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2019 慶応義塾大学 経済学部

2月13日実施

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面上の直線 y =-3 x+6 3 l とし,原点 O P ( 6,0 ) および l 上の点 Q 3 点を通る円を C とする.ただし,点 Q y 座標は正とする.

(1) 円 C の中心が x 軸上にあるとき, C の中心の x 座標は (1) であり,このとき ∠OQP = (2) π (3) となる.

(2) 円 C の半径が 2 3 であるとき, C の中心の y 座標は (4) となる.このとき,点 Q y 座標は (5) (6) である.

以下, ∠OQP= 5 π12 とする.

(3) 点 Q y 座標は (7) - (8) (9) となる.

(4) 関係 5π 12= π6 + π4 と加法定理から, sin 5π 12= (10) +2 (11) と求まる.円 C の半径は (12) ( (13) - (14) ) である.

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2月13日実施

易□ 並□ 難□

【2】 赤,黄,白,黒の 4 種類の色の球が袋に合計 24 個入っているとする.この袋から球を 1 つ取り出して,色を調べてから袋に戻すことを試行という.以下(a),(b),(c)が成り立つとする.

(a) 試行を 1 回行うとき,赤または黄の球が取り出される確率は 14 である.

(b) 試行を 2 回続けて行うとき,赤と黄の球がそれぞれ 1 回ずつ取り出される確率は 136 である.

(c) 試行を 3 回続けて行うとき,白の球が 1 回,黒の球が 2 回取り出される確率は 49288 である.

(1) 試行を 2 回続けて行うとき,赤または黄の球が 1 回,かつ,白または黒の球が 1 回取り出される確率は (15) (16) である.

(2) 試行を 3 回続けて行うとき, 3 回とも赤の球,または, 3 回とも黄の球が取り出される確率は (17) (18) (19) (20) である.

(3) 袋に入っている黒の球は (21) (22) 個,白の球は (23) 個である.

(4) 試行を 4 回続けて行うとき,白の球がちょうど 2 回取り出される確率は (24) (25) (26) (27) (28) である.

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2月13日実施

易□ 並□ 難□

【3】  r 1 でない正の実数とし,数列 { an } を,初項 a1= r および漸化式

{ a2 n =a2 m-1 +2 m+1 a2 m+1 =ra 2m m= 1 2 3

で定める.

(1)  a2= r+ (29) a3 =r2 + (30) r a 4=r 2+ (31) r+ (32) である.

(2)  m1 に対し, bm =a2 m-1 とおく.数列 { bm } は,初項 b1= (33) r および漸化式

bm+ 1=r ( bm+ (34) m+ (35) ) m=1 2 3

を満たす.さらに, m1 に対して cm= b mrm とおくと,数列 { cm } の初項は c1= (36) 隣り合う 2 項の差は dk= ck+ 1- ck= (37) k+ (38) rk k=1 2 3 なので, m2 ならば

cm= c1+ k=1 m+ (39) (40) d k= l=1 m (41) l+ (42) (43) rl-1

となる.ここで

1+( 1- 1r ) cm = l=1 m (44) r l-1 - (45) m- (46) rm

であるから

cm= (47) ( rm-1 )r m-2 ( r-1) 2 - (48) m- (49) rm- 1 (r-1 ) -r r-1

となる.この式は m =1 のときも成り立つ.

(3)  m1 に対して, a2 m-1 =rm cm より

a2 m-1 =1 (r -1) 2 { rm+2 +r m+1 -( (50) m+ (51) ) r2+ ( (52) m- (53) ) r}

a2 m= 1 (r-1 )2 { rm+2 +r m+1 -( (54) m+ (55) ) r+( (56) m+ (57) )}

となる.

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易□ 並□ 難□

【4】 実数 x y z は連立方程式

{ 2x- 1+3 y+3 +5z+ 2=1 2x +1+ 3y+1 -5z +1= 1

を満たすとする.

(1)  X=2 x とおく. 3y 5z を,それぞれ X を用いて表せ.さらに x の取りうる値の範囲を, log2 5 log2 7 を用いて表せ.

(2) 整式 Y 3+Z 3 を, P=Y+ Z Q=Y Z とおき, P Q を用いて表せ.

(3)  27y +125z が最小となるような x の値を, log2 3 log 25 log2 7 を用いて表せ.

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【5】 四面体 OABC において,

|OA | =5 | OB |=4 | OC |=3 | AB |=21

であるとする. a =OA b =OB c =OC とおく.以下, p q はベクトル p q の内積を表す.

(1)  a b→: の値を求めよ.

以下, a b = a c であるとする.線分 BC 2 :1 に内分する点を M とし,直線 OA l1 直線 BC l 2 とするとき, l1 上の点 N に対して, MNl 1 かつ MN l2 が成り立つとする.

(2)  ON =s a を満たす実数 s を求めよ.さらに, b c の値を求めよ.

(3)  |MN | 2 の値を求めよ.

(4) 直線 l 1 上の 2 点と直線 l 2 上の 2 点を頂点とする正四面体の一辺の長さ d を求めよ.

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2月13日実施

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【6】  F( x) x 3 次式で, x3 の係数は 1 であるとし, y=F (x ) で定まる曲線を C とする. α1 <α2 を満たす実数 α1 α 2 に対して,曲線 C は, x 軸と 2 ( α1 ,0) ( α2, 0) を共有し,さらに x 軸は点 α2, 0) における C の接線であるとする.

(1) 関数 F (x ) x =α において極大になり, x=β において極小になるとする.このとき α β を,それぞれ α1 α 2 のみを含む式で表せ.必要ならば x の整式で表される関数 p (x ) q (x ) とそれらの導関数に関して成り立つ公式

{ p( x) q( x) } =p (x )q (x )+p (x )q ( x)

を用いてもよい.

(2)  f( x)= F (x ) とする.点 A ( α,F (α )) における曲線 C の接線を l とし, l C の共有点で A と異なる点を ( γ,F (γ )) とする.このとき f( γ) を, α γ のみを含む式で表せ.さらに γ を, α1 α2 のみを含む式で表せ.

(3)  x 軸,曲線 y =f( x) および直線 x =γ で囲まれた 2 つの部分の面積の和 S を, α1 α2 のみを含む式で表せ.また α1 2+1 α2 が成り立つとき, S の最小値 T を求めよ.

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