Mathematics
Examination
Test
Archives
【6】 ギターの調律ではまず,太いほうから番目の弦である弦」のフレット上に指の腹を乗せて弦を弾き,そのときに鳴る高くて丸い「ハーモニクス音」を,音叉の音の高さに合わせる.そして,一番太い弦弦」のフレットと,弦」のフレットのハーモニクス音とが一致するように調整する.ここでは,わずかに音の高さがずれている時に生じる「うなり」(音量が大きくなったり小さくなったりする現象)の間隔がゆっくりになり,静止(音量変化なし)すれば弦と弦の調律が完全となる.この調律で起きている現象を,三角関数によって説明する.次の各問いに答えよ.
(1) 次のにあてはまる式を求めよ.
正弦の加法定理:
「
「
を変形すると,「和と積の公式(積和)」とも呼ばれる式の一つ:
「[A]
が得られる.
(2) 次のにあてはまる式を求めよ.
とおいて,(1)の式[A]を変形すると,「和と積の公式(和積)」とも呼ばれる式の一つ:
「[B]
が得られる.
(3) 次のにあてはまる式を入れて,この調律で起きている現象を説明せよ.
弦と弦のハーモニクス音(ほぼ正弦波)は,つの弦で鳴る音が合成(加算)される現象となるので,(2)の式[B]の左辺に相当する.
調律は式[B]の右辺において,に近づけていくことに相当する.弦と弦のハーモニクス音の高さに対応するとが一致するとき,式[B]の右辺のうちは必ずとなり,「うなり」が静止して調律が完全となる.
このとき,式[B]の右辺をの式で表すととなる.
【8】 一辺の長さがである立方体のサイコロを真上から見て一辺の長さがの正方形となるように隙間なく机の上に並べ,それを段目とする.このとき,上面がの目,底面をの目にして,側面には同じ目がそろうルールで並べる.同様のルールで上の段には,最外縁には載せずに一辺の長さを順次ずつ減らして段目には段目にはの正方形となるようにサイコロを隙間なく積み重ねていく.これを繰り返すと最後は段目の中央に個のサイコロがのるピラミッド状になる.このとき,次の各問いに答えよ.ただし,サイコロの対面の数字の和はとなるものとする.
(1) 段目から段目までに積み上げたサイコロの個数の合計を求めよ.
(2) 段目に積み重ね終えたときの底面以外の表面に見えるすべてのサイコロの目の合計を求めよ.