番についている.また,中の見えない袋の中に, 8 個の球が入っていて,それらの球には, 1 から 8 の番号が 1 つずつ書かれている.

(ⅰ) 袋から同時に 3 つの球を取り出すとき,取り出した球と同じ番号のついた円周上の 3 点を頂点とする三角形の作り方は,全部で (17) (18) 通りある.このとき,作られた三角形の面積と,その面積が得られる確率の一覧表を作ることができる.以下の表を,上から下に面積の小さい順に並べて完成させなさい.

面積 確率
(19) - (20) (21) (22) (23)
(24) (25) (26) (27)
(28) (29) (30) (31)
(32) (33) (34)
(35) +(36) (37) (38) (39)

(ⅱ) 袋から同時に 4 つの球を取り出すとき,取り出した球と同じ番号のついた円周上の 4 点を頂点とする四角形の作り方は,全部で (40) (41) 通りある.このとき,作られた四角形の面積と,その面積が得られる確率の一覧表を作ることができる.以下の表を,上から下に面積の小さい順に並べて完成させなさい.

面積 確率
(42) (43) (44) (45) (46)
(47) +(48) (49) (50) (51) (52) (53)
(54) (55) (56) (57)
(58) + (59) (60) (61) (62) (63) (64)
(65) (66) (67) (68)

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2月14日実施

易□ 並□ 難□

【3】  M 社はブドウを栽培し,それを原料にしたワインを醸造して世界中に販売している,としよう.一般には,企業の業績には,社内のさまざまな活動だけでなく,社外の要因も大きくかかわっている.しかしながら,ここでは,問題が複雑にならないように,一部の活動に限定して, M 社の醸造計画を考えてみよう.

 栽培および醸造において,量と質には,醸造量が増えれば増えるほどワインの品質が低下する,という関係があると仮定する.この関係は,

q=a- bx

という単純な式であらわされるとする.ここで, x はワインの醸造量(リットル), q はワインの品質の高さを表す M 社が独自に定めた指標とし, a b は正の実数とする.また,変量 x のとり得る値の範囲は, x q がともに正の値となる範囲とする.

 醸造されるワインはすべて同一の品質で,同一の価格で販売されるものとし,その価格を p (円/リットル)で表す.市場において,品質の高いワインは希少性が増すため,その価格は非常に高いものになる.この関係は,

p=c q2

で表されると仮定する.ただし, c は正の実数とする.また,醸造されたワインは,上記で定まる価格で,すべて残らずに販売されてしまうものとする.

  M 社は,以上の諸条件を前提にして,その年の栽培および醸造を行う.すなわち,醸造量を x と定め,それに応じて適切な栽培および醸造を行うことにより,品質の指標が q となるワインを作り,その全量(すなわち x )を品質の指標 q に応じた価格 p で販売し,売上高 y =px (円)を得る.

(ⅰ) 売上高は,

x= (69) (70) ab (リットル)

のとき,最大値

(71) (72) (73) x a (74) b (円)

をとる.

(ⅱ) 次に,ワインを醸造するに際し,技術上の制約や販売上の都合などの理由で,醸造量の下限が設けられているとしよう.この下限を正の実数 m (リットル)で表す. x の取り得る値の範囲には, x m 以上という条件が追加されることになる.このときの売上高の最大値を y で表し,それを与える醸造量を x で表す. x m の関数であるので,これを x= f( m) で表す.関数 f (m ) の定義域を 0 <m< ab として,この関数のグラフを解答用紙Bの解答欄の所定の枠内に描きなさい.

 同様に, y m の関数であるので,これを y= g( m) で表す.関数 g (m ) の定義域を 0 <m< ab として,この関数のグラフを解答用紙Bの解答欄の所定の枠内に描きなさい.

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