Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2019年度一覧へ
大学別一覧へ
慶応義塾大一覧へ
2019-13338-0401
2019 慶応義塾大学 経済学部
2月13日実施
易□ 並□ 難□
【1】 座標平面上の直線 y =-3 ⁢x+6 ⁢3 を l とし,原点 O , 点 P ( 6,0 ), および l 上の点 Q の 3 点を通る円を C とする.ただし,点 Q の y 座標は正とする.
(1) 円 C の中心が x 軸上にあるとき, C の中心の x 座標は (1) であり,このとき ∠OQP = (2) ⁢ π (3) となる.
(2) 円 C の半径が 2 ⁢3 であるとき, C の中心の y 座標は (4) となる.このとき,点 Q の y 座標は (5) ⁢ (6) である.
以下, ∠OQP= 5 ⁢π12 とする.
(3) 点 Q の y 座標は (7) - (8) ⁢ (9) となる.
(4) 関係 5⁢π 12= π6 + π4 と加法定理から, sin⁡ 5⁢π 12= (10) +2 (11) と求まる.円 C の半径は (12) ⁢ ( (13) - (14) ) である.
2019-13338-0402
【2】 赤,黄,白,黒の 4 種類の色の球が袋に合計 24 個入っているとする.この袋から球を 1 つ取り出して,色を調べてから袋に戻すことを試行という.以下(a),(b),(c)が成り立つとする.
(a) 試行を 1 回行うとき,赤または黄の球が取り出される確率は 14 である.
(b) 試行を 2 回続けて行うとき,赤と黄の球がそれぞれ 1 回ずつ取り出される確率は 136 である.
(c) 試行を 3 回続けて行うとき,白の球が 1 回,黒の球が 2 回取り出される確率は 49288 である.
(1) 試行を 2 回続けて行うとき,赤または黄の球が 1 回,かつ,白または黒の球が 1 回取り出される確率は (15) (16) である.
(2) 試行を 3 回続けて行うとき, 3 回とも赤の球,または, 3 回とも黄の球が取り出される確率は (17) (18) (19) (20) である.
(3) 袋に入っている黒の球は (21) (22) 個,白の球は (23) 個である.
(4) 試行を 4 回続けて行うとき,白の球がちょうど 2 回取り出される確率は (24) (25) (26) (27) (28) である.
2019-13338-0403
【3】 r を 1 でない正の実数とし,数列 { an } を,初項 a1= r および漸化式
{ a2 ⁢n =a2 ⁢m-1 +2⁢ m+1 a2⁢ m+1 =r⁢a 2⁢m ( m= 1, 2 ,3 ,⋯ )
で定める.
(1) a2= r+ (29) , a3 =r2 + (30) ⁢ r ,a 4=r 2+ (31) ⁢ r+ (32) である.
(2) m≧1 に対し, bm =a2 ⁢m-1 とおく.数列 { bm } は,初項 b1= (33) ⁢ r および漸化式
bm+ 1=r ⁢( bm+ (34) ⁢ m+ (35) ) ( m=1 , 2 ,3 , ⋯ )
を満たす.さらに, m≧1 に対して cm= b mrm とおくと,数列 { cm } の初項は c1= (36) , 隣り合う 2 項の差は dk= ck+ 1- ck= (37) ⁢ k+ (38) rk ( k=1 ,2 , 3 ,⋯ ) なので, m≧2 ならば
cm= c1+ ∑ k=1 m+ (39) (40) d k= ∑l=1 m (41) ⁢ l+ (42) (43) rl-1
となる.ここで
1+( 1- 1r ) ⁢cm = ∑l=1 m (44) r l-1 - (45) ⁢ m- (46) rm
であるから
cm= (47) ⁢ ( rm-1 )r m-2 ⁢( r-1) 2 - (48) ⁢ m- (49) rm- 1⁢ (r-1 ) -r r-1
となる.この式は m =1 のときも成り立つ.
(3) m≧1 に対して, a2⁢ m-1 =rm ⁢cm より
a2⁢ m-1 =1 (r -1) 2 ⁢{ rm+2 +r m+1 -( (50) ⁢ m+ (51) )⁢ r2+ ( (52) ⁢ m- (53) )⁢ r}
a2⁢ m= 1 (r-1 )2 ⁢{ rm+2 +r m+1 -( (54) ⁢ m+ (55) )⁢ r+( (56) ⁢ m+ (57) )}
となる.
2019-13338-0404
【4】 実数 x , y ,z は連立方程式
{ 2x- 1+3 y+3 +5z+ 2=1 2x +1+ 3y+1 -5z +1= 1
を満たすとする.
(1) X=2 x とおく. 3y , 5z を,それぞれ X を用いて表せ.さらに x の取りうる値の範囲を, log2 ⁡5 と log2⁡ 7 を用いて表せ.
(2) 整式 Y 3+Z 3 を, P=Y+ Z, Q=Y ⁢Z とおき, P と Q を用いて表せ.
(3) 27y +125z が最小となるような x の値を, log2 ⁡3 ,log 2⁡5 , log2 ⁡7 を用いて表せ.
2019-13338-0405
【5】 四面体 OABC において,
|OA →| =5 , | OB→ |=4 , | OC→ |=3 , | AB→ |=21
であるとする. a→ =OA→ , b→ =OB→ , c→ =OC→ とおく.以下, p→ ⋅q→ はベクトル p → と q → の内積を表す.
(1) a→ ⋅b→: の値を求めよ.
以下, a→ ⋅b →= a→ ⋅c→ であるとする.線分 BC を 2 :1 に内分する点を M とし,直線 OA を l1 , 直線 BC を l 2 とするとき, l1 上の点 N に対して, MN⊥l 1 かつ MN ⊥l2 が成り立つとする.
(2) ON→ =s⁢ a→ を満たす実数 s を求めよ.さらに, b→ ⋅c → の値を求めよ.
(3) |MN →| 2 の値を求めよ.
(4) 直線 l 1 上の 2 点と直線 l 2 上の 2 点を頂点とする正四面体の一辺の長さ d を求めよ.
2019-13338-0406
【6】 F⁡( x) は x の 3 次式で, x3 の係数は 1 であるとし, y=F⁡ (x ) で定まる曲線を C とする. α1 <α2 を満たす実数 α1 ,α 2 に対して,曲線 C は, x 軸と 2 点 ( α1 ,0) ,( α2, 0) を共有し,さらに x 軸は点 ( α2, 0) における C の接線であるとする.
(1) 関数 F ⁡(x ) は x =α において極大になり, x=β において極小になるとする.このとき α , β を,それぞれ α1 ,α 2 のみを含む式で表せ.必要ならば x の整式で表される関数 p ⁡(x ), q⁡ (x ) とそれらの導関数に関して成り立つ公式
{ p⁢( x)⁢ q⁡( x) }′ =p′ ⁡(x )⁢q ⁡(x )+p ⁡(x )⁢q ′⁡( x)
を用いてもよい.
(2) f⁡( x)= F′⁡ (x ) とする.点 A ( α,F⁡ (α )) における曲線 C の接線を l とし, l と C の共有点で A と異なる点を ( γ,F⁡ (γ )) とする.このとき f⁡( γ) を, α ,γ のみを含む式で表せ.さらに γ を, α1 , α2 のみを含む式で表せ.
(3) x 軸,曲線 y =f⁡( x) , および直線 x =γ で囲まれた 2 つの部分の面積の和 S を, α1 , α2 のみを含む式で表せ.また α1 2+1 ≦α2 が成り立つとき, S の最小値 T を求めよ.