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2019-11621-0201
2019 奈良県立医科大学 後期医学部
医学科
易□ 並□ 難□
【1】 実数 r に対して, r を超えない最大の整数を [ r] と表す.
(1) ‘正の実数 p に対して, 2 次方程式 x 2+2⁢ [p ]⁢ x+[ p2] =0 が相異なる 2 個の実数解を持つことは起こり得ない’ ことを証明せよ.
(2) 正整数 n に対し, k≧n であって以下の条件(G)を満たす実数 k 全体のなす集合を T n とする.
ー条件(G): 2 次方程式 x 2+2⁢ [k ]⁢ x+[ k2] =0 は実数解を持たない.
Tn の要素で最小のものを n を用いて表示せよ.
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【2】 区間 0 ≦x≦1 で定義された連続関数 f⁡( x) は以下の 2 条件をみたすものとする.
・条件(ⅰ):任意の 0 ≦x≦1 に対して f⁡( x)≧ 0 .
・条件(ⅱ):任意の 0 ≦α<β ≦1 に対して, f⁡( α)> f⁡( β) .
(1) 任意の 0 ≦p<q ≦1 に対して,以下の不等式が成り立つことを証明せよ.
∫ pq f⁡( x)⁢ dx> 0
(2) n を正整数とする.任意の 0 <b<1 に対して,以下の二つの不等式が成り立つことを証明せよ.
(ⅰ) ∫ 01 f⁡( x)n ⁢dx >b⁢ f⁡( b)n
(ⅱ) ∫ b1 f⁡( x) n⁢dx <(1 -b)⁢ f⁡( b)n
(3) 任意の 0 <a<1 に対して,以下の等式が成り立つことを証明せよ.
limn →∞ ∫ 0a f⁡( x)n ⁢dx ∫ 01 f⁡( x)n ⁢dx =1
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【3】 i=- 1 を虚数単位とし,集合 M を以下で定義する:
M={ z=a+b ⁢i| a ,b は整数} .
(1) M に属する複素数 z =a+b ⁢i ( a , b は整数)について,
z i-1 ∈M
となるために a , b がみたすべき必要十分条件を求めよ.
(2) M に属する複素数 z で,
z-1 i-1 ∈M , かつ | z -1i -1 |≧ |z |
となるようなものを全て求めよ.
(3) M に属する 0 でない任意の複素数 z は, 0 以上の整数 d , および 0 以上 1 以下の整数 a j ( j=0 , 1 , ⋯ , d ), ただし a d=1 を用いて,
z= ∑j= 0d aj⁢ (i -1) j
の形にただ一つの方法で表せることを証明せよ.
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【4】 n を 2 以上の整数とする. 1 から n までの相異なる n 個の整数を横一列に並べて得られる順列 σ に対して,左から j 番目の数字を σ ⁡( j) と記す.このとき σ⁡( j)=j をみたす整数 j ( 1≦j≦ n ) の個数を F ⁡( σ) とする.さらに 1 から n までの順列 σ 全体のなす集合を S とする.順列 σ が S 全体を動くとき, F⁡( σ) の総和 ∑σ∈ SF ⁡( σ) を n を用いて表せ.