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【2】 を実数とし,とする.関数はで極値をとるとする.曲線を直線をとする.
(1) であるから,である.また,点における曲線の接線は
と表せる.よって,の接線の傾きは,のとき最小値をとる.
(2) 曲線と直線の共有点の個数は,のとき個で,のとき個となる.
と直線の共有点の個数が,の値によらず個となるのはのときであり,のときはとの共有点の個数が,の値によって個,個および個の場合がある.
(3) とし,曲線と直線が個の共有点をもつようなの値の範囲をを用いて表そう.点におけるの接線の傾きがとなるのはのときである.したがって,傾きがとなるの接線は本あり,がこれらの接線のどちらかに一致するとき,との共有点は個となる.を用いて,これら本の接線と軸との交点を求めれば,とが個の共有点をもつようなの絶対値の範囲は
であることがわかる.
(4) を以上の実数とする.がの範囲を動くとき,曲線と軸および直線で囲まれた図形の面積がとつねに等しいとする.このとき,であり,となる.
【5】 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて正規分布表を用いてもよい.
全国規模の検定試験が毎年度行われており,この試験の満点は点で,点数が点以上の人が合格となる.今年度行われた第回目の試験と第回目の試験について考える.
(1) 第回目の試験については,受験者全体での平均点が点,標準偏差が点であることだけが公表されている.受験者全体での点数の分布を正規分布とみなして,この試験の合格率を求めよう.試験の点数を表す確率変数をとしたとき,が標準正規分布に従うことを利用すると
により,合格率はである.
また,点数が受験者全体の上位の中に入る受験者の最低点はおよそである.に当てはまる最も適当なものを,次ののうちから一つ選べ.
(2) 第回目の試験の受験者全体から無作為に名を選んだとき,その中で点数が受験者全体の上位に入る人数を表す確率変数をとする.
の分布を二項分布とみなすと,の期待値は分散はである.
また,となる確率をとなる確率をとする.このとき,である.に当てはまるものを,次ののうちから一つ選べ.
(3) 第回目の試験の受験者全体の平均点と標準偏差はまだ公表されていない.第回目の試験の受験者全体を母集団としたときの母平均を推定するため,この受験者から無作為に抽出された名の点数を調べたところ,標本平均の値は点であった.
母標準偏差の値を第回目の試験と同じ点であるとすると,標本平均の分布が正規分布で近似できることを用いて,に対する信頼度の信頼区間は
となり,この信頼区間の幅はである.ただし,とする.
また,母標準偏差の値が点であるとすると,に対する信頼度の信頼区間の幅はとなる.