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【4】 を与えられた正の定数とし,点の座標をとする.点の座標をとするとき以下の問いに答えよ.
(1) 軸から点までの距離と点から点までの距離の比がであるためにが満たすべき条件を求めよ.
(2) のとき,(1)の条件を満たす点の軌跡は放物線となる.の値を求めよ.
(3) のとき,(1)の条件を満たす点の軌跡は,楕円
を平行移動させたものである.そのような(どちらも正とする)をの式で表し,方向,方向にそれぞれどれだけ平行移動すれば点の軌跡になるかを答えよ.
(4) のとき,(1)の条件を満たす点の軌跡は,双曲線
を平行移動させたものである.そのような(どちらも正とする)をの式で表し,方向,方向にそれぞれどれだけ平行移動すれば点の軌跡になるかを答えよ.
(5) (1)の条件を満たす点の軌跡の概形を,のつの場合について同一平面上に図示せよ.
【5】 以下の文を読み,その中にある問1,問2,問3に答えよ.
以上の整数を非負整数と呼ぶ.つまり非負整数とは,かまたは以上の自然数のことである.
ここでは,偶数と書いたら,それはで割り切れる非負整数,すなわち,などを指すこととする.奇数と書いたら,それはで割ると余る非負整数,すなわち,などを指すこととする.
また,非負整数が非負整数の倍数であるとは,ある非負整数があってとなることである.
さて,が偶数であるとすると,ある非負整数があって,となっている.なので,次の命題が成り立つことがわかる.
命題A:偶数の乗はで割り切れる.(言いかえると,偶数の乗をで割ったときの余りはである.)
が奇数ならば,ある非負整数があってとなっている.
であるが,ここではの倍数である.
また,が偶数の場合と奇数の場合とに分けて考えることにより,どんな非負整数に対してもはやはりの倍数であることがわかる.従って,が奇数ならばをで割った余りはである.
問1:どんな非負整数に対しても,はの倍数であることを示せ.
命題Aと合わせて,次の命題が成り立つことがわかる.
命題B:どんな非負整数の乗も,で割ったときの余りはかである.
この命題は,次のように言いかえることもできる.
命題C:どんな非負整数をとっても,ある非負整数があってであるかまたはとなっている.
ここまで準備することにより,次の定理を証明することができる.
定理:個の非負整数をどのように選んでも,
はの倍数にはならない.
証明:命題Cより,個の非負整数をどのように選んでも,
をで割った余りはからまでのどれかであり,決してにはならないことがわかる.
[証明終り]
問2:なぜ,個の非負整数をどのように選んでも,
をで割った余りはからまでのどれかであり,決してにはならないのか?その理由を説明せよ.
問3:定理の証明の最後の部分を完成させよ.