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【4】 コンピュータを使い,ある計算を繰り返すことで,の近似値を求めたいとする.とし,次の不等式を満たす正の有理数とが最初に与えられているとする.
の値が与えられた正の実数より小さくなるまで繰り返しとの値を更新することで,の近似値を求める.このとき,とについて以下のような更新則(二分探索法)を考える.
[更新則]との値を更新するために,次のようにを計算する.
もしならば,にの値を代入する.そうでなければ,にの値を代入する.」
この更新を回行うことで,更新後のとはを満たし,かつの値は更新前より小さくなる.また,更新後のとは正の有理数である.
(1) とし,の間は上述の更新則により,との値の更新を繰り返す.でなければ更新を終えてをの近似値とする.この手続きによって,との数値がどのように更新されるか,また,の値を具体的に示しなさい.
(2) とし,(1)のようにの近似値を求める手続きをフローチャートで図示しなさい.フローチャートの書き方については,以下を参考にすること.
(3) 下線部が成り立つ理由を示しなさい.
<フローチャートの書き方について>
(2)のような手続きは,変数に値を次々に代入する処理(逐次処理),条件に応じて次にどのような処理を行うか(条件分岐),処理の繰り返し(反復処理)により,記述することができる.図3に,にを代入した後ににを代入する逐次処理を示す.また,図4にがより大きいか小さいか条件に応じて分岐する条件分岐を示す.図4は,がより大きい場合はyesの矢印へ,がより小さい場合はnoの矢印へと分岐して処理を続けることを表している.図5に反復処理の例として,にを代入した後,現在のより一つ小さな値をに代入する処理を行い,これを繰り返し行う処理を示している.図6に手統きの始点(はじめ)と終点(おわり)を示す.
図3 逐次処理 | 図4 条件分岐 | 図5 反復処理 | 図6 始点と終点 |