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2022 立命館大学 文系学部A方式2月1日実施

易□ 並□ 難□

【1】

〔1〕  0<a< 1 0<x< 1 とし,次の不等式を満たす x について考える.

3log xa+ loga ax< 5

 底を a とする対数で整理すれば,

+ -4 <0

である.ここで, loga x=t とおいて,この不等式を t を用いて表すと

( ) 2- +3 <0

と変形できる.ただし, は単項式とする.

  t>0 よりこの不等式を解くと,

< t<

である.よって, x の範囲は,

< x<

となる.

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易□ 並□ 難□

【1】

〔2〕  k は定数とする.放物線 y =x2 -1 と直線 y =kx -3 が異なる 2 点で交わるとき, k のとり得る範囲は, k> > k である.また,この放物線と直線が接するとき,接点の座標は, ( , ) ( , ) である.ただし, > とする.

 次に, y=x2 -1 上にない点 ( a,b ) から y =x2- 1 に接線を引くとする.このとき,接線を 2 本引くことができるための必要十分条件は a b を用いて表すと, > 1 であり,この 2 本の接線が垂直に交わるとき, b= である.

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【1】

〔3〕 変量 x と変量 y からなるデータの組が下の表のように与えられている.ただし, a は正の定数とし,変量 x は自然数で, p<q とする.

x 29 p 28 27 32 28 q 33 40
y a 2a 3a 4a 5a 6a 7a 8a 9a

(a) 変量 x の平均値が 32 1 四分位数が 28 3 四分位数が 36 のとき p = q= である.

 このとき,変量 x の分散は であり,変量 x から z =3x -5 によって新たな変量 z をつくると, z の標準偏差は である.

(b) 変量 y の平均値と分散を a を用いて表すと,それぞれ となる.

(c) (a),(b)より,変量 x と変量 y の相関係数の値は である.

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易□ 並□ 難□

【2】 ある海域における魚の生息量を一定の期間ごとに調査したとき,漁業をしない場合は生息量が毎期 1.6 倍になることが知られている.なお,量の単位はトンとする.

〔1〕 初期を第 1 期とし,第 n 期の初めの生息量を F n で表すことにする(ただし, n は正の整数を表す).この魚の増加する様子について Fn F n+1 の関係は次式のようになる.

Fn+ 1= 5 Fn

 この関係式より,第 1 期の生息量を F 1=80 としたとき,第 n 期の生息量 F n は数列 { Fn } で表される.よって,この数列の一般項は次の式のようになる.

Fn= 80 ( 5 )

〔2〕 次に,漁業をするときの第 n 期の初めの生息量を G n この魚の第 n 期の漁獲量 C n とすると, Gn C n の関係は,

G1 =F1 =80 Cn= 1 2 Gn+ 10

となる.

 この漁業は第 n 期初めに行われ,そのときの魚の生息量は ( Gn- Cn ) となる.次の第 n +1 期初めに生息量は 1.6 倍に増加する.この場合, Gn G n+1 の関係を C n を用いないで表すと,次式のようになる.

Gn+ 1= 5 Gn-

したがって,第 n 期初めの魚の生息量 G n n の式として表すと,

Gn= 160 ( 5) -

となる.

 このまま漁業を続けて,第 x 期の初めの生息量 G x の値が 0 以下と予測される場合を絶滅と考える x は正の整数). 式から, Gx 0 を整理し,両辺を 2 を底とする対数をとり, x について整理すると次式を得る.

x1+ 1 log2 5-

 ここで log 25 =2.32 として計算すると,この不等式を満たす最小の x となり,第 期の絶滅が予測される.

〔3〕 この魚の絶滅防止対策として第 ( -1 ) 期より生息量が第 1 期の 80 以上に回復するまでの期間を完全禁漁とし n -1 について C n=0 ), 最小の y を求める y は正の整数).そのためにまず 式から G -1 を計算した値を G -1 = とする.ただし, は小数第 1 位を四捨五入した値とする.

 次に,完全禁漁を実施し始めた第 ( -1 ) 期を新たに第 1 期目とする.このとき,第 m 期目の生息量を H m (ただし, m は正の整数)で表すと, 式の考え方を応用することができ,数列 { Hm } が得られ,初期値を H 1=G -1 = とし,その一般項は,

Hm= ( 5 )

となる.

  y 期間完全禁漁であるので, 式に m= y+1 を代入し, Hy+ 180 を満たす y を求める.この不等式の両辺を, 2 を底とする対数をとり, y について整理すると,

y + log2 5 - log2 5

が得られる.

  log2 5=2.32 として計算すると,不等式 を満たす最小の y となる.このことから,魚の生息量が 80 以上に最も早く回復するのは第 期となることがわかる.

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易□ 並□ 難□

【3】  7 個の数字 0 1 2 2 3 5 がある.次の問いに答えよ.

〔1〕  7 個の数字を全部使って, 7 桁の整数をつくるとき,整数は何個できるか.

〔2〕  7 個の数字から 5 個選び,それら全部を使って 5 桁の整数をつくるとき,次の整数は何個できるか.

(a) 各位の数字がすべて異なる整数

(b) 一の位が 5 である整数

(c)  3 の倍数である整数

〔3〕  7 個の数字から 2 個を選び, 2 桁の整数 N 1 をつくり,残りの 5 個から 5 桁の整数 N 2 をつくる. N2= N1 × N3 を満たす整数 N 3 を大きい順に並べたとき,第 1 番目,第 3 番目の N 1 N 2 をそれぞれ求め, (N 1,N 2) の形で答えよ.

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