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2019 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B,数学I・数学II・数学III・数学A・数学B共通

易□ 並□ 難□

【1】  a>0 r>0 とし,数列 { an } を初項 a 公比 r の等比数列とする.また,数列 { bn } は次のように定義される.

b1 =a1 bn+ 1= bn an+ 1 n=1 2 3

次の問いに答えよ.

(1)  bn a r および n を用いて表せ.

(2) 一般項が

cn= log2 bn n

である数列 { cn } は等差数列であることを証明せよ.

(3) (2)で与えられた数列 { cn } の初項から第 n 項までの平均を M n とする.すなわち,

Mn = 1n k =1n ck

とする.このとき,一般項が

dn= 2Mn

である数列 { dn } は等比数列であることを証明せよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【2】  n を自然数とし, p 0 <p<1 を満たす実数とする.一方の面に 0 もう一方の面に 1 と書いたカードがある.最初,このカードは 0 と書かれた面が上になるように置いてある.表の出る確率が p のコインを投げ,裏が出たときだけカードを裏返すという試行を n 回繰り返して行う. n 回の試行の後,カードの上の面に書かれた数字が 0 である確率を P n とおく.次の問いに答えよ.

(1)  Pn p および n を用いて表せ.

(2)  n2 とする. n 回の試行の後,カードの上の面に書かれた数字が 0 であり,さらに,途中でカードが少なくとも 1 回裏返されたことがわかっている.このとき,ちょうど 2 回裏返された確率を p および n を用いて表せ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上の二つの曲線

Cy =x3 C y=8 x3

と曲線 C 上の点 P 1( 1,1 ) を考える.点 P 1 を通り x 軸と平行な直線と曲線 C の交点を Q1 とし,点 Q1 を通り y 軸と平行な直線と曲線 C の交点を P2 とする.次に,点 P2 を通り x 軸と平行な直線と曲線 C の交点を Q2 とし,点 Q2 を通り y 軸と平行な直線と曲線 C の交点を P3 とする.このように,自然数 n に対して,点 Pn を通り x 軸と平行な直線と曲線 C の交点を Qn とし,点 Qn を通り y 軸と平行な直線と曲線 C の交点を Pn +1 とする.点 Pn x 座標を a n とおく.次の問いに答えよ.

(1)  an n を用いて表せ.

(2) 点 Pn +1 における曲線 C の接線,直線 x =an および曲線 C で囲まれる部分のうち, an+ 1x an の領域にある面積を S n とする. Sn n を用いて表せ.

(3)  Tn= S1+ S2+ +S n とおく. Tn n を用いて表せ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

数学I・数学II・数学III・数学A・数学B【5】の類題

易□ 並□ 難□

【4】 原点を O とする座標平面上において,点 A ( 0,3) B (0 ,-1 ) および x 軸上の正の部分を動く点 P ( t,0 ) があり, ∠APB は鈍角でないとする. ▵ABP の重心を H 頂点 A から辺 BP に下ろした垂線と辺 BP との交点を D 頂点 B から辺 PA に下ろした垂線と辺 PA との交点を E とする.次の問いに答えよ.ただし,三角形の各頂点から対辺,またはその延長に下ろした 3 本の垂線は 1 点で交わることが知られている.その交点のことを,三角形の垂心という.

(1)  ∠APB が直角となる t の値を求めよ.

(2) 点 H の座標を t を用いて表せ.

以下では, t が(1)で求めた値よりも大きい値をとるとする.

(3) 点 H ▵ODE の内心であることを証明せよ.ただし, 1 組の対角の和が 180 ° である四角形は円に内接することを,証明なしに利用してもよい.

(4)  ▵ODE の内接円の半径を t を用いて表せ.



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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【2】 箱の中に 1 から N までの数が一つずつ書かれた N 枚のカードが入っている.ただし, N 2 以上の自然数とする.「カードをよく混ぜて 1 枚取り出し,そのカードに書かれた数を読み取り,そのカードをもとに戻す」という試行を 4 回繰り返す. 1 回目, 2 回目, 3 回目および 4 回目に取り出したカードに書かれた数を,それぞれ a1 a2 a3 a4 とする.また,座標平面上に 4 P1 ( a1, 0) P2 ( a1, a2 ) P3 ( a1- a3, a2 ) P4 ( a1- a3, a2- a4 ) を定める.次の問いに答えよ.

(1)  P4 が原点 O ( 0,0 ) に一致する確率を N を用いて表せ.

(2)  P4 が連立不等式 x 0 y 0 の表す領域にある確率を N を用いて表せ.

(3)  P4 が直線 y =x 上にある確率を N を用いて表せ.

(4)  N=2 m とする.ただし, m を自然数とする. P4 が原点 O に一致し,かつ,四角形 P1 P2 P 3P 4 の面積が 2 m となる確率を m を用いて表せ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【3】 関数 f (x ) は実数全体で連続で,すべての実数 x に対して

f( x)= (1- x) cosx+ xsin x- 0x ex- t f( t) dt

を満たすとする.ただし, e は自然対数の底である.次の問いに答えよ.

(1)  f( 0) の値を求めよ.また, f (x )=2 (x -1) cosx が成り立つことを示せ.

(2)  f( x) を求めよ.

(3) 方程式 f( x)= 0 は, 0<x <π の範囲にただ一つの解をもつことを示せ.

(4) (3)のただ一つの解を α とする.曲線 y =f( x) 0x α ), x 軸および y 軸によって囲まれる部分の面積を S 1 とし,曲線 y =f( x) αx π ), x 軸および直線 x =π によって囲まれる部分の面積を S 2 とする. S1 S 2 の大小を判定せよ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【4】  i を虚数単位とし,複素数 z に対して,

w=z 2+2 z+1- 2i

とおく.次の問いに答えよ.

(1)  w の実部が 0 となる複素数 z 全体を複素数平面上に図示せよ.

(2)  w=0 を満たす複素数 z の個数は 2 個であることを証明し,それぞれを a +bi a b は実数)の形に書き表せ.

(3) (2)で求めた二つの複素数のうち実部の大きい方を α 実部の小さい方を β とし,対応する複数平面上の点をそれぞれ A B とする.また,線分 AB の中点を M とする.複素数 z に対応する複素数平面上の点が,線分 AM 上(両端を含む)を動くとき,複素数 w の描く図形を複素数平面上に図示せよ.

(4) 複素数 z に対応する複素数平面上の点が,点 A を通り線分 AB に垂直な直線上を動くとき,複素数 w の描く図形を複素数平面上に図示せよ.

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数学I・数学II・数学III・数学A・数学B

数学I・数学II・数学A・数学B【4】の類題

易□ 並□ 難□

【5】 原点を O とする座標平面上において,点 A ( 0,3) B (0 ,-1 ) および x 軸上の正の部分を動く点 P ( t,0 ) があり, ∠APB は鈍角でないとする. ▵ABP の重心を H 頂点 A から辺 BP に下ろした垂線と辺 BP との交点を D 頂点 B から辺 PA に下ろした垂線と辺 PA との交点を E とする.次の問いに答えよ.ただし,三角形の各頂点から対辺,またはその延長に下ろした 3 本の垂線は 1 点で交わることが知られている.その交点のことを,三角形の垂心という.

(1)  ∠APB が直角となる t の値を求めよ.

(2) 点 H の座標を t を用いて表せ.

以下では, t が(1)で求めた値よりも大きい値をとるとする.

(3) 点 H ▵ODE の内心であることを証明せよ.ただし, 1 組の対角の和が 180 ° である四角形は円に内接することを,証明なしに利用してもよい.

(4)  ▵ODE の内接円の半径を t の関数 f( t) として表せ.

(5) (4)で求めた関数 f( t) は最大値をもつことを示せ.ただし,最大値を与える t の値を求める必要はない.



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