2022 広島大学 総合型選抜教育学部技術・情報系

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2022 広島大学 総合型選抜

教育学部第二類技術・情報系コース

易□ 並□ 難□

【4】 コンピュータを使い,ある計算を繰り返すことで, 11 の近似値を求めたいとする. w=11 とし,次の不等式を満たす正の有理数 x y が最初に与えられているとする.

x<w <y

|y- x| の値が与えられた正の実数 c より小さくなるまで繰り返し x y の値を更新することで, w の近似値を求める.このとき, x y について以下のような更新則(二分探索法)を考える.

[更新則] x y の値を更新するために,次のように z を計算する.

z=( x+y) /2

もし w <z2 ならば, y z の値を代入する.そうでなければ, x z の値を代入する.」

この更新を 1 回行うことで,更新後の x y x <11< y を満たし,かつ | y-x | の値は更新前より小さくなる.また,更新後の x y は正の有理数である.

(1)  x=3 y=4 c=0.3 とし, |y- x|> c の間は上述の更新則により, x y の値の更新を繰り返す. |y- x|> c でなければ更新を終えて a =(x +y) /2 11 の近似値とする.この手続きによって, x y の数値がどのように更新されるか,また, a の値を具体的に示しなさい.

(2)  x=3 y=4 c=0.001 とし,(1)のように 11 の近似値を求める手続きをフローチャートで図示しなさい.フローチャートの書き方については,以下を参考にすること.

(3) 下線部が成り立つ理由を示しなさい.

<フローチャートの書き方について>

 (2)のような手続きは,変数に値を次々に代入する処理(逐次処理),条件に応じて次にどのような処理を行うか(条件分岐),処理の繰り返し(反復処理)により,記述することができる.図3に, x 3 を代入した後に y 4 を代入する逐次処理を示す.また,図4に v 3 より大きいか小さいか条件に応じて分岐する条件分岐を示す.図4は, v 3 より大きい場合はyesの矢印へ, v 3 より小さい場合はnoの矢印へと分岐して処理を続けることを表している.図5に反復処理の例として, u 1 を代入した後,現在の u より一つ小さな値 ( u-1 ) u に代入する処理を行い,これを繰り返し行う処理を示している.図6に手統きの始点(はじめ)と終点(おわり)を示す.

2022年広島大総合型選抜教育学部技術,情報系【4】2022107210401の図 2022年広島大総合型選抜教育学部技術,情報系【4】2022107210401の図 2022年広島大総合型選抜教育学部技術,情報系【4】2022107210401の図 2022年広島大総合型選抜教育学部技術,情報系【4】2022107210401の図
図3 逐次処理 図4 条件分岐 図5 反復処理 図6 始点と終点

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