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【6】 ある議会において,現在,つの政党が議席ずつ獲得している.各議員は提案された議案に賛成するか反対するかのどちらかを選択するが,党議拘束がかけられるため,同じ政党に属する議員は同じ選択をする.今,賛成を反対をで表すものとし,例えば政党が賛成,政党が反対,政党が賛成した場合を政党が反対,政党が賛成,政党が賛成した場合をと表す.議案の可決には過半数の票以上が必要であり,のときに議案は可決され,のときに否決される.賛成と反対が同数の場合には否決される.
ここで,他の政党の選択は変わらないという条件のもとで,ある政党が自らの選択を変えたときに,議案の採決の結果まで変えてしまうなら,その政党はスイングであるとよぶ.例えば,の場合を考えると,政党が選択をからに変えると,となり,採決の結果が可決から否決に変わってしまう.政党が選択をからに変えた場合にも,採決の結果が可決から否決に変わってしまう.しかし,政党が選択をからに変えても,となり採決の結果は可決のままで変わらない.したがって,の場合には,政党と政党がスイングである.
次にの場合を考えると,政党と政党がスイングであることが分かる.しかし,やの場合にはスイングは存在しない.このように,政党がスイングになるのは,の場合であり,政党がスイングになるのは,の場合であり,政党がスイングになるのは,の場合である.よって,各政党ともにつの場合でスイングになる.スイングになる場合の回数を賛成・反対の組合せの総数で割った値を影響力指数とよぶと,現在の議席数では各政党とも影響力指数はで同一である.
(1) 次の選挙において,政党が議席,政党が議席,政党が議席になったとすると,政党の影響力指数は政党の影響力指数は政党の影響力指数はとなる.
(2) さらに上記の選挙の半年後に,政党が議席を有する政党と議席の政党に分裂したすると,政党の影響力指数は政党の影響力指数は政党の影響力指数は政党の影響力指数はとなる.