Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2023年度一覧へ
大学別一覧へ
広島大学一覧へ
2023-10721-0201
T氏の数学日記さんの解答へ
2023 広島大学 後期
理学部数学科
易□ 並□ 難□
【1】 n を 4 以上の自然数とし,硬貨を n 回投げる.このとき,
k=1 , 2, 3 ,⋯ ,n
に対し, k 回目に表が出れば X k=0 とし, k 回目に裏が出れば Xk=1 とする.また, Y1 , Y2 , Y3 , ⋯ , Yn を
Y1= X1 , Yk+ 1= Xk+1 +2⁢ Yk ( k=1 ,2 ,3 ,⋯ ,n-1 )
により定める.以下の問いに答えよ.
(1) 次の等式を示せ.
Yk= ∑ m=1 k2 k-m ⁢Xm ( k=1 ,2 ,3 ,⋯ ,n )
(2) Yn= 1 となる確率を求めよ.
(3) Yn= 2n- 1 となる確率を求めよ.
2023-10721-0202
【2】 座標平面上の曲線 C :y= 12⁢ x2− 32 ( x>0 ) を考える.曲線 C 上の 2 点 P , Q は,次の条件(*)を満たすように動く.
(*) {点 Q の x 座標は点 P の x 座標より大きく, かつ点 P における C の接線 l1 と点 Q における C の接線 l2 のなす角は 45⁢° である.
点 P の x 座標を p , 点 Q の x 座標を q とする.以下の問いに答えよ.
(1) q を p を用いて表せ.
(2) l1 と l 2 の交点を R (r, s) とする. r , s を p を用いて表せ.
(3) (2)で定めた r , s に対し, s2- r2 を計算せよ.さらに, 2 点 P , Q が条件(*)を満たすように動くとき,(2)で定めた点 R の軌跡を求めよ.
2023-10721-0203
配点25点
【3】 関数 f ⁡(x ) を
f⁡( x)= ∫ 0x t⁢sin ⁡t⁢ dt ( x≧0 )
により定める. x≧0 の範囲で f ⁡(x ) が極大となる x の値を,小さい方から順に x1 , x2 , x3 , ⋯ とする.以下の問いに答えよ.
(1) 自然数 k に対し, xk を求めよ.
(2) 自然数 k に対し,次の等式を示せ.
f⁡( xk+ 1)- f⁡( xk ) = ∫2⁢k ⁢π 2( 2⁢k+ 1)⁢ π (t -t-π )⁢sin ⁡t⁢ dt
(3) 自然数 k に対し, 2⁢k ⁢π≦t ≦( 2⁢k+ 1)⁢ π のとき,次の不等式が成り立つことを示せ.
t- t-π >1 2⁢ π 2⁢k+ 1
(4) n を自然数とし, 0≦x ≦2⁢( n+1) ⁢π における f ⁡(x ) の最大値を M n とする.次の不等式を示せ.
Mn> f⁡( x1 )+ ∑k =1n π2⁢ k+1
2023-10721-0204
【4】 r を正の実数とし, n を 3 以上の自然数とする. α を絶対値が r , 偏角が πn の複素数とする.複素数 z k ( k=1 , 2 , 3 ,⋯ , n+1 ) を
z1 =1 , zk+ 1= αzk ‾+ 1- 1 ( k=1 ,2 ,3 ,⋯ ,n )
により定める.ただし, zk ‾ は zk の共役複素数を表す.以下の問いに答よ.
(1) z2 +1 と z 3+1 を極形式で表せ.
(2) zk +1 ( k=1 , 2 , 3 ,⋯ , n+1 ) を極形式で表せ.
(3) 複素数平面上で z k が表す点を P k とし, -1 が表す点を Q とする. k=1 , 2 , 3 ,⋯ , n に対し, 3 点 Pk , P k+1 , Q を頂点とする三角形 Pk Pk +1 Q の面積 S k を求めよ.
(4) (3)で定めた S k ( k=1 , 2 , 3 ,⋯ , n ) に対し, Tn を
Tn = ∑k= 1n Sk
により定める.このとき, limn →∞ Tn を求めよ.
2023-10721-0205
【5】 N=853 20 ( 853 の 20 乗)とおく. N の桁数と N の上 2 桁の数を,それぞれ求めよ.ここで,例えば
M=163478025
に対し, M の桁数は 9 であり, M の上 2 桁の数は 16 である.必要であれば常用対数表を用いてよい.この常用対数表には, 1.00 から 9.99 までの数 a の常用対数 log 10⁡a の値を,その小数第 5 位を四捨五入して,小数第 4 位まで載せてある.