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2022 立命館大学 理系学部A方式

2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】 自然数 m に対して, m 10 進法表記の各位の数字を逆順に並べて得られ数を m とする.ただし, m の末尾に 0 が続くとき,それは除外して並べる.例えば, m=123 のとき m =321 であり, m=10200 のとき m =201 である.

〔1〕  m 2 桁の自然数であり, 1 の位が a1 10 の位が a 2 であるとする.このとき, m m a 1 a2 に関する四則計算を用いて表すと, m= m = となる.また, m-m は常に の倍数になる.

〔2〕  m 3 桁の自然数であり, 1 の位が a1 10 の位が a 2 102 の位が a 3 であるとする.このとき, m=m であるための必要十分条件は, a1= が成り立つことであり,そのような m 個存在する.

 また, m-m は常に の倍数であり, m-m がとりうる最大の値は である.

〔3〕  n 3 以上の自然数とする. m n 桁の自然数であり, 10k- 1 の位が a k であるとする k=1 n ). このとき, m=m となるものは, n が奇数のとき 個, n が偶数のとき 個存在する.

 また, n が奇数かつ a 1 an がともに偶数またはともに奇数であれば, m-m は常に の倍数である.さらに, a1= an であれば, m-m は常に の倍数である.

(注: はそれぞれ当てはまる自然数の中で最大のものである.)

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2月3日実施

易□ 並□ 難□

【2】 曲線 y =f( x) f (x )=x logx で定める.ただし, x>0 とし, logx x の自然対数である.

〔1〕  f( x) の導関数 f ( x) を求めると, f ( x)= である.また, f ( x)= 0 を満たす x の値は であり, f( ) = となる.また, f( x) の不定積分を求めると,

f( x) dx= +C

である.ただし, C は積分定数である.

〔2〕  k>0 とする.直線 y =kx と曲線 y =f (x ) の共有点の x 座標は である. 2 直線 y =kx y=0 および曲線 y =f( x) で囲まれた図形の面積を S 1 とし, 2 直線 y =-k x y=0 および曲線 y =f( x) で囲まれた図形の面積を S 2 とする.このとき, S1= S2= である.さらに S 1:S 2=5: 1 であるとき, k の値は であり,そのときの S 1 の値は である.

〔3〕  n=1 2 に対して,数列 { an }

an= 1n k= 1n (1+ kn) log( 1+ kn )

と定める.このとき,極限 lim n an の値は である.これを用いて,極限

limn ( n+1n ) n+1 n2 ×( n +2n ) n+2 n2 ×× ( n+nn ) n+n n2

の値を求めると である.

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2月3日実施

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【3】  k を実数とし, f( x)= z2- kz+ 1 とおく.方程式

f( z)= 0 (*)

が実数でない解をもつための必要十分条件は である.このとき方程式(*)の複素数の解は z = ± i となる.ここで, i は虚数単位を表し, は実数, は正の実数である.さらに, | ± i |= である. k を満たす範囲を動くとき, | + i -34 i| の最小値は である.

 次に, f2 (z) =f( z2 ) とおく. が成り立つとき,方程式 f 2( z)= 0 の複素数の解の中で最も偏角が小さいものを k を用いて表すと + i である.ただし,偏角は 0 以上 2 π 未満とする. 3 以上の自然数 n について, fn (z) =f( zn ) とおく. が成り立つとき,方程式 fn (z )=0 の複素数の解は 個存在して,その中で虚部が正のものは 個である.また, fn (z) =0 の各複素数の解に対して,それぞれの実部と虚部の和を考える.これらの中で最大の値を u n とすると,

limn u n=

である.

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【4】 必ずしも各目の出る確率が等しいとは限らないサイコロがある.このサイコロを 1 回投げるとき, k の目が出る確率を a k とおく k=1 2 3 4 5 6 ). ただし,

0<a k<1 a1+ a2+ a3+ a4+ a5+ a6= 1

である.

〔1〕  a1= a2= 14 a3= a4= 1 6 a5 =a6 =1 12 とする.

(a) このサイコロを 2 回続けて投げるとき, 2 回とも奇数の目が出る確率は であり, 2 回とも同じ目が出る確率は である.また,出た目の和が 6 となる確率は である.

(b) このサイコロを 3 回続けて投げるとき, 1 の目が 1 回も出ない確率は であり,出た目の積が 8 となる確率は である.また,出た目の積が 8 となる条件のもとで 1 の目が 1 回も出ない確率は である.

〔2〕  a を実数として,

a1= a3= a5= 16 - a2 a2= a4= a6= 16 + a2

とする.実数 a のとりうる値の範囲は < a< である.このサイコロを 3 回続けて投げるとき,出た目の最小値が 4 以下となる確率は である.また,出た目の最小値が 4 かつ出た目の最大値が 6 となる確率は であり,この確率が 19 より大きくなるような a の値の範囲は <a< である.

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