2022 東京工業大学 前期

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2022 東京工業大学 前期

配点60点

易□ 並□ 難□

【1】  a b を実数とし, f( z)= z2+a z+b とする. a b

|a| 1 |b| 1

を満たしながら動くとき, f( z)=0 を満たす複素数 z がとりうる値の範囲を複素数平面上に図示せよ.

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配点60点

易□ 並□ 難□

【2】  3 つの正の整数 a b c の最大公約数が 1 であるとき,次の問いに答えよ.

(1)  a+b+ c bc+ ca+a b ab c の最大公約数は 1 であることを示せ.

(2)  a+b+ c a2+ b2+ c2 a3+ b3+ c3 の最大公約数となるような正の整数をすべて求めよ.

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配点60点

易□ 並□ 難□

【3】  α 0 <α< π 2 を満たす実数とする. ∠A=α および ∠P = π2 を満たす直角三角形 APB が,次の 2 つの条件(a),(b)を満たしながら,時刻 t =0 から時刻 t =π 2 まで x y 平面上を動くとする.

(a) 時刻 t での点 A B の座標は,それぞれ A (sin t,0) B (0, cost ) である.

(b) 点 P は第一象限内にある.

 このとき,次の問いに答えよ.

(1) 点 P はある直線上を動くことを示し,その直線の方程式を α を用いて表せ.

(2) 時刻 t =0 から時刻 t =π 2 までの間に点 P が動く道のりを α を用いて表せ.

(3)  xy 平面内において,連立不等式

x2- x+y2 <0 x2+ y2- y<0

により定まる領域を D とする.このとき,点 P は領域 D には入らないことを示せ.

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【4】  a は正の実数とする.複素数 z | z-1| =a かつ z 12 を満たしながら動くとき,複素数平面上の点 w= z- 31-2 z が描く図形を K とする.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  K が円となるための a の条件を求めよ.また,そのとき K の中心が表す複素数と K の半径を,それぞれ a を用いて表せ.

(2)  a が(1)の条件を満たしながら動くとき,虚軸に平行で円 K の直径となる線分が通過する領域を複素数平面上に図示せよ.

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易□ 並□ 難□

【5】  a 0 <a π4 を満たす実数とし, f( x)= 43 sin ( π4+ ax) cos( π4 -a x) とする.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 次の等式(*)を満たす a がただ 1 つ存在することを示せ.

(*)  01f (x )dx =1

(2)  0b< c1 を満たす実数 b c について,不等式

f( b) (c- b) b cf (x) dx f( c) (c- b)

が成り立つことを示せ.

(3) 次の試行を考える.

[試行]  n 個の数 1 2 n を出目とする,あるルーレットを k 回まわす.

 この[試行]において,各 i =1 2 n について i が出た回数を S n,k, i とし,

(**)  limk Sn,k ,ik = i-1 nin f( x) dx

が成り立つとする.このとき,(1)の等式(*)が成り立つことを示せ.

(4) (3)の[試行]において出た数の平均値を A n,k とし, An= limk A n,k とする.(**)が成り立つとき,極限 lim n A nn a を用いて表せ.

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