2019 東京工業大学 前期

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2019 東京工業大学 前期

配点60点

易□ 並□ 難□

【1】(1)  h>0 とする.座標平面上の点 O ( 0,0 ) P ( h,s) Q (h ,t) に対して,三角形 OPQ の面積を S とする.ただし, s<t とする.三角形 OPQ の辺 OP OQ PQ の長さをそれぞれ p q r とするとき,不等式

p2+ q2+ r2 43 S

が成り立つことを示せ.また,等号が成立するときの s t の値を求めよ.

(2) 四面体 ABCD の表面積を T BC CA AB の長さをそれぞれ a b c とし,辺 AD BD CD の長さをそれぞれ l m n とする.このとき,不等式

a2 +b2 +c2 +l2 +m2 +n2 2 3T

が成り立つことを示せ.また,等号が成立するのは四面体 ABCD がどのような四面体のときか答えよ.

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配点60点

易□ 並□ 難□

【2】 次の等式が 1 x2 で成り立つような関数 f( x) と定数 A B を求めよ.

1x2 x |log y| f( xy) dy=3 x( logx- 1)+A + Bx

 ただし, f( x) 1 x2 に対して定義される連続関数とする.

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【3】  i を虚数単位とする.実部と虚部が共に整数であるような複素数 z により z3+2 i と表される複素数全体の集合を M とする.

(1) 原点を中心とする半径 r の円上またはその内部に含まれる M の要素の個数を N (r ) とする.このとき,集合 { r| 10N (r )<25 } を求めよ.

(2) 複素数平面の相異なる 2 z w を結ぶ線分を L (z ,w) で表すとき, 6 つの線分 L (0 ,1) L (1, 1+ i2 ) L( 1+ i2 , 1+i 2) L ( 1+i2 , 12 +i ) L ( 12+ i,i) L (i,0 ) で囲まれる領域の内部または境界に含まれる M の要素の個数を求めよ.

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易□ 並□ 難□

【4】  H1 Hn を空間内の相異なる n 枚の平面とする. H1 Hn によって空間が T (H 1, ,Hn ) 個の空間領域に分割されるとする.例えば,空間の座標を ( x,y,z ) とするとき,

●平面 x =0 H1 平面 y =0 H2 平面 z =0 H 3 とすると T (H 1,H 2, H3 )=8

●平面 x =0 H1 平面 y= 0 H2 平面 x +y=1 H 3 とすると T (H 1 ,H 2,H 3) =7

●平面 x =0 H1 平面 x =1 H2 平面 y= 0 H 3 とすると T (H 1,H 2,H 3)= 6

●平面 x =0 H1 平面 y =0 H2 平面 z =0 H3 平面 x +y+z =1 H 4 とすると T (H 1,H 2,H 3,H 4)= 15

である.

(1) 各 n に対して T (H 1, ,Hn ) のとりうる値のうちもっとも大きいものを求めよ.

(2) 各 n に対して T (H 1, ,Hn ) のとりうる値のうち 2 番目に大きいものを求めよ.ただし n 2 とする.

(3) 各 n に対して T (H 1, ,Hn ) のとりうる値のうち 3 番目に大きいものを求めよ.ただし n 3 とする.

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配点60点

易□ 並□ 難□

【5】  a= 283 4 として,数列

bk= (k+ 1) k+1 ak k! k=1 2 3

を考える.

(1) 関数 f (x )=( x+1) log(1 +1 x ) x >0 で減少することを示せ.

(2) 数列 { bk } の項の最大値 M を既約分数で表し, bk= M となる k をすべて求めよ.

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