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【1】 を正の整数とする.表に○か×が描かれた枚のカードが裏を上にして横一列に置かれており,カードには左端から順にと番号が振られている.以上以下のある整数に対し,左から枚が○であり残りが×であることは分かっているが,の値は分かっていないとする.例えばなら全てのカードは×である.×が高々回現れるまでカードを枚ずつ裏返すことによりの値を知る方法を考える.
図1
図2
のときには,「最初に番号のカードを裏返し,それが○なら次に番号のカードを,×なら番号のカードを裏返す」という方法により,どのような場合でも確実にの値を知ることができる.このような,それまでに裏返したカードから得られた情報に基づいて次に裏返すカードを決めるような裏返す順番の決め方で,×が高々回現れるまで裏返すことにより,どのような場合でも確実にの値を知ることができるものを,大きさの問題を解く手順と呼ぶことにする.上記の手順を図1のように表すことにする.また,図2は大きさの問題を解く手順の別の例である.
それぞれの手順において,裏返す必要のある回数の最大値をその手順の効率と呼ぶことにする.図1の手順の効率はであり,図2の手順の効率はである.大きさの問題を解く手順の効率の最小値をとおく.
問1 であることを示せ.
問2 ならばであることを示せ.
問3 を大きくすると,はいくらでも大きな値をとることを示せ.
問1~間3とより,以上の整数に対し,となる整数のうち最大のものが存在することがわかる.このようなをとおく.
問4 およびを求めよ.
問5 のとき,をとで表せ.
問6 大きさの問題を解く手順のうち,効率がであるものの例をつ,図で表せ.