2018 筑波大学 後期理工学群

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2018 筑波大学 後期理工学群

応用理工学類

易□ 並□ 難□

【1】  f( x)= e-x 2 とするとき,座標平面の第 1 象限内で定義された 2 つの曲線

C1 y=f (x ) C2 y=- 12 df( x) dx

を考える.以下の問いに答えよ.

(1) 曲線 C 1 上を動く点 ( t,f (t ) ) と原点 O ( 0,0 ) との距離を s (t ) とするとき, s( t) の最小値を求めよ.

(2) 曲線 C 1 と曲線 C 2 の交点 P の座標を求めよ.

(3) 点 P と原点 O ( 0,0 ) を通る直線を L とする.直線 L の方程式を求めよ.

(4) 曲線 C 2 と直線 L で囲まれた図形の面積を求めよ.

(5)  y 軸,曲線 C1 直線 L で囲まれた図形を, y 軸の周りに 1 回転してできる回転体の体積を求めよ.

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応用理工学類

易□ 並□ 難□

【2】  O を原点とする x y 平面上に 2 A ( 1,0 ) A ( -1,0 ) をとる.さらに, 1 以外の正の定数 α に対して,点 A からの距離が点 A からの距離の α 倍であるような点全体が表す図形を L とする.以下の問いに答えよ.

(1)  L を表す方程式を求め, L の図形的特徴を述べよ.

(2) 原点 O 以外の点 P に対して OP = OP OP2 となる点 P を定める.点 P L 上を動くとき点 P が描く図形を L とする. L を表す方程式を求め, L L を比較せよ.

(3)  L 上で原点 O からの距離が最小の点を B 原点 O からの距離が最大の点を B とする.原点 O を中心とする半径 1 の円周上を点 Q が動くとき, α を用いて BQB Q を表せ.

(4) 原点 O を中心とする半径 1 の円周上に, A A と異なる 2 C ( p,q) C ( -p,-q ) をとる. 1 以外の正の定数 β に対して,点 C からの距離が点 C からの距離の β 倍であるような点全体が表す図形を M とする. L M が異なる 2 点で交わるとき,それら 2 点を結ぶ直線は原点 O を通ることを示し,その直線の方程式を求めよ.

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応用理工学類

易□ 並□ 難□

【3】 複素数 α α2+ α+2= 0 を満たすとする.また,複素数 z に共役な複素数を z で,複素数 z の絶対値を | z| で表す.以下の問いに答えよ.

(1)  α+α および α α を求めよ.

(2) 整数 m n を用いて z =m+n α と表される複素数 z に対して,それに共役な複素数も整数 m n を用いて z= m+n α と表される. m n を用いて m n を表せ.

(3) 整数 m n を用いて z =m+n α と表される複素数 z に対して, |z |2 m n を用いて表し, |z |2 が整数であることを示せ.

(4) 素数を 1 より大きい自然数の積で表すことはできない.ところが α2+ α+2= 0 を変形すると 2 =-α- α2 =(1 +α) (0 -α ) となり, z=1+ α z =0- α とおけば,複素数 z z の積で素数 2 を表せることがわかる.そこで,整数 m n m n を用いて

z=m+ nα z= m+n α

によって複素数 z z を定義したとき, zz が素数となる場合を考える.ここで, z z はどちらも 1 - 1 でないとする.そのようにして得られる素数のうち, 30 を超えないものをすべて求めよ.

(5) 整数 m n m n に対して ( m+n α) (m +n α) が素数となるとき,どんな整数 p q p q を用いても m +nα

(p +qα ) (p +q α)

と表すことはできないことを示せ.ただし m +nα m+ nα p+q α p +q α はどれも 1 - 1 でないとする.

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