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起点 |
終点 |
図
〔1〕 図のようにからまでの番号のついたつのマスがあり,次のルールに従うゲームがある.
ルール 番のマスを起点とし,番のマスを終点として,個のさいころを投げて出た目の数だけ終点に向かってマスを進む.
ルール 回目以降は,直前の回に進んでとまったマスから,個のさいころを投げて出た目の数だけ終点に向かってマスを進む.
ルール 終点に到達すればゲームは終了になる.さいころの出た目の数が終点までのマスの数より大きい場合もゲームは終了となる.
(a) 起点からゲームが終了するまでさいころを投げる回数が最も大きくなるのは回で,その最大回数でゲームが終了する確率は(累乗で表すことも可とする)となる.
(b) 起点から回だけさいころを投げてゲームが終了する確率はである.
次に,ルールを加えた場合を考える.
ルール 番のマスにとまると,その時点でゲームが終了となる.
(c) 起点からさいころを回以上投げて番のマスにとまることでゲームが終了する確率はである.
(d) 起点からさいころを投げる回数が回以内でゲームが終了した.このとき終点まで到達して終了した確率はである.
【2】 ある企業の顧客向け電話相談窓口は,人の従業員によって運営されている.この電話相談窓口では,以下により応対を行う.
顧客の電話が着信した時刻にが他の顧客と通話中でなければ,その顧客の電話が着信した時点から通話が開始される.
顧客の電話が着信した時刻にが他の顧客と通話中であれば,その顧客は電話をつないだまま待機し,と他の顧客との通話が終了した時点からその顧客との通話が開始される.
他の顧客との通話が終了した時点で人以上の顧客が待機している場合は,先に着信した顧客が優先される.
この電話相談窓口に電話する顧客は全員,着信してからとの通話が始まるまで待機し続ける.
例えば,午前時分に電話相談が開始されてから,人目の着信が午前時分にあり分間通話し,人目の着信が午前時分にあり分間通話したとする.この場合の人目の待機時間は分間,通話時間は分間であり,人目の待機時間は分間,通話時間は分間である.
表 ある日の人の顧客への応対まとめ
顧客の 通し番号 |
電話が着信 した時刻 (午前時) |
との通話時間 (単位:分間) |
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 | ||
分 |
ある日の午前時分からの分間に,は人の顧客に応対した.右の表には,着信順に顧客の通し番号を付け,電話が着信した時刻,との通話時間をまとめている.通し番号の次の顧客の電話が着信した時刻は時分であった.
この日の午前時分からの分間の応対について考える.
〔1〕 顧客ととの通話時間の平均値は分間,中央値は分間,四分位範囲は分間,標準偏差は分間である.
〔2〕 通し番号の顧客の電話が着信した時刻から次の顧客の電話が着信した時刻までの時間を着信間隔として定義する.の平均値は分間,標準偏差は分間である.
〔3〕 待機時間が分間でない顧客の数は人である.また,が応対した人の待機時間の平均値は分間である.
〔4〕 ここで,待機時間の平均値を減らすことを目的につのシステムを考えた.
(a) 人の顧客の電話が着信した時刻は表のデータのままで,従業員向けのマニュアルをわかりやすくすることなどにより,各顧客の通話時間を分間だけ短くすることを考えた.このときの待機時間の平均値は分間となり,よりも分間減らすことができる.
(b) 人の顧客の通話時間は表のデータのままで,通し番号の顧客の電話が着信した時刻も午前時分のままとし,スマートフォンのアプリなどを用いた事前予約制にして着信間隔を分間の一定間隔にすることを考えた.このときの待機時間の平均値は分間となり,よりも分間減らすことができる.