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2019 滋賀医科大学 前期

医(医学科)学部

配点50点

易□ 並□ 難□

2019年滋賀医科大前期医学科【1】2019105350101の図

【1】 図のように 3 つの頂点 A B C が線分でつながっている.

 この図形の上を点 P が次の規則に従って動く.以下, n 0 以上の整数である.

・時刻 0 に点 P は頂点 A にいる.

・時刻 n に点 P が頂点 A にいる場合,時刻 n +1 において,確率 12 で頂点 A にどどまっているか,確率 12 で頂点 B に移動している.

・時刻 n に点 P が頂点 B にいる場合,時刻 n +1 において,確率 13 で頂点 B にとどまっているか,確率 13 で頂点 A に移動しているか,確率 13 で頂点 C に移動している.

・時刻 n に点 P が頂点 C にいる場合,時刻 n +1 において,確率 12 で頂点 C にとどまっているか,確率 12 で頂点 B に移動している.

 時刻 n に点 P が頂点 A B C にいる確率をそれぞれ an bn cn とする.

(1)  an+ 1 bn+ 1 cn+ 1 を, an bn cn を用いて表せ.

(2) (1)の結果と an+ bn+ cn=1 を利用して, bn n の式で表せ.

(3)  pn= 2n an とおく. pn n の式で表せ.

(4)  limn an limn bn limn cn を求めよ.

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【2】(1)  k l を自然数として,異なる k 個の複素数 α1 αk と異なる l 個の複素数 β1 βl を考える.任意の複素数 z について, k 個の複素数 z -α1 z-α k の積と l 個の複素数 z -β1 z-β l の積が等しい.すなわち

(z- α1 )× ×( z-αk ) =( z-β1 )× ×( z-βl )

とする.このとき, k=l であって, β1 βl を並び替えると α1 αk になることを示せ.

(2)  n を自然数とする.方程式 z n=1 の解は,ある複素数 ω を用いて表される n 個の複素数 ω k k=1 2 n であることを示せ.

(3)  m n を自然数とする. m n の約数であることは,方程式 xm=1 の任意の解が方程式 xn=1 の解になるための必要十分条件であることを示せ.

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【3】 四面体 OABC において, ▵ABC の重心を G ▵OAB の重心を H とする.

(1) 直線 OG と直線 CH は交わることを示せ.

 以下では,直線 OG と直線 CH の交点を I として, OI=AI= BI=CI とする.

(2)  OI OA OB OC を用いて表せ.

(3)  OA=BC OB=CA OC=AB を示せ.

(4)  OA=1 OB=2 OC=2 のとき, I を中心として,平面 OAB とただ一つの共有点を持つような球の半径を求めよ.

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【4】  a b を実数とする.曲線 y =ex と直線 y =ax +b 0 x1 の範囲で異なる 2 点で交わるとする.区間 0 x1 を定義域とする関数

f( x)= |ex -(a x+b )|

を考える.

(1)  a>0 を示せ.

(2)  b>0 を示せ.

(3)  f( x) を最大にする x の値が 3 個存在するとき, a b を求めよ.

(4) (3)のときの a b に対して,

01 ex dx 01 (a x+b) dx

を示せ.

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