2022 広島大学 前期

Mathematics

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2022 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【1】 正の整数 N に対し, N 7 進法で表したときの数字の並びを 10 進法で表された数だと思って読みとった数を M とする.例えば, N=7 のとき, N 7 進法で 10 (7 ) と表されるので M =10 である.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  M=100 のとき N の値を求めよ.また, N=100 のときMの値を求めよ.

(2)  N 7 進法では 3 桁で表され, 10 進法では 2 桁で表されるとする. 2N =M が成り立つとき, N の値を求めよ.

(3)  7 進法で 3 桁で表される N のうちで, 2N =M が成り立つ最大のものを求めよ.

(4)  N 7 進法で 4 桁で表されるとする.このとき, 2N< M となることを示せ.

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数学I・数学II・数学A・数学B,数学I・数学II・数学III・数学A・数学B共通

易□ 並□ 難□

【2】  a を正の実数, t 0 <t<1 を満たす実数とする.座標平面上の 3 A (0, a) B (- 1,0 ) C (1, 0) を頂点とする二等辺三角形の内接円を S とし,その中心が I (0 ,t) であるとする.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  ∠IBC θ とおく. t a を,それぞれ θ を用いて表せ.

(2)  a t を用いて表せ.

(3)  ▵ABC の重心が内接円 S の周上にあるとき, t の値を求めよ.

(4)  ▵ABC の垂心が S の周上にあるとき, t の値を求めよ.ただし,三角形の各頂点から対辺,またはその延長に下ろした 3 本の垂線は 1 点で交わることが知られており,その交わる点を三角形の垂心と呼ぶ.

(5)  ▵ABC の外心が S の周上にあるとき, t のとり得る値をすべて求めよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B,数学I・数学II・数学III・数学A・数学B共通

数学I・数学II・数学III・数学A・数学Bは【4】

易□ 並□ 難□

【3】  n を自然数とする.袋の中に赤玉が 3 個,白玉が ( n+5 ) 個,合計で ( n+8 ) 個の玉が入っている.また,空箱 A B C D E F が用意されている.この準備の下で次の試行1,試行2を順に行う.

試行1 袋から玉を 1 個取り出して,箱 A に入れる.箱 A に入れた玉が白玉なら i =0 赤玉なら i =1 とおく.

試行2 次に,袋から白玉を n 個取り出して,箱 B に入れる.この時点で,袋に残った玉 7 個のうち,赤玉は ( 3-i) 個,白玉は ( 4+i ) 個である.この 7 個の中から 2 個の玉を取り出して,箱 C に入れる.

 試行2を終えたら,箱 A と箱 C の玉の色を記録して,箱 A B C の玉をすべて元通り袋に戻す.そして次の試行3を行う.

試行3 袋から玉を 1 個取り出して,箱 D に入れる.次に,袋から玉を n 個取り出して,箱 E に入れる.最後に袋から玉を 2 個取り出して,箱 F に入れる.

 このとき,次の問いに答えよ.

(1)  i=0 であったとき,試行2において箱 C に赤玉が 2 個入る条件付き確率 p 0 を求めよ.また, i=1 であったとき,試行2において箱 C に赤玉が 2 個入る条件付き確率 p 1 を求めよ.

(2) 試行1において,箱 A に赤玉が入る確率 q A n を用いて表せ.また,試行1,試行2を順に行うとき,箱 C に赤玉が 2 個入る確率 q C n を用いて表せ.

(3) 試行3において,箱 D に赤玉が入るという事象を事象 X E に入る玉がすべて白であるという事象を事象 Y F に赤玉が 2 個入るという事象を事象 Z と呼ぶことにする.事象 X と事象 Y がともに起こる確率 P (X Y) n を用いて表せ.また,事象 Y と事象 Z がともに起こる確率 P (Y Z) n を用いて表せ.

(4) (3)の事象 Y が起こったとき,(3)の事象 X が起こる条件付き確率 PY (X ) と,(3)の事象 Z が起こる条件付き確率 PY (Z ) をそれぞれ求めよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【4】 実数 a に対して,座標平面上の点 ( a,0 ) を通る傾き 4 a の直線を L a とする. a が実数全体を動くとき,直線 L a が通り得る点全体からなる領域を S とする.また, 2 P (0, 1) Q (0 ,2) に対し, 2 APAQ を満たす点 A 全体からなる領域を T とする.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 領域 S を図示せよ.

(2) 領域 T を図示せよ.

(3)  S T の共通部分の面積を求めよ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面上の曲線 y =x3 +x2 C とする.また, a を実数とし, La を点 ( -1,0 ) を通る傾き a の直線とする.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  C L a がちょうど二つの共有点をもつような a の値をすべて求めよ.

(2)  a が(1)の条件を満たすそれぞれの場合について, C L a で囲まれた部分の面積を求めよ.

(3)  C L a がちょうど三つの共有点をもち,さらに C L a で囲まれた二つの部分の面積の差の絶対値が 32 となるとき, a の値を求めよ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【3】  a b を整数とする.また,整数の数列 { cn } c 1=a c2= b および漸化式

cn+ 2=c n+1 +cn n=1 2 3

により定める.このとき,次の問いに答えよ.

(1)  a=39 b=13 とする.このとき,二つの整数 c5 c 6 の最大公約数を求めよ.

(2)  a b はともに奇数であるとする.このとき,自然数 n に対して次の命題 P n が成り立つことを, n についての数学的帰納法で示せ.

Pn c3 n-2 c 3n -1 はともに奇数であり, c3 n は偶数である.

(3)  d を自然数とし, a b はともに d の倍数であるとする.このとき,自然数 n に対して c n d の倍数になることを示せ.ただし,数学的帰納法を用いて証明すること.

(4)  c2022 が奇数であるならば, a+b も奇数であることを示せ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

A,Bから1台選択

易□ 並□ 難□

【5】 次の問いに答えよ.

(1)  2( 22 ) ( 22 )2 との大小を比較せよ.

(2) 関数 f (x ) f (x )= 2x と定義し,座標平面上の曲線 y =f( x) C とする. C 上の点 ( 2,f (2) ) における接線の方程式を,実数 m k を用いて y =mx+ k と表すとき, m k の値をそれぞれ求めよ.

(3)  f( x) および m k を(2)のように定める.すべての実数 x に対して f (x )m x+k が成り立つことを示せ.

(4) 数列 { an } a 1=2 および漸化式 a n+1 =2a n n=1 2 3 により定義する.自然数 n に対して

2-a n+1 (log 2) (2 -an )

が成り立つことを示し,極限値 lim n an を求めよ.必要ならば,自然対数の底が e =2.718 であることを用いてよい.

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