2019 広島大学 AO入試理学部数学科

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2019 広島大学 AO入試

理学部数学科

易□ 並□ 難□

【1】  p を正の実数とし,数列 { an }

a1 =1 an+ 1=p an +p-1 n=1 2 3

により定める.以下の問いに答えよ.

(1) 数列 { an } の一般項を求めよ.

(2) 次の条件(A)を満たす p の範囲を求めよ.

(A)  n100 を満たすすべての自然数 n に対し, an <0 が成り立つ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【2】  β | β|= 1 を満たす複素数とする. t が実数全体を動くとき,複素数平面において点 z1= t( 1+i) β+4 i が描く図形を L とする.また,複素数平面において点 w が原点を中心とする半径 1 の円周上を動くとき,点 z2= w +4w -2 が描く図形を C とする.以下の問いに答えよ.

(1)  β= 15 2 ( 7+i ) のとき, L を図示せよ.

(2)  C を求めよ.

(3)  β |β |=1 および次の条件(K)を満たすように動くとき, β の実部 b のとり得る値の範囲を求めよ.

(K)  L C は共有点をもつ.

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【3】  s t は実数で, t t 0 を満たすとする.座標空間において,点 P ( 2s, 1+s2 ,1 ) を考える.また,原点 O を通り,ベクトル n= (t, t,1 ) に垂直な平面を α とする.以下の問いに答えよ.

(1) 点 P は平面 α 上にないことを示せ.

(2) 点 P から平面 α に下ろした垂線を PQ とする.このとき, | PQ | 2 s t を用いて表せ.

(3)  s -1 s0 の範囲を動き, t t 0 の範囲を動くとする.このとき,(2)の点 Q に対し,

| PQ | 2 32

が成り立つことを示せ.さらに,

| PQ | 2= 32

を満たす組 ( s,t ) をすべて求めよ.

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【4】 数列 { Jn }

Jn= k=1 n ak bk sin2 xx dx n=1 2 3

により定める.ただし, k=1 2 3 に対し, ak b n はそれぞれ次で定義されているものとする.

ak= ( 14+ k)π bk= ( 34+ k)π

以下の問いに答えよ.

(1)  k=1 2 3 に対し,

akb k sin2 xx dx 12 ak bk 1 x dx

が成り立つことを示せ.

(2)  k=1 2 3 に対し,

2 ak bk 1 x dx aka k+1 1x dx

が成り立つことを示せ.

(3)  limn Jn= が成り立つことを示せ.

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【5】 箱 A には, 1 2 4 5 の数字が書かれたカードが 1 枚ずつの合計 4 枚のカードが入っている.また,箱 B には, 2 の数字が書かれたカードが 1 枚, 3 の数字が書かれたカードが 2 枚, 4 の数字が書かれたカードが 1 枚の合計 4 枚のカードが入っている. p 0 <p<1 を満たす実数とする.このとき, X Y Z 3 名で次のゲームを行う.

(手順1) X は,箱 A B のいずれか一つを選び Y に渡す.ここで,箱 A が選ばれる確率は p B が選ばれる確率は 1 -p である.

(手順2) Y は, X から受け取った箱から 2 枚のカードを同時に取り出し,その 2 枚のカードに書かれた数の和 M を求める.そして, Y Z M の値を伝える.ただし, 2 枚のカードのどの組合せが出る事象も同様に確からしいとする.

(手順3) Z は, Y から聞いた M の値だけをもとに X が選んだ箱を推測し, A B のいずれかを答えとして述べる. Z の答えが X の選んだ箱と一致するとき,その答えを正解とする.

以上の手順および p の値は, X Y Z の全員が知っているものとする.また, Z は,正解となる確率が大きい方の箱を答えとして述べるものとする.ただし,箱 A が正解となる確率と箱 B が正解となる確率が等しいときには, Z A を答えとして述べるものとする.以下の問いに答えよ.

(1)  p= 12 のとき, M=7 である確率を求めよ.

(2)  p= 12 とする. M=7 であるとき, Z の答えを求めよ.また,それが正解である確率を求めよ.

(3) 一般の p 0<p< 1 に対して, M=5 であるとき, Z の答えを求めよ.また,それが正解である確率を求めよ.

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