2019 奈良県立医科大学 後期医学科

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2019 奈良県立医科大学 後期医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】 実数 r に対して, r を超えない最大の整数を [ r] と表す.

(1) ‘正の実数 p に対して, 2 次方程式 x 2+2 [p ] x+[ p2] =0 が相異なる 2 個の実数解を持つことは起こり得ない’ ことを証明せよ.

(2) 正整数 n に対し, kn であって以下の条件(G)を満たす実数 k 全体のなす集合を T n とする.

ー条件(G): 2 次方程式 x 2+2 [k ] x+[ k2] =0 は実数解を持たない.

Tn の要素で最小のものを n を用いて表示せよ.

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【2】 区間 0 x1 で定義された連続関数 f( x) は以下の 2 条件をみたすものとする.

・条件(ⅰ):任意の 0 x1 に対して f( x) 0

・条件(ⅱ):任意の 0 α<β 1 に対して, f( α)> f( β)

(1) 任意の 0 p<q 1 に対して,以下の不等式が成り立つことを証明せよ.

pq f( x) dx> 0

(2)  n を正整数とする.任意の 0 <b<1 に対して,以下の二つの不等式が成り立つことを証明せよ.

(ⅰ)  01 f( x)n dx >b f( b)n

(ⅱ)  b1 f( x) ndx <(1 -b) f( b)n

(3) 任意の 0 <a<1 に対して,以下の等式が成り立つことを証明せよ.

limn 0a f( x)n dx 01 f( x)n dx =1

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【3】  i=- 1 を虚数単位とし,集合 M を以下で定義する:

M={ z=a+b i| a b は整数}

(1)  M に属する複素数 z =a+b i a b は整数)について,

z i-1 M

となるために a b がみたすべき必要十分条件を求めよ.

(2)  M に属する複素数 z で,

z-1 i-1 M かつ | z -1i -1 | |z |

となるようなものを全て求めよ.

(3)  M に属する 0 でない任意の複素数 z は, 0 以上の整数 d および 0 以上 1 以下の整数 a j j=0 1 d ), ただし a d=1 を用いて,

z= j= 0d aj (i -1) j

の形にただ一つの方法で表せることを証明せよ.

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【4】  n 2 以上の整数とする. 1 から n までの相異なる n 個の整数を横一列に並べて得られる順列 σ に対して,左から j 番目の数字を σ ( j) と記す.このとき σ( j)=j をみたす整数 j 1j n の個数を F ( σ) とする.さらに 1 から n までの順列 σ 全体のなす集合を S とする.順列 σ S 全体を動くとき, F( σ) の総和 σ SF ( σ) n を用いて表せ.

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