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の表す領域をとし,連立不等式
の表す領域をとする.領域と領域が共通部分をもつとき,その共通部分をとする.共通部分がの値によりどのように変化するかを調べよう.
(1) 不等式は
と変形できるので,領域は,点を中心とする半径の円とその内部である.
(2) 点を中心とする半径の円と直線が接する場合,に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
領域と領域は共通部分を持たない
共通部分は,領域と一致するか,または点のみからなる
共通部分は,領域と一致するか,または点のみからなる
共通部分は,領域と領域の和集合に等しい
(3) 領域と領域が共通部分をもつような実数のとり得る値の範囲は
である.
共通部分が領域と一致するような実数のとり得る値の範囲は
である.
共通部分の面積が,領域の面積の半分となるのは
のときである.
【3】 のとき,を最大にするの値とそのときのの値を求めよう.
まず,とおくと,である.について,を底とする両辺の対数をとることによって,であることがわかる.よって
である.
次に,について,を底とする両辺の対数をとると,となる.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
ととにより,とおいて,をを用いて表すと
となる.
のとり得る値の範囲はであるから,により,のとり得る値の範囲はである.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
したがって,により,のとき,は最大値をとることがわかる.また,のとき,とにより,である.
以上のことから,を最大にするの値は,であり,そのときのの値はである.
の実数解はであり,虚数解はである.
(2) を実数とする.についての次方程式
の解が,すべて以上の実数となるようなのとり得る値の範囲を求めよう.
方程式はの値によらずを解にもつので
と表すことができる.についての次方程式
の解をとし,判別式をとする.
このとき,方程式の解がすべて以上の実数であるための条件は,であり,かつが成り立つことである.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
についての不等式を解くと
となる.
また,解と係数の関係により
であるから,をについて解くと
が得られる.
したがって,方程式の解がすべて以上の実数となるようなのとり得る値の範囲は
である.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(1) であり,である.また,三角形の面積はである.
(2) をを満たす実数とし,であるとする.このとき,四面体の体積が最大となるの値を求めよう.
まず,三角形の面積はの値によらず一定であるので,四面体の体積が最大となるためには三角形を底面としたときの四面体の高さが最大になればよいことに注意しよう.
実数に対して,となるように点をとり,とおく.であるので,となる.
以下では,が,三角形を底面としたときの四面体の高さとなるように,とする.このとき
である.により,はを用いて
と表される.さらに,とに注意して,をを用いて表すと
となる.であるので,のとき,は最大となり,四面体の体積は最大となる.
【5】 あるごみ焼却場では,ごみの焼却熱を利用して発電している.次の表は,ある年の月から月までの,この焼却場におけるごみの焼却量と発電量のデータをまとめたものである.焼却量を変量発電量を変量で表す.ただし,表の数値はすべて正確な値であるとして解答せよ.
月 | 焼却量() (千トン) |
発電量() (十万kWh) |
|||
---|---|---|---|---|---|
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
月 | |||||
合 計 | |||||
平均値 | |||||
分 散 |
以下,小数の形で解答する場合,指定された数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ.途中で割り切れた場合,指定された桁までにマークすること.
(1) 変量の合計の値は(千トン),平均値は(千トン),分散の値はである.
(2) 変量と変量の相関図(散布図)として適切なものはであり,変量と変量の相関係数の値はである.ただし,については,当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
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(3) を定数として,変量をにより定める.をからまでの自然数として,月における変量の値をそれぞれ,と表す.たとえば,月の各変量の値は,である.
変量と変量の差の乗の平均は
である.をに代入したものをの関数として
とおく.このとき,が最小となるときのの値を求めよう.は,の次関数であって,最初にあげた表中の数値を利用することにより
となる.したがって,のとき,は最小となる.
が最小となるを用いて
の関係式で定まるを予測発電量とよぶことにする.たとえば,月の予測発電量は(十万kWh)である.
月から月までの各月の発電量と予測発電量の差について考えよう.発電量と予測発電量の差は,月の(十万kWh)が最大であり,月の(十万kWh)が最小である.また,のヒストグラムはである.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
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![]() |
![]() |
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【6】 を満たす実数に対して,の近似値を求めたい.そのために,関数を用いて,次の(ⅰ)〜(ⅲ)の手順を考えよう.
(ⅰ) 自然数を与えて,とおく.
(ⅱ) のうち以下であるものの個数を求める.
(ⅲ) をの近似値として出力する.
ただし,との値によっては,(ⅲ)においての正確な値が出力されることもある.
この手順での近似値を求める〔プログラム1〕を作成した.
〔プログラム1〕
100 INPUYT A
110 INPUT N
120 LET M=0
130 FOR K=1 TO N
140 LET Z=
150 IF Z*Z-A<=0 THEN
160 NEXT K
170 LET Y=
180 PRINT Y
190 END
(1) 〔プログラム1〕のに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
A/K
K/A
A*K
K/N
N/K
A*N
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
GOTO 120
GOTO 160
GOTO 190
LET B=B+1
LET M=M+1
LET M=M+1/N
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
M/N
K/N
(K+M)/N
N/M
K+N/M
(K+N)/M
〔プログラム1〕を実行し,変数 A
に 0.5
,変数 N
に 5
を入力したとき,180
行で出力される変数 Y
の値はであり,また,変数 A
に 0.5
,変数 N
に 10
を入力したとき,180
行で出力される変数 Y
の値はである.に当てはまるものを,次ののうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.
0.5
0.55
0.6
0.65
0.7
0.75
0.8
0.85
(2) 座標平面上で,連立不等式の表す領域の面積の近似値を求めたい.そこで次の(ⅰ)〜(ⅲ)の手順を考えて,〔プログラム1〕を変更し〔プログラム2〕を作成した.
(ⅰ) 自然数を与えて,とおき,〔プログラム1〕の方法でを求める.
(ⅱ) を頂点とする台形の面積をとする.また,を頂点とする三角形の面積をとする.
(ⅲ) をの面積の近似値として出力する.
〔プログラム2〕
110 INPUT N
111 LET S=0
112 LET W=1
113 FOR J=1 TO N
114 LET X=
115 LET A=
120 LET M=0
130 FOR K=1 TO N
140 LET Z=
150 IF Z*Z-A<=0 THEN
160 NEXT K
170 LET Y=
180 LET S=S+
190 LET W=Y
200 NEXT J
210 PRINT S
220 END
ただし,〔プログラム2〕の行番号に下線が引かれた行は〔プログラム1〕から変更されていないことを表す.
〔プログラム2〕のに当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
J/N
(J-1)/N
J/(N-1)
K/N
(K-1)/N
K/(N-1)
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(1+X)*(1+X)
X*X
(1-X)*(1-X)
X*X-1
X*X+1
1-X*X
に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
2*(W+Y)/N
(W+Y)/(N*N)
(W+Y)/(2*N)
(W+Y)/N
W/N+Y/2
Y
〔プログラム2〕を実行し, N
に 2
を入力すると,210
行で出力される変数 S
の値はである.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
0.25
0.5
0.625
0.75
0.785
0.875