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【1】 座標平面上に,放物線と点がある.ただし,は実数とし,点を放物線上を動く点とする.
(注:解答するにあたって,式に関する空欄で,係数が負になる場合やまたは になる場合,また定数項が負になる場合,のように,空欄に負の値やまたはを記すこと.)
〔1〕 点と点を通る直線をとするとき,直線と放物線が少なくともつの共有点を持つための必要十分条件は,である.特に,放物線と直線が接するとき,その共有点の座標はである.
〔2〕 とする.点と点の距離は点の座標がのとき,最小値をとる.
〔3〕 線分の中点をとする.このとき,点の軌跡はを用いて表すと,
である.次に,軌跡上を動く点と点を結んだ線分の中点の軌跡は,
である.
さらに,軌跡上を動く点と点を結んだ線分の中点の軌跡をとする.同様に軌跡を求める.ただし,は自然数である.
として,軌跡を,を用いずにを用いて表すと,
となる.
〔4〕 〔3〕で求めた軌跡において,座標が最小である点を軌跡が軸と交わる点をとする.このとき,の面積をを用いて表すと,となる.このの面積はのときに最大となる.
【2】 自然数に対して,図2-1のような図形で表される道のある町を考える.図2-1のように,町の道は町の一番右上の区画に十字の道を新たに設置することで作られる.
町 |
町 |
町 |
町 |
図2-1
(注:解答するにあたって,式に関する空欄で,係数が負になる場合やまたはになる場合,また定数項が負になる場合,のように,空欄に負の値やまたはを記すこと.)
〔1〕 町に関してスタート地点からゴール地点への最短経路が何通りあるかを考える.町においてからに至る最短経路の数をとする.このとき,となる.
町
図2-2
さらに,図2-2に示すように町の右上の区画(灰色で示された部分)が町と相似であることに着目して,との関係を考える.なお,図2-2の点線は繰り返しを表す.
地点からへと向かう経路は,図2-2の黒丸を通る場合と通らない場合に分類できる.このことから,をを用いて表すと,
となる.ゆえに,数列の一般項はである.
町
図2-3
〔2〕 図2-3に示すように,町の左上の地点を右下の地点をとし,スタート地点からゴール地点への最短経路が何通りあるかを考える.
この町における地点から地点への最短経路の数をとするとき,をを用いて表すと,
となる.ゆえに,数列の一般項はである.
〔3〕 図2-4に示す図形で表される町と町について考える.スタート地点からゴール地点への最短経路は,町では通り,町では通りある.
町 |
町 |
図2-4 |