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1981 東京大学
文科・理科共通
【1】 A=( -1- 3 3- 1) とし,正の整数 n について ( x n yn )=A n⁢( 1 0 ) とおく.つぎに, a を実数とし, xy 平面上の点 ( xn, yn) と点 ( a,0 ) との距離を dn とする.このとき, dn +1> dn がすべての正の整数 n に対して成り立つような, a の値の範囲を求めよ.
文科
【2】 A が 100 円硬貨を 4 枚, B が 50 円硬貨を 3 枚投げ,硬貨の表の出た枚数の多い方を勝ちとし,同じ枚数のときは引き分けとする.硬貨の表,裏の出る確率はすべて 12 であるものとする.
(1) A の勝つ確率, B の勝つ確率,引き分けの確率を求めよ.
(2) もし,勝った方が相手の投げた硬貨を全部もらえるとしたら, A と B とどちらが有利か.
【3】 2 つの放物線
y=2x 2+1 ⋯① ,
y=-x 2+c ⋯②
の共通接線の方程式を求めよ.ただし c は定数で, c<1 を満たすものとする.
次に,共通接線と放物線 ① で囲まれた部分の面積を S1 , 共通接線と放物線 ② で囲まれた部分の面積を S2 としたとき, S1S 2 の値を求めよ.
【4】 実数 α ( ただし 0≦ α< π2 ) と,空間の点 A( 1,1, 0), B(1 ,-1,0 ), C(0 ,0,0 ) を与えて,次の 4 条件をみたす点 P( x,y, z) を考える.
(イ) z>0
(ロ) 2 点 P ,A を通る直線と, A を通り z 軸と平行な直線のつくる角は π4
(ハ) 2 点 P ,B を通る直線と, B を通り z 軸と平行な直線のつくる角は π4
(ニ) 2 点 P ,C を通る直線と, C を通り z 軸と平行な直線のつくる角は α
このような点 P の個数を求めよ.また, P が 1 個以上存在するとき,それぞれの場合について, z の値を, α を用いて表せ.
理科
【1】 S={1 ,2,⋯ ,n} , ただし n≧2 , とする. 2 つの要素から成る S の部分集合を k 個取り出し,そのうちのどの 2 つも交わりが空集合であるようにする方法は何通りあるか.
次に,この数(つまり何通りあるかを表す数)を f⁡ (n,k) で表したとき, f⁡(n ,k)=f ⁡(n, 1) をみたすような n と k (ただし, k≧2 )をすべて求めよ.
【2】 半径 1 の円に内接する正 6 角形の頂点を A 1 ,A 2, ⋯ ,A 6 とする.これらから,任意に(無作為に)選んだ 3 点を頂点とする 3 角形の面積の期待値(平均値)を求めよ.ただし, 2 つ以上が一致するような 3 点がえらばれたときは,三角形の面積は 0 と考える.
【3】 放物線 y= x2 を C で表す. C 上の点 Q を通り, Q における C の接線に垂直な直線を, Q における C の法線という. 0≦t ≦1 とし,つぎの 3 条件をみたす点 P を考える.
(イ) C 上の点 Q( t,t2 ) における C の法線の上にある.
(ロ) 領域 y≧ x2 に含まれる.
(ハ) P と Q の距離は (t- t2) ⁢1+ 4⁢t 2 である.
t が 0 から 1 まで変化するとき, P のえがく曲線を C′ とする.このとき, C と C′ とで囲まれた部分の面積を求めよ.
【5】 n≧3 とし,正 n 角すいの表面を,底面に含まれない n 個の辺で切り開いて得られる展開図を考える.正 n 角すいの頂点は,展開図においては,異なる n 個の点になっている.ここでは,これら n 個の点を通る円の半径が 1 であるような,正 n 角すいのみを考えることにする.
(1) 各 n に対して,このような正 n 角錐の体積の最大値 vn を求めよ.
(2) limn→ ∞⁡ vn を求めよ.
注 図は, n=5 の場合の,正 n 角すいとその展開図の例である.
【6】 a, b, c, d を実数の定数として,関数 f⁡ (x) =a⁢x 3+b ⁢x2 +c⁢ x+d を考える.
(1) 関数 f⁡ (x) が 3 条件
(イ) f⁡(-1 )=0
(ロ) f⁡(1 )=0
(ハ) |x | ≦1 のとき f⁡ (x)≧ 1-| x|
を満たすのは,定数 a ,b ,c ,d がどのような条件を満たすときか.
(2) 条件(イ),(ロ),(ハ)をみたす関数 f⁡ (x) のうちで,積分
∫ -11 ⁡ {f ′⁡( x)-x }2 ⁢dx
の値を最小にするものを求めよ.