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2023 九州大学 前期

理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問いに答えよ.

(1)  4 次方程式 x 4-2 x3 +3x 2-2 x+1= 0 を解け.

2023 九州大学 前期

理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 以下の問いに答えよ.

(2) 複素数平面上の ▵ABC の頂点を表す複素数をそれぞれ α β γ とする.

( α-β )4 +( β-γ )4 +( γ-α )4 =0

が成り立つとき, ▵ABC はどのような三角形になるか答えよ.

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理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  α を実数とする.数列 { an }

a1 =α an+ 1= |an -1| +an -1 n=1 2 3

で定められるとき,以下の問いに答えよ.

(1)  α1 のとき,数列 { an } の収束,発散を調べよ.

(2)  α>2 のとき,数列 { an } の収束,発散を調べよ.

(3)  1<α < 32 のとき,数列 { an } の収束,発散を調べよ.

(4)  3 2 α<2 のとき,数列 { an } の収束,発散を調べよ.

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理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

文系【3】の類題

易□ 並□ 難□

【3】 点 O を原点とする座標平面上の 0 でない 2 つのベクトル

m =(a ,c) n =(b ,d)

に対して, D=a d-b c とおく.座標平面上のベクトル q に対して,次の条件を考える.

条件Ⅰ  rm +s n =q を満たす実数 r s が存在する.

条件Ⅱ  rm +s n =q を満たす整数 r s が存在する.

以下の問いに答えよ.

(1) 条件Ⅰがすべての q に対して成り立つとする. D0 であることを示せ.

 以下, D0 であるとする.

(2) 座標平面上のベクトル v w

m v =n w =1 m w =n v =0

を満たすものを求めよ.

(3) さらに a b c d が整数であるとし, x 成分と y 成分がともに整数であるすべてのベクトル q に対して条件Ⅱが成り立つとする. D のとりうる値をすべて求めよ.

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理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

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【4】 以下の文章を読んで後の問いに答えよ.

 三角関数 cos x sinx については加法定理が成立するが,逆に加法定理を満たす関数はどのようなものがあるだろうか.実数全体を定義域とする実数値関数 f (x ) g( x) が以下の条件を満たすとする.

(A) すべての x y について f (x+ y)= f( x) f( y)- g( x) g( y)

(B) すべての x y について g (x +y) =f( x) g( y)+ g( x) f( y)

(C)  f( 0) 0

(D)  f( x) g( x) x =0 で微分可能で f ( 0)= 0 g (0 )=1

条件(A),(B),(C)から f (0 )=1 g( 0)= 0 がわかる.以上のことから f( x) g( x) はすべての x の値で微分可能で, f (x )=- g( x) g (x )=f (x ) が成立することが示される. 上のことから { f( x)+ ig (x) }( cosx- isin x)= 1 であることが,実部と虚部を調べることによりわかる.ただし i は虚数単位である.よって条件(A),(B),(C),(D)を満たす関数は三角関数 f (x )=cos x g( x)=sin x であることが示される.

 さらに, a b を実数で b 0 とする.このとき条件(D)をより一般的な

(D)   f (x ) g( x) x =0 で微分可能で f ( 0)= a g ( 0)= b

におきかえて,条件(A),(B),(C), (D) を満たす f (x ) g( x) はどのような関数になるか考えてみる.この場合でも,条件(A),(B),(C)から f (0 )=1 g( 0)= 0 が上と同様にわかる.ここで

p( x)= e-a bx f ( xb ) q( x)= e-a bx g ( xb )

とおくと, 条件(A),(B),(C),(D)において, f( x) p (x ) に, g( x) q (x ) におきかえた条件が満たされる.すると前半の議論により, p( x) q( x) がまず求まり,このことを用いると f (x) = g( x)= が得られる.

(1) 下線部 について, f( 0)= 1 g( 0)= 0 となることを示せ.

(2) 下線部 について, f( x) がすべての x の値で微分可能な関数であり, f (x )=- g( x) となることを示せ.

(3) 下線部 について,下線部 ,下線部 の事実を用いることにより, {f (x )+i g (x )} (cos x-i sin x)= 1 となることを示せ.

(4) 下線部 について,条件(B),(D)において, f( x) p (x ) に, g( x) q (x ) におきかえた条件が満たされることを示せ.つまり p (x ) q (x ) が,

(B) すべての x y について q (x +y) =p( x) q( y)+ q( x) p( y)

(D)  p( x) q( x) x =0 で微分可能で p ( 0)= 0 q (0 )=1

を満たすことを示せ.また空欄 に入る関数を求めよ.

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理系(経済(経済工),工,芸術工,農,医(医,生命科学,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬学部)

配点50点

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【5】  xy 平面上の曲線 C を媒介変数 t を用いて次のように定める.

x=t+ 2sin 2t y=t+ sint 0<t< π

以下の問いに答えよ.

(1) 曲線 C に接する直線のうち y 軸と平行なものがいくつあるか求めよ.

(2) 曲線 C のうち y x の領域にある部分と直線 y =x で囲まれた図形の面積を求めよ.

2023 九州大学 前期

文系(文,教育,経済,法,医(看護)学部))

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】  a 0 <a<9 を満たす実数とする. xy 平面上の曲線 C と直線 l を,次のように定める.

Cy =|( x-3) (x +3) | ly =a

曲線 C と直線 l で囲まれる図形のうち, ya の領域にある部分の面積を S1 ya の領域にある部分の面積を S 2 とする. S1 =S2 となる a の値を求めよ.

2023 九州大学 前期

文系(文,教育,経済,法,医(看護)学部))

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  xy 平面上の曲線 C y= x3- x を考える.実数 t >0 に対して,曲線 C 上の点 A (t, t3- t) における接線を l とする.直線 l と直線 y =-x の交点を B 三角形 OAB の外接円の中心を P とする.以下の問いに答えよ.

(1) 点 B の座標を t を用いて表せ.

(2)  θ=∠OBA とする. sin2 θ t を用いて表せ.

(3)  f( t)= OPOA とする. t>0 のとき, f( t) を最小にする t の値と f (t ) の最小値を求めよ.

2023 九州大学 前期

文系(文,教育,経済,法,医(看護)学部))

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】 点 O を原点とする座標平面上の 0 でない 2 つのベクトル

m =(a ,c) n =(b ,d)

に対して, D=a d-b c とおく.以下の問いに答えよ.

(1)  m n が平行であるための必要十分条件は D =0 であることを示せ.

 以下, D0 であるとする.

(2) 座標平面上のベクトル v w

m v =n w =1 m w =n v =0

を満たすものを求めよ.

(3) 座標平面上のベクトル q に対して

rm +s n =q

を満たす実数 r s q v w を用いて表せ.

2023 九州大学 前期

文系(文,教育,経済,法,医(看護)学部))

配点50点

易□ 並□ 難□

【4】  ω x 3=1 の虚数解のうち虚部が正であるものとする.さいころを繰り返し投げて,次の規則で 4 つの複素数 0 1 ω ω2 を並べていくことにより,複素数の列 z 1 z2 z3 を定める.

z1= 0 とする.

zk まで定まったとき,さいころを投げて,出た目を t とする.このとき z k+1 を以下のように定める.

zk= 0 のとき, zk+ 1= ωt とする.

zk 0 t=1 2 のとき, zk+ 1=0 とする.

zk 0 t=3 のとき, zk+ 1=ω zk とする.

zk 0 t=4 のとき, zk+ 1= ω zk とする.

zk 0 t=5 のとき, z k+1 =zk とする.

zk 0 t=6 のとき, zk+ 1= zk とする.

ここで複素数 z に対し, z z と共役な複素数を表す.以下の問いに答えよ.

(1)  ω2 =ω となることを示せ.

(2)  zn =0 となる確率を n の式で表せ.

(3)  z3 =1 z3 =ω z3 =ω2 となる確率をそれぞれ求めよ.

(4)  zn =1 となる確率を n の式で表せ.

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