2019 奈良県立医科大学 前期医学科

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2019 奈良県立医科大学 前期医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】 以下の文章の空欄に適切な数を入れて文章を完成させよ.

  1 から 9 までの数字が書かれたカードが各 1 枚,合計 9 枚箱に入っている.箱から同時に何枚かのカードを取り出す.取り出したカードに書かれた数の合計を S とする.

(1) 箱から 2 枚のカードを取り出すとき, S 2 で割り切れる確率は である.

(2) 箱から 3 枚のカードを取り出すとき, S 2 で割り切れる確率は である.

(3) 箱から 2 枚のカードを取り出すとき, S 3 で割り切れる確率は である.

(4) 箱から 3 枚のカードを取り出すとき, S 3 で割り切れる確率は である.

(5) 箱から 3 枚のカードを取り出すとき, S 6 で割り切れる確率は である.

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【2】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

  n 0 以上の整数とする.整数からなる数列 { an } {b n} ( 3+5 )n =an +bn 5 を満たすとする.このとき, a0 = b0= であり, {a n} { bn } は次の漸化式を満たす.

an+ 1= a n+ bn

bn+ 1=a n+ bn

 ところで, (3 -5) n an bn を用いて表すと ( 3-5 )n =an- b n であることから,一般項は

an=

bn=

となる. 0 以上の実数 x に対して, x を超えない最大の整数を [ x] と表し, x の小数部分を x= x-[ x] と表す. x 0 以上の実数全体を動くとき, x の取り得る値の範囲は である. 0< (3- 5) n<1 であることに注意すると,

limn (3+ 5) n=

となることが分かる.

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【3】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

2019年奈良県立医科大前期【3】2019116210103の図

  xy 平面の原点を中心とする半径 2 の円を C1 原点で y 軸に接し,中心の x 座標が負である半径 1 の円を C 2 とする.原点および C 1 x 軸の交点を通る放物線 y =2 x2+ ax が右図のように重なっている.このとき, a= で,この放物線と x 軸で囲まれた図形の面積は である.また, C1 C 2 2 つの交点の座標は で,扇形 A の面積は C1 C2 と放物線で囲まれた図形 B の面積は である.(脚註参照)

(脚註) C1 C 2 の交点のうち y 座標が正のものを P とする. C1 x 軸の交点のうち x 座標が負のものを Q とする.扇形 A は,線分 OP OQ と円 C 1 の劣弧 PQ で囲まれる図形である.ただし,劣弧とは円周の上の 2 点によって円周を分けたときの,半円より小さい方の弧のことである.図形 B は, C1 C 2 の両方の円に囲まれ,さらに放物線より下にある部分である.



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【4】 以下の文章の空欄に適切な数,式または数学記号を入れて文章を完成させよ.

  xy z 空間の原点を中心とする球面 S 上に点 A B C があり,各点の座標はそれぞれ ( 2,3, 1) (3 ,1,2 ) (1 ,2,3 ) である.点 A B C を中心とする半径 t の球面をそれぞれ SA SB SC とする.

(1)  SA S の交わりが円となるための t の範囲は < t< である.この円を C A と表す.このとき,同様に S B S の交わり CB SC S の交わり C C も円になる.以下では上記の t の範囲で考える.

(2) 円 C A の半径は である.

(3) 円 C A と円 C B が共有点をもつような半径 t の最小値は で,その共有点の座標は である.

(4)  3 つの円 CA CB CC のすべてに共有される点が存在する場合を考える.そのような t の値はいくつかあり,そのうち最小のものは t = である.

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【5】 以下の問いに答えよ.

 直線上で距離 L だけ離れた 2 地点 P Q を考える.時刻 t =0 に初速 c A P を出発して Q に向かって動き出した移動体 A の時刻 t での速度が, vA ( t)= cA e- kt であるとする.ただし, cA k も正の定数である.時刻 T A がいる地点を R とする.同時刻 T R を出発し Q に向かう移動体 B の,時刻 t T での速度は v B ( t)= cB e- k( t-T) であるとする.ただし, cB は正の定数である.以下の問いに答えよ.

(1) 移動体 A B の時刻 t までの移動距離をそれぞれ xA ( t) xB ( t) で表す. t0 に対し xA ( t) を, tT に対し xB ( t) を求めよ.さらに,移動体 A B の移動可能距離の上限,すなわち以下に定義する量 L A LB を求めよ.

LA =lim t xA ( t) LB =limt xB ( t)

(2)  LA <L LB <L LA +LB >L の条件のもとで,移動体 B Q に到達する時刻を t 0 とする. t0 が最小となるような R が定まる.そのときの PR 間の距離を L A LB L を用いて表せ.

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