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(1) とすると,はの値の範囲によって次のように表される.
・のとき,
・のとき,
・のとき,
次に,の最小値について考える.
・のとき,の最小値は
・のとき,の最小値は
・のとき,の最小値は
以上より,がすべての実数値をとるとき,の最小値はとなる.
(2) のとき,曲線上の点における接線と曲線で囲まれた図形の面積を求める.接線と曲線の共有点は,ととなる.したがって,面積はとなる.
一方,のとき,曲線上の点における接線と曲線で囲まれた図形の面積を求める.接線と曲線の共有点は,ととなる.ここで,面積を求めるために,接線と曲線を軸方向にだけ平行移動して考えると,面積はとなる.
【3】 図のように辺の長さをとする正七角形を考える.各頂点からは,つ隣の頂点に長さの対角線が,つ隣の頂点に長さの対角線が引ける.とすると,とにそれぞれ同じ向きの単位ベクトルは,とであり,各点を結ぶベクトルはとを用いて表すことができる.
(1) である.ただし,にはを用いない式が入り,にはを用いない式が入るものとする.の中点をとすると,である.はを用いずに表すとである.であるため,は,という関係にある.
(2) 正七角形の外接円の中心をとすると,であり,である.
ここで,とする.
(3) に着目すると,であり,である.とには,あてはまる最小の正の数が入るものとする.
(4) とする.を原点とし,軸上にとがある座標平面を設定する.
であるため,ベクトルの座標成分を考えると,である.したがって,である.
【4】 男子人と女子人からなる人のクラスで,くじ引きで委員を選ぶとする.ただし,クラスの人数は以上とする.
(1) 人の委員を回だけ選ぶとき,同性となる確率は男子の人数とクラスの人数を用いた分数式として
と表すことができる.この確率がとなるときを用いて,と表すことができる.この条件を満たすクラスの人数のうち番目に小さいはである.このとき,男子の人数は通りあり,大きい方のはである.
(2) 毎週人の委員を選ぶとき,週目まで常に男女が人ずつとなる確率をとする.ただし,一度選ばれたら二度と委員に選ばれることはなく,男女どちらかが全員選ばれたら終わるものとする.この確率の比はを用いた分数式として
と表すことができる.ここで,となるとき,男女の人数の差は人である.
(3) 毎週人の委員を選ぶとき,週目までの委員に選ばれた男子の人数の累計が奇数となる確率をとする.ただし,異なる週であれば同じ人が何度でも委員に選ばれることができ,例えば,同じ男子が回選ばれるなら人分として数える.このとき,はのみを用いた分数式として
と表すことができ,はとを用いて,と表すことができる.を用いずとを用いて表すと,となる.
の値によらずの値が一定の正の値になるのであれば,の値はである.
《注》設問「コ」について,正解が多数あり不適切で,全員に加点する,とある.