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1989-10561-0201
1989 大阪大学 後期
理学部
配点50点
易□ 並□ 難□
【1】 座標平面上で,点 P( x,y) を点 P′ (x ′,y ′) にうつす 1 次変換 f が
( x′ y ′ )=( 12 bb 12 )⁢ ( xy )
で与えられている.
(1) 原点 O を通り, f によってそれ自身にうつされる直線の方程式をすべて求めよ.
(2) 点列 P1 , P2 ,⋯ ,Pn , ⋯ を
P1= P, Pn= f⁡(P n-1 )( n=2 ,3 , ⋯)
によって定め,ベクトル O Pn → の長さを ln とする.点 P のとり方によらず,数列 { ln } が 0 に収束するような実数 b の範囲を求めよ.
1989-10561-0202
【2】 関数 y= sin⁡ x( 0<x≦ π 2 ) のグラフを G とし,直線 x= π 2 を m として, G と m の交点を R とする. G 上の点 P (t, sin⁡t ) (t≠ π 2) における G の法線を l とし, l と m との交点を Q とする.
(1) 点 P がグラフ G 上を R に近づくとき,点 Q の y 座標はどんな値に収束するか.
(2) グラフ G と直線 l と m によって囲まれた部分の面積 S を求めよ.
(3) x 軸と直線 l と m で囲まれた三角形の面積を T とおく.このとき,
limt→ π2 ⁡ TS=0
となることを示せ.
1989-10561-0203
【3】 f⁡(x )=(2 ⁢x2 -5⁢x +2)⁢ ex とおく.
(1) 関数 y= f⁡(x ) の増減と極値を調べ,そのグラフの概形をかけ.
(2) 関数 y= g⁡(x ) は連続で
g⁡(- 1)>0 ,g ⁡(1) >0 ,g⁡( 3)<0
である.さらに, O(0 ,0) ,P( -1,0 ) とする時,すべての実数 x について,
OGx ⋅PF x=P Gx⋅ OFx
が成り立つ.ここで, Fx ,Gx はそれぞれ (x, f⁡(x )) ,(x, g⁡(x )) を座標にもつ点を表す.
このとき,関数 y= g⁡(x ) を求め,定積分
∫ 01 ⁡g⁡( x)⁢d x
を計算せよ.
1989-10561-0204
工,基礎工学部
配点率20%
【1】 x の 3 次関数 f⁡ (x)= x3+ a⁢x2 +b⁢x +c は,つぎの条件をみたしているものとする.
(ⅰ) y=f⁡ (x) のグラフと放物線 y= x2 とは相異なる 3 点 P (- 1,y1 ), Q( 12 , y2 ), R( x3, y3 ) で交わる.
(ⅱ) 直線 PQ と QR は直交する.
このとき, a ,b ,c を求めよ.
1989-10561-0205
【2】 D は xy 平面上の,不等式
x2+ y2≦ 1, x≧0 ,y≧0
で表される領域とする.
f⁡(θ )( 0≦ θ<2⁢ π ) を, x ,y の関数 x⁢ cos⁡θ+ y⁢sin⁡ θ が D においてとる最大値とする.
(1) 解答用紙の表にしたがって f⁡ (θ) を求め,それぞれの欄に記入せよ.
(2) f⁡(θ ) のグラフの概形を,解答用紙の図中にかきこめ.
(1)の解答欄
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【3】 関数 f⁡ (x) は区間 [0, 4] で定義され,
f⁡(0 )=1 ,f⁡( 4)=3 ,1 ≦f⁡( x)≦4
をみたす連続関数で,そのグラフは各区間 [j, j+1] (j =0, 1, 2, 3) において傾きが -1 ,0 , 1 のいずれかである直線とする.各区間 [j, j+1] における直線の傾きを gi とする.
(1) g0+ g1+ g2+ g3 を求めよ.
(2) ∑ j=0 3⁡ ∫ jj+1 ⁡{ f⁡ (x) +gi }⁢dx の値の最大値および最小値を求めよ.
1989-10561-0207
【4】 k が 5 以上の整数のとき,方程式
x+y+ z=2⁢ k-1
の正整数の解について考える.
以下の文中の および解答用紙の表の空欄に適する数または式を求め,解答用紙の指定されたところに記入せよ.
(1) x≦k をみたす正整数の解 (x, y,z) の個数は .
(2)
条件(*) x≦k ,y≦k +1 ,z≦k +2
をみたす正整数の解 (x, y,z) の個数を,解答用紙の表に示した各場合について k ,x を用いて求め,それぞれの欄に記入せよ.
(3) 条件(*)をみたす正整数の解 (x, y,z) の個数は .
(2)の解答欄
x=k
のとき
x=k-1
x=k- 2
x=k- 3
x≦k- 4
条件(*)を
みたす
解の個数
1989-10561-0208
【5】 t は実数とし, xy 平面において
曲線 y= e-| x| , 2 直線 x= t, x=t+ 1, および x 軸
によって囲まれる図形を y 軸のまわりに回転して得られる立体の体積を V⁡ (t) とする.
(1) V⁡(t ) を求めよ.
(2) V⁡(t ) の最大値を求めよ.