2023 広島大学 後期数学科

Mathematics

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2023 広島大学 後期

理学部数学科

易□ 並□ 難□

【1】  n 4 以上の自然数とし,硬貨を n 回投げる.このとき,

k=1 2 3 n

に対し, k 回目に表が出れば X k=0 とし, k 回目に裏が出れば Xk=1 とする.また, Y1 Y2 Y3 Yn

Y1= X1 Yk+ 1= Xk+1 +2 Yk k=1 2 3 n-1

により定める.以下の問いに答えよ.

(1) 次の等式を示せ.

Yk= m=1 k2 k-m Xm k=1 2 3 n

(2)  Yn= 1 となる確率を求めよ.

(3)  Yn= 2n- 1 となる確率を求めよ.

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面上の曲線 C y= 12 x2 32 x>0 を考える.曲線 C 上の 2 P Q は,次の条件(*)を満たすように動く.

(*)  { Q x 座標は点 P x 座標より大きく, かつ点 P における C の接線 l1 と点 Q における C の接線 l2 のなす角は 45° である.

P x 座標を p Q x 座標を q とする.以下の問いに答えよ.

(1)  q p を用いて表せ.

(2)  l1 l 2 の交点を R (r, s) とする. r s p を用いて表せ.

(3) (2)で定めた r s に対し, s2- r2 を計算せよ.さらに, 2 P Q が条件(*)を満たすように動くとき,(2)で定めた点 R の軌跡を求めよ.

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理学部数学科

配点25点

易□ 並□ 難□

【3】 関数 f (x )

f( x)= 0x tsin t dt x0

により定める. x0 の範囲で f (x ) が極大となる x の値を,小さい方から順に x1 x2 x3 とする.以下の問いに答えよ.

(1) 自然数 k に対し, xk を求めよ.

(2) 自然数 k に対し,次の等式を示せ.

f( xk+ 1)- f( xk ) = 2k π 2( 2k+ 1) π (t -t-π )sin t dt

(3) 自然数 k に対し, 2k πt ( 2k+ 1) π のとき,次の不等式が成り立つことを示せ.

t- t-π >1 2 π 2k+ 1

(4)  n を自然数とし, 0x 2( n+1) π における f (x ) の最大値を M n とする.次の不等式を示せ.

Mn> f( x1 )+ k =1n π2 k+1

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理学部数学科

易□ 並□ 難□

【4】  r を正の実数とし, n 3 以上の自然数とする. α を絶対値が r 偏角が πn の複素数とする.複素数 z k k=1 2 3 n+1

z1 =1 zk+ 1= αzk + 1- 1 k=1 2 3 n

により定める.ただし, zk zk の共役複素数を表す.以下の問いに答よ.

(1)  z2 +1 z 3+1 を極形式で表せ.

(2)  zk +1 k=1 2 3 n+1 を極形式で表せ.

(3) 複素数平面上で z k が表す点を P k とし, -1 が表す点を Q とする. k=1 2 3 n に対し, 3 Pk P k+1 Q を頂点とする三角形 Pk Pk +1 Q の面積 S k を求めよ.

(4) (3)で定めた S k k=1 2 3 n に対し, Tn

Tn = k= 1n Sk

により定める.このとき, limn Tn を求めよ.

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易□ 並□ 難□

【5】  N=853 20 853 20 乗)とおく. N の桁数と N の上 2 桁の数を,それぞれ求めよ.ここで,例えば

M=163478025

に対し, M の桁数は 9 であり, M の上 2 桁の数は 16 である.必要であれば常用対数表を用いてよい.この常用対数表には, 1.00 から 9.99 までの数 a の常用対数 log 10a の値を,その小数第 5 位を四捨五入して,小数第 4 位まで載せてある.

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