2018 大学入試センター試験 本試験 数学II・IIBMathJax

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2018 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[1](1)  1 ラジアンとは, のことである. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

0  半径が 1 面積が 1 の扇形の中心角の大きさ

1  半径が π 面積が 1 の扇形の中心角の大きさ

2  半径が 1 弧の長さが 1 の扇形の中心角の大きさ

3  半径が π 弧の長さが 1 の扇形の中心角の大きさ

(2)  144 ° を弧度で表すと π ラジアンである.また, 23 12 π ラジアンを度で表すと エオカ ° である.

(3)  π 2θ π の範囲で

2sin (θ+ π5 )-2 cos(θ +π 30) =1

を満たす θ の値を求めよう.

  x=θ +π 5 とおくと,

2sin x-2 cos(x - π ) =1

と表せる.加法定理を用いると,この式は

sinx - cosx =1

となる.さらに,三角関数の合成を用いると

sin( x- π )= 1

と変形できる. x=θ + π5 π 2 θπ だから, θ= サシ スセ π である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点15点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【1】

[2]  c を正の定数として,不等式

xlog 3x ( xc )3

を考える.

  3 を底とする の両辺の対数をとり, t=log 3x とおくと

t - t+ log 3c 0

となる.ただし,対数 loga b に対し, a を底といい, b を真数という.

  c=9 3 のとき, を満たす x の値の範囲を求めよう. により

t t

である.さらに,真数の条件を考えて

<x x

となる.

 次に, x > の範囲でつねに成り立つような c の値の範囲を求めよう.

  x x > の範囲を動くとき, t のとり得る値の範囲は である. に当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

 この範囲の t に対して, がつねになりたつための必要十分条件は, log3 c である.すなわち, c ハヒ である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点22点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】

[1]  p>0 とする.座標平面上の放物線 y =px 2+q x+r C とし,直線 y =2x -1 l とする. C は点 A ( 1,1 ) において l と接しているとする.

(1)  q r を, p を用いて表そう.放物線 C 上の点 A における接線 l の傾きは であることから, q= イウ p+ がわかる.さらに, C は点 A を通ることから, r=p- となる.

(2)  v>1 とする.放物線 C と直線 l および直線 x =v で囲まれた図形の面積 S S = p (v 3- v 2+ v- ) である.また, x 軸と l および 2 直線 x =1 x =v で囲まれた図形の面積 T は, T=v -v である.

  U=S- T v =2 で極値をとるとする.このとき, p= であり, v>1 の範囲で U =0 となる v の値を v 0 とすると, v0 = + である. 1<v <v0 の範囲で U に当てはまるものを,次の 0 4 のうちから一つ選べ.

4  正と負のどちらの値もとる

p= のとき, v>1 における U の最小値は タチ である.



2018 大学入試センター試験 本試

数学II,IIB共通

配点8点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【2】

[2] 関数 f (x ) x 1 の範囲でつねに f (x )0 を満たすとする. t>1 のとき,曲線 y =f( x) x 軸および 2 直線 x =1 x= t で囲まれた図形の面積を W とする. t t >1 の範囲を動くとき, W は,底辺の長さが 2 t2 -2 他の 2 辺の長さがそれぞれ t2+ 1 の二等辺三角形の面積とつねに等しいとする.このとき, x>1 における f (x ) を求めよう.

  F( x) f (x ) の不定積分とする.一般に, F (x) = W= が成り立つ. に当てはまるものを,次の 0 8 のうちから一つずつ選べ.ただし,同じものを選んでもよい.

したがって, t>1 において

f( t)= トナ t +

である.よって, x>1 における f (x ) がわかる.

2018 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上の 2 A ( -1,0 ) B (2 ,1) を通る直線を l 1 とする.また,方程式 x2+ y2+6 x-12 y+36 =0 が表す円を C 1 とする.

(1)  l1 の方程式は x - y+ =0 である.また, C1 の中心は ( ウエ , ) で,半径は である.

(2)  C1 上の点 P ( a,b ) に対して,三角形 ABP の重心 G の座標を ( s,t ) とおくと, a= s- b= t- である.したがって, P C 1 上を動くとき, G の軌跡は中心 ( サシ , ) 半径 の円となる.

(3) (2)で求めた円を C 2 とする.点 Q C 2 上を動き,点 R が線分 AB 上を動くとき,線分 QR の長さの最小値と最大値を求めよう.

  C2 の中心を通り,直線 l 1 と垂直な直線 l 2 の方程式は

x+ y-1= 0

である. l1 l 2 の交点は,線分 AB 1 : に内分することがわかる.よって, l2 は線分 AB と交わるので, QR の長さの最小値は

ナニ -

である.

  QR の長さが最大となるときの R の座標は ( , ) である.したがって,最大値は

+

である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学II

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  a b c を実数とし, x の整式 P (x )

P (x )= x3+a x2 +bx +c

とする. 3 次方程式 P (x )=0 は虚数 - 1+6 i を解にもつとする.

(1)  3 次方程式 P (x )=0 の実数解を a を用いて表そう.

  P( x) x に虚数 - 1+6 i を代入し,整理すると

P( -1+ 6i )= アイ a-b+ c+ ウエ + ( オカ a+b- ) 6 i

となる.したがって, b c a を用いて表すと

b= a+ c= a- サシ

となる.

 二つの虚数 - 1+6 i -1 -6 i を解とする 2 次方程式で, x2 の係数が 1 のものは

x2 + x+ = 0

である. P( x) をこの方程式の左辺の整式で割ると,商は x +a- 余りは である.よって,方程式 P (x )=0 の実数解は

x= a+

と表せる.

(2)  P( x) x +a-3 で割ったときの余りが 6 のとき, a= である.このとき, P( x) 2 次の整式 Q (x ) で割ったときの商は x -1 余りは 13 x+17 とすると

Q( x)= x2+ x+

である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【3】 第 4 項が 30 初項から第 8 項までの和が 288 である等差数列を { an } とし, {a n} の初項から第 n 項までの和を S n とする.また,第 2 項が 36 初項から第 3 項までの和が 156 である等比数列で公比が 1 より大きいものを { bn } とし, {b n} の初項から第 n 項までの和を T n とする.

(1)  {a n} の初項は アイ 公差は ウエ であり

Sn= n2- カキ n

である.

(2)  {b n} の初項は クケ 公比は であり

Tn= ( n- )

である.

(3) 数列 { cn } を次のように定義する.

c n= k=1 n( n-k+1 )( ak- bk) =n( a1- b1) +(n -1) (a 2-b 2) + +2 (a n-1 -bn- 1) +(a n-bn )

n=1 2 3

たとえば

c1= a1- b1 c2 =2( a1- b1) +(a 2-b2 )

c3= 3( a1- b1) +2( a2- b2) +(a 3-b 3)

である.数列 { cn } の一般項を求めよう.

  {c n} の階差数列を { dn } とする. dn= cn+ 1- cn であるから, dn = を満たす. に当てはまるものを,次の 0 7 のうちから一つ選べ.

 したがって,(1)と(2)により

dn= n2- 2 n+

である. c1 = ツテト であるから, {c n} の一般項は

cn= n3- n2+ n+ - n+

である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【4】  a 0 <a<1 を満たす定数とする.三角形 ABC を考え,辺 AB 1 :3 に内分する点を D BC a :(1 -a) に内分する点を E 直線 AE と直線 CD の交点を F とする. FA =p FB =q FC =r とおく.

(1)  AB = であり

| AB |2 =| p |2 - p q +| q |2

である.ただし, については,当てはまるものを,次の 0 3 のうちから一つ選べ.

(2)  FD p q を用いて表すと

FD = p + q

である.

(3)  s t をそれぞれ FD= sr FE = tp となる実数とする. s t a を用いて表わそう.

  FD =s r であるから, により

q = キク p + sr

である.また, FE =t p であるから

q = t - p - - r

である. により

s= スセ ( - ) t= タチ ( - )

である.

(4)  |AB | =| BE | とする. |p | =1 のとき, p q の内積を a を用いて表わそう.

  により

| AB |2 =1- p q +| q | 2

である.また

| BE |2 = ( - ) 2 + ( - ) p q +| q |2

である.したがって

p q = トナ -

である.

2018 大学入試センター試験 本試

数学IIB

選択問題

配点20点

正解と配点

易□ 並□ 難□

【5】 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.

(1)  a を正の整数とする. 2 4 6 2a の数字がそれぞれ一つずつ書かれた a 枚のカードが箱に入っている.この箱から 1 枚のカードを無作為に取り出すとき,そこに書かれた数字を表す確率変数を X とする.このとき, X=2 a となる確率は である.

  a=5 とする. X の平均(期待値)は X の分散は である.また, s t は定数で s >0 のとき, sX +t の平均が 20 分散が 32 となるように s t を定めると, s= t= である.このとき, sX+ t 20 以上である確率は 0 . である.

(2) (1)の箱のカードの枚数 a 3 以上とする.この箱から 3 枚のカードを同時に取り出し,それらのカードを横 1 列に並べる.この試行において,カードの数字が左から小さい順に並んでいる事象を A とする.このとき,事象 A の起こる確率は である.

 この試行を 180 回繰り返すとき,事象 A が起こる回数を表す確率変数を Y とすると, Y の平均 m コサ Y の分散 σ 2 シス である.ここで,事象 A 18 回以上 36 回以下起こる確率の近似値を次のように求めよう.

 試行回数 180 は大きいことから, Y は近似的に平均 m = コサ 標準偏差 σ = シス の正規分布に従うと考えられる.ここで, Z= Y-m σ とおくと,求める確率の近似値は次のようになる.

P (18 Y36 ) = P( - . ソタ Z . ツテ ) = 0. トナ

(3) ある都市での世論調査において,無作為に 400 人の有権者を選び,ある政策に対する賛否を調べたところ, 320 人が賛成であった.この都市の有権者全体のうち,この政策の賛成者の母比率 p に対する信頼度 95 % の信頼区間を求めたい.

 この調査での賛成者の比率(以下,これを標本比率という)は 0 . である.標本の大きさが 400 と大きいので,二項分布の正規分布による近似を用いると, p に対する信頼度 95 % の信頼区間は

0. ヌネ p 0. ノハ

である.

 母比率 p に対する信頼区間 A pB において, B-A をこの信頼区間の幅とよぶ.以下, R を標本比率とし, p ぬ対する信頼度 95 % の信頼区間を考える.

 上で求めた信頼区間の幅を L 1

 標本の大きさが 400 の場合に R =0.6 が得られたときの信頼区間の幅を L 2

 標本の大きさが 500 の場合に R =0.8 が得られたときの信頼区間の幅を L 3

とする.このとき, L1 L2 L 3 について が成り立つ. に当てはまるものを,次の 0 5 のうちから一つ選べ.



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