2006 大学入試センター試験 追試験 数学II/数学IIBMathJax

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2006 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点14点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1] 二つの関数 f(x ) g (x )

f(x )=2 cos (3x 90° ) g (x )= 2 sin(3 x 90°)

で定める.

(1)  f(x ) g(x ) の積は

f(x )g (x) = アイ sin( x )

であり, f(x )g (x) の周期のうち正で最小のものは エオ ° である.

(2)  f(x ) g(x ) の和は

f(x )+g (x ) = sin( x ケコ °)

である.したがって, 0°x 90° の範囲で, f (x )+g (x)

x= サシ ° のとき最大値

をとる.

2006 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点16点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  a を定数とする.不等式

log2 (x+a) +log2 (x 3)+log 12 ( 44 a)<0 (*)

が成り立つような x の値の範囲を求めよう.

 対数の真数は正であるから

x> ソタ x > a<

である.また,不等式(*)は

(x+ ) (x + ) <0

と変形できる.

 したがって,不等式(*)を満たす x の値の範囲は

a< のとき ニヌ <x<

a< のとき <x <

である.

2006 大学入試センター試験 追試

数学II・数学IIB共通

必答問題

配点30点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】  a>0 として

f (x )= x2+ 2 a x g (x )= 2x 2

とおく.

(1) 関数 F(x )

F ( x)= 0x { f (t) g(t )} d t

で定義すると

F(x )= x + x

である.二つの放物線 f( x) g( x) で囲まれた図形の面積 S a を用いて

S= オカ a

と表される.

(2)  T(a )= 02 | f (x ) g (x) | d x とおき, T(a ) a の関数と考える. T( a)

  • 0<a< のとき T(a )= コサ a a +
  • a のとき T (a )= a

と表される.したがって, a>0 の範囲において, T( a)

a=

のとき,最小値

をとる.

2006 大学入試センター試験 追試

数学II

必答問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上の円 x2+ y2=1 C とする. a を正の実数とし,点 A (0 ,1) を通り,傾きが a の直線を l とする. C l の共有点のうち A と異なるものを P とし, l と直線 y=−2 との交点を Q とする.また, P における C の接線を m とし, m と直線 y=−2 との交点を R とする.実数 a が正の値をとって動くとき,線分 QR の長さの最小値を求めよう.

(1)  l の方程式は y= x+ であり, P x 座標は

a a +

である.また, m の方程式は

a x+( a ) y+ a + =0

である.

(2) 線分 QR の長さを s とすると

a2 s a+ =0

が成り立つ.この式は

( s) 2+ s2 =0

と変形できる.したがって,実数 a が正の値をとって動くとき, s の最小値は であり,そのときの a の値は である.

2006 大学入試センター試験 追試

数学II

新課程受験者は必答

旧課程受験者は【5】との選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  a を実数とし

P ( x) =x 3 a x2 a x +2 a 1

とする.

(1)  3 次方程式 P(x )=0 x= を解にもつので

P(x )= (x ) ×{ x2 +( ) x エオ + }

と因数分解される.

(2) 方程式 P(x ) の三つの解が,相異なる整数 m n (m <n) であるとする.このとき a の値を求めよう.

m+n= m n= コサ

であるから

(m+ ) (n + ) =3

が成り立つ.よって

m= スセ n= ソタ

である.このことから,求める a の値は

a= チツ

である.

(3) 方程式 P(x )=0 が虚数の解をもつような a の値の範囲は

テト <a < テト +

である.虚数の解の虚部が 2 2 となるような a の値は,小さい方から順に

a= a=

である.

2006 大学入試センター試験 追試

数学II

旧課程受験者は【4】との選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  a b c を実数とし, a>0 とする.

g( x)= ax 2+b x+c

とおく. 2 次方程式 g( x)=0 x=1 を解にもち,また,すべての実数 x に対して g( x) 0 が成り立つとする.

(1)  b a を用いて, b= アイ a と表される.

(2)  f(x )= 1x g (t) dt とすると, f(x ) a を用いて

f (x )= a ( x3 x2 + x )

と表される.関数 f(x ) g(x ) の間に {f (x)} 2= {g (x)} 3 という関係が成り立つとき, a= である.

(3)  a= とする.このとき,曲線 y=f (x ) 上の点 tf (t) における接線の方程式は

y= 1 (t ) ( xt ) +1 シス ( t )

である.よって,直線 y=k x (k 0) が曲線 y=f (x) に接するときの接点の座標は

( 1 , 1 )

であり,このときの k の値は k= である.

 また,直線 y=k x と曲線 y= f( x) が相異なる 3 点で交わるような k の値の範囲は

k

である.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 4 のうちから一つ選べ.

  • 0
  • 1
  • 2
  • 3 <
  • 4 >


2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

新課程受験者は【3】〜【6】から2問選択

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 初項 a1= 1 の数列 {an } に対して, bn =an +3 an c n= an+ 5 an とおく. {bn } は初項 3 の等差数列, {cn } は初項 25 の等差数列であるとする.一般項 an を求めよう.

  {bn } の公差を x {cn } の公差を y とする.

an +6 an= bn + + bn

である.このような変形をくりかえすことにより

an+ 15 an= x n+ ウエ x+ オカ

となる.同様に {cn } を使うことにより

an+ 15 an= yn + クケ y+ コサ

となる. より

x= y ウエ x+ オカ = クケ y+ コサ

が成り立つ.このことから

x= シス y = セソ

である.

 さらに

an+ 1 an= bn + + bn cn+ 1 = n

である.このことから

an= n2 n+

である.

2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

新課程受験者は【3】〜【6】から2問選択

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】 四面体 OABC において,辺 OA 1:2 に内分する点を D AB 2:1 に内分する点を E とする.また,辺 OC の中点を F とする.

(1)  0<a< 1 として,線分 EF a:(1 a) に内分する点を G とすると

OG = 1 ( ) OA + ( ) OB + OC

である.

(2)  3 O B C で定まる平面 OBC と直線 DG の交点を求めよう.点 P が直線 DG 上にあるとき,実数 t を用いて

  • OP =OD +t DG
  • OP = 1 t OA + ( ) tOB + t OC

と表せる.したがって, t= のとき

OP = スセ ( ) OB + OC

であり,このとき,点 P は平面 OBC 上にある.したがって, を満たす点 P が平面 OBC と直線 DG の交点である.

(3) (2)で求めた交点 P が辺 BC 上にあるのは a= のときである.このとき,さらに四面体 OABC が一辺の長さが 1 の正四面体ならば

OA ·DP =

である.

2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

新課程受験者は【3】〜【6】から2問選択

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】  A 4 人の選手と B 3 人の選手の 100m 走のタイムを測定した. A 4 人の選手のタイムは,それぞれ 12.5 12.0 14.0 13.5 (単位は秒 )であった.また, B 3 人の選手のタイムの平均値はちょうど 14.0 秒,分散はちょうど 1.50 であった.

 以下,計算結果の小数表示は,指定された けた 数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合は,指定された桁まで 0 にマークすること.

(1)  A 組と B 組を合わせた 7 人の選手のタイムを変量 x とする.変量 y y= x 14.0 としたとき,変量 y の平均値は アイ . ウエ 秒であり,もとの変量 x の平均値は オカ . キク 秒である.また,変量 y の分散は . コサ であり,もとの変量 x の分散は . スセ である.

(2)  B 3 人の選手の中の 1 人の選手のタイムは,ちょうど 14.0 秒であることがわかったとする.このとき,他の 2 人の選手のタイムは走った方から順に, ソタ . 秒と ツテ . 秒である.

 さらに, B 組  3 人の選手の体重が,早く走った選手から順に, 57.0 54.0 60.0 (単位は kg) であるとき,選手の体重と 100m 走のタイムの相関係数は . ニヌ となる.

2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

新課程受験者は【3】〜【6】から2問選択

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【6】 自然数 n に対して, n 10 進法で表したときの最上位の けた の数字を f(n ) とする.例えば, f( 256)=2 f (512)= 5 である.

 一般に, n r 桁の数 a1 a2 ar ならば,小数を用いて

n= a1 . a2 a r× 10r 1

と表される.例えば, n=475 のとき, r=3 a1= 4 a 2=7 a3 =5 であり, n=4.75× 102 である.

 このとき

log10 a1 log10 n(r 1)< log10 (a1 +1)(*)

が成り立つ.

  m を自然数とする. m 以下の負でない整数 l f( 2l) =1 を満たすものの個数を計算するプログラムを作った.ただし次の〔プログラム1〕において, B は求める個数を表す変数であり,LOG10(X) は X の常用対数 log10 X を表す関数,INT(X) は X を超えない最大の整数を表す関数である.

〔プログラム1〕

  • 100 INPUT PROMPT "m=":M
  • 110 LET A=LOG10( )
  • 120 LET B=
  • 130 FOR L=0 TO M
  • 140 IF A L*A-INT(L*A) THEN LET B=B+1
  • 150 NEXT L
  • 160 PRINT B
  • 170 END

 ただし,100 行,110 行,120 行,140 行は,それぞれ次の各行と同じ意味である.

  • 100 INPUT "m=";M
  • 110 A=LOG10( )
  • 120 B=
  • 140 IF A L*A-INT(L*A) THEN B=B+1

(1)  に当てはまる数を入れよ.

(2)  に当てはまるものを,次の 0 4 のうちから一つ選べ.

  • 0 <
  • 1 >
  • 2 =
  • 3 <=
  • 4 >=

(3) 〔プログラム1〕を実行し,変数 M に 10 を入力する.このとき,このプログラムにより出力される値は  である.

  m を自然数とする. k=1 2 9 に対して, m 以下の負でない整数 l f ( 2l ) =k を満たすものの個数を計算するプログラムを作った.ただし,以下の〔プログラム2〕において,LOG10(X) は X の常用対数 log10 X を表す関数,INT(X) は X を超えない最大の変数を表す関数である.

〔プログラム2〕

  • 100 INPUT PROMPT "m=":M
  • 110 LET A=LOG10( )
  • 120 FOR K=1 TO 9
  • 130  LET B=
  • 140  FOR L=0 TO M
  • 150   IF LOG10(K) L*A-INT(L*A) THEN GOTO 180
  • 160   IF LOG10(K+1) L*A-INT(L*A) THEN GOTO 180
  • 170   LET B=B+1
  • 180  NEXT L
  • 190  PRINT "k=";K;";";B
  • 200 NEXT K
  • 210 END

ただし,100 行,110 行,130 行,170 行は,それぞれ次の各行と同じ意味である.

100 INPUT "m=";M 110 A=LOG10( ) 130 B= 170 B=B+1

(4)  に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

  • 0 <
  • 1 >
  • 2 =
  • 3 <>

(5)  に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

  • 0 <=
  • 1 >=
  • 2 =
  • 3 <>

(6) 〔プログラム2〕を実行し,変数 M に 2 を入力する.このとき,160 行は 回実行される.

(7) 〔プログラム2〕を実行し,変数 M に 15 を入力する.このとき, f( 2l) =4 となる l の個数は  であり, f( 2l )=9 となる l の個数は  である.

(8)  2l の最上位の桁の数字が k のとき,先の (*) により

log10 klog 10 2 l [ log10 2l ] < log10 ( k+ 1)

が成り立つ.ただし, [log10 2l ] log10 2l を超えない最大の整数を表す. k が増加するとき,この区間の幅 log 10 (k +1 ) log 10 k に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

  • 0  減少する
  • 1  変わらない
  • 2  増加する

3  増加することも減少することもある

2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【7】  α は絶対値 1 の複素数で α1 とし, 1 α α2 を表す複素数平面上の点をそれぞれ A B C とする.点 C が線分 AB の垂直二等分線 l 上の点であるとする.

(1)  α の偏角 argα arg α= ± アイウ ° である.ただし, arg α −180°< argα 180° の範囲で考える.

(2)  arg α= アイウ ° とする. 0 でない複素数 z0 を表す点を P とし,直線 l に関して P と対称な点を Q 線分 AC の垂直二等分線 m に関して Q と対称な点を R とし,点 Q R が表す複素数をそれぞれ z1 z2 とする.このとき

z0 z1= | z0 | 2 エオ + i

z 1 z 2= | z1 | 2 エオ i

であり, z2 z0 で表すと, R P を原点の回りに クケコ ° だけ回転した点であることがわかる.

(3)  z0= 1i のとき, R が表す複素数 z2

z2= サシ + + + i

であり,線分 PR の長さは である.また

z1 z0 z2 z 0 = + ( +i)

である. 

2006 大学入試センター試験 追試

数学IIB

旧課程受験者は【3】〜【8】から2問選択

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【8】 袋の中に白球が 3 個,黒球が 3 個入っており,このうち二つの白球には数字「 1 」が,もう一つの白球とすべての黒球には数「 2 」が書かれている.この袋の中から 2 個の球を同時に取り出すとき,その中に含まれている黒球の個数を X とし, 2 個の球に書かれた数字の和を Y とする.

 以下では,例えば, X=k となる確率を P(X =k) で表す.

(1)  X は  通りの値をとり,Y 通りの値をとる.

(2)  P(X =0 かつ Y=2) = エオ であり, P( X=0 かつY =3)= キク である.また, P( X=0) = である.

(3)  X=1 という条件のもとで, Y=3 となる条件付き確率は である.

(4)  X の平均は  であり, Y の平均は セソ である.

  X+Y の平均は チツ であり, X+Y の分散は トナ ニヌ である.

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