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2023-10421-0301
2023 信州大学 前期 理(数学科)学部
易□ 並□ 難□
【1】 以下の問いに答えよ.
(1) 関数
f⁡( x)= log ⁡xx ( x>0 )
の増減と y =f⁡( x) のグラフの凹凸を調べ,グラフの概形をかけ.ただし, limx →∞ log ⁡xx =0 は用いてよい.
(2) 次を満たす自然数の組 ( m,n ) をすべて求めよ.
mn= nm かつ m <n
2023-10421-0302
【2】 a を実数とする. O を原点とする x ⁣y 平面上の点 P と点 Q に対して,条件
| OP→ |+ OP→ ⋅OQ→ +a=0 ⋯ (*)
を考える.次の問いに答えよ.
(1) 点 Q の座標が ( 0,-1 ) で a= −2 のとき,点 P が条件(*)を満たしながら動いてできる図形を x⁣ y 平面に図示せよ.
(2) a>0 とする.点 P と点 Q が条件(*)を満たして働くとき,点 Q の動く範囲を x ⁣y 平面に図示せよ.
2023-10421-0303
【3】 群に分けられた数列
a1 |a 2 a3 | a4 a5 a 6| ⋯
は,次の条件(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)を満たしているとする.
(ⅰ) 第 1 群は a 1 のみからなる.また n を 2 以上の自然数とするとき,第 n 群は項数が n であるような等差数列であり,その公差は n によらない定数 d である.
(ⅱ) 自然数 n に対し,第 n 群の最後の項を b n とし, Sn= ∑ k=1 nb k とおくとき,
Sn= d +12 ⁢n2 + 1-d2 ⁢n
が成り立つ.
(ⅲ) 自然数 n に対し,第 n 群に含まれる項の和を T n とおくとき,
Tn =4⁢n 2-3⁢ n
このとき,次の問いに答えよ.
(1) 定数 d の値を求めよ.
(2) k を自然数とする.次の条件を満たすような m をすべて求めよ.
第 m 群は 7 ⁢k-6 を含む.
2023-10421-0304
【4】 次の問いに答えよ.
(1) L を 2 以上の自然数とする.各辺の長さが自然数で, 3 辺の長さの和が 4 ⁢L である二等辺三角形の個数 N ⁡(L ) を求めよ.ただし,合同な三角形は同じとみなし,重複して数えない.
(2) (1)のような N ⁡(L ) 個の二等辺三角形の面積の平均値を S ⁡(L ) とする.このとき,極限
limL →∞ S⁡( L) L2
を求めよ.
2023-10421-0305
【5】 実数 θ は 0 <θ< π 2 を満たすとする. 2 つの関数 x ⁡(t ) と y ⁡(t ) を次で定義する.
x⁡( t)= cos⁡( θ+( π-2⁢ θ)⁢ t) , y⁡( t)= sin⁡( θ+( π-2⁢ θ)⁢ t)
このとき次の問いに答えよ.
(1) 次の定積分の値を θ を用いて表せ.
∫ 01 { x′ ⁡(t )} 2+ {y ′⁡ (t )} 2y ⁡(t ) ⁢dt
(2) (1)の定積分の値を f ⁡( θ) とおくとき,次の不等式が成り立つことを示せ.
f⁡( θ)≦ 2 tan⁡θ (0 <θ< π 2)