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【1】 次の文章を読んで,問1-1,1-2,1-3,1-4に答えよ.
二つの自然数の和と積を比較すると,積の方が大きくなることが多い.しかし,例えばのように,和と積が等しくなるような二つの自然数の組み合わせも存在する.このような性質を持つ二つの自然数の組み合わせは,他にもあるのだろうか.あるとしたら何通りの組み合わせがあるだろうか.
二つの自然数が
(1)
(2)
を満たすとする.
問1-1 以下は(1)と(2)を満たす自然数を求めるための解法である.空欄1から空欄6を埋めて全体を完成させよ.空欄5と空欄6は複数の文章が入ってもよい.
【解法】
(1)より
(3)
を得る.(2)と(3)より
を得る.はではないので,が成り立つ.は自然数なので,はまたはである.
のときを考える.
のときを考える.
【解法ここまで】
問1-2 和と積が等しくなるような二つの自然数の組み合わせは以外に存在するか答えよ.
問1-3 この問題を三つの自然数に一般化する.すなわち,
(4)
(5)
の二つの性質を満たす自然数の組み合わせが存在するかどうかについて答えよ.存在する場合は,その組み合わせが何通りあるかも答えよ.
問1-4 三つの自然数に対して,和と積の比が取りうる値の最大値を求めよ.
正方形を組み合わせた図(a)の図形について,点から点までの道について考察する.下記の問題に答えよ.
図(a) |
図(b) |
図(c) |
問2-1 辺を上方向に本進むときはと記述し,右方向に本進むときはと記述すると,図(b)の矢印で示された道は記号列と表すことができる.点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道は,いずれも,を個含みを個含むような合計個の記号からなる記号列に対応する.そのような道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.
問2-2 下記の空欄を埋めよ.答えを導き出した過程を説明すること.
図(c)において点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道は,点と点のいずれか一方のみを含むことより,本ある.
図(d) |
図(e) |
図(f) |
問2-3 図(d)において,点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道は,点と点のいずれか一方のみを含む.そのような道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.
問2-4 図(e)において,点を通らないような,点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.
問2-5 図(f)において,点と点のちょうど一方のみを通り,他方を通らないような,点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.
問2-6 図(f)において,辺を通らない,点から点への,上方向もしくは右方向のみに進む,ちょうど本の辺をたどる道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.
問2-7 図(f)において,点から点へのちょうど本の辺をたどる道の総数を計算せよ.答えを導き出した過程を説明すること.この問題のみは,上方向と右方向に加えて,下方向や左方向へ進んでもよいとする.