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2018 奈良県立医科大学 推薦医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問に答えよ.ただし,答のみ記入すればよい.

  a を実数とする. x についての 3 次方程式

x3 -3a 2x +a4 =0

が相異なる 3 個の実数解を持つような a の範囲を求めよ.

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【2】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

2018年奈良県立医科大医学部推薦【2】2018116210302の図

参考図

  AB=AC である二等辺三角形 ABC とそれに内接する円 C1 および辺 AB AC と円 C 1 に内接する円 C 2 を考える. C1 C 2 の中心をそれぞれ P1 P2 とし, C1 と辺 AB C2 と辺 AB の接点をそれぞれ Q1 Q 2 とする.また, C1 と辺 BC の接点を H とする. C1 の半径が 1 ABC=2 θ のとき, t=tan θ とすると BH の長さは t を用いて と表せる.さらに, C2 の半径と四角形 P1 P2 Q2 Q1 の面積は, t の整式としてそれぞれ と表せる.



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【3】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

 複素数 z と整数 n は以下の 2 つの条件を満たしているとする.

条件(a): |z |=1

条件(b): zn +z+1 =0

このような z n をすべて求めたい.まず,これらの条件より z +1 の絶対値は である.さらに,条件(a)を用いると, z の値は または となる.このどちらの z に対しても, zk= 1 となるような最小の正整数は k = であり,求める n で割って余り となるすべての整数である.つまり,

n= m+ m は整数)

と書ける.

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【4】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

  a1 =1 14 とすると,式

1 an+ 1 = 19a n2+ 16a n+4 4a n- 2 n=1 2

の右辺は 0 でない実数値となり,上式を漸化式とする初項 a1= 114 の数列 { an } が定義できる.すべての正整数 n に対し,

bn= ( 1 an+ 2) 2

とおくと,数列 { bn } が満たすべき漸化式は となる.したがって, {b n} の一般項は bn= となる. a1 >0 なので,ある番号 k までは a1 a 2 ak >0 であると仮定する. ak+ 1 0 なので,まず a k+1 <0 の場合を考えてみる.数列 { an } の漸化式より 1ak+ 1> -2 なので ak+1 <- 12 である.このとき, 0<b k+1 < となる.次に, ak+ 1>0 ならば b k+1 > となる.よって, a1 a2 a m>0 かつ am+1 <0 となる m であり,このとき am+ 1= am +2= である.ただし, xy+z の形( x y z は整数)で答えよ.

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【5】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

 空間に三角形 ABC と点 P がある.以下では位置ベクトルの始点は原点 O とする.点 A B C P の位置ベクトルをそれぞれ a b c p とする.点 A に関して点 P と対称な点 Q の位置ベクトル q q = である.同様に,点 B に関して点 Q と対称な点 R の位置ベクトル r と,点 C に関して点 R と対称な点 S の位置ベクトル s も求まる.特に点 S が点 P と一致するとき, p a b c で表すと p = となる.このとき三角形 PQR の面積は三角形 ABC の面積の 倍である.

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【6】 以下の問に答えよ.

 区間 0 x1 で定義された関数 f (x ) が以下の 2 つの条件を満たしているとする.

条件(a): f( 0)= f( 1)= 0

条件(b): 0x 11 0 x2 1 なる任意の相異なる x1 x2 に対し,

|f (x 1)- f( x2) |<k | x1- x2 | (ただし, k は正の定数)

(1)  0<x< 1 なる任意の x に対し,不等式 | f( x) |<k x | f( x) |<k ( 1-x ) が成り立つことを示せ.

(2)  0x 11 0 x2 1 なる任意の x1 x2 に対し,不等式 | f( x1) -f( x2) |< k2 が成り立つことを示せ.

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