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2023 大阪公立大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】  A B 2 人が階段の一番下の段にいる. 2 人はじゃんけんをして,下記のルールに従い階段を移動するゲームを繰り返し行う.

A は勝ったら 1 段のぼり,あいこか負けた場合,同じ段にとどまる.

B はグー,チョキで勝ったら 1 段のぼり,パーで勝ったら 3 段のぼる.また,あいこか,グー,チョキで負けた場合,同じ段にとどまる.パーで負けたら階段の一番下の段まで戻る(すでに一番下の段にいる場合はとどまる).

A B ともに, 1 3 ずつの確率でグー,チョキ,パーを出すものとし,すべての試行は独立とする. 2 回目以降のゲームは, 2 人とも直前のゲームでの移動を終えた位置で行うものとする.階段の一番下の段を 0 段目とし,そこから m 段のぼった段を m 段目とする.次の問いに答えよ.

問1  n は自然数とし, m 0 mn である整数とする. n 回のゲームを終えた結果, A m 段目にいる確率 x n,m を求めよ.

問2  m 0 以上の整数とする. 2 回のゲームを終えた結果, B m 段目にいる確率 y m を求めよ.

問3  n は自然数とする. n 回のゲームを終えた結果, B 0 段目にいる確率 z n を求めよ.

2023 大阪公立大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  i は虚数単位を表すものとする.複素数に関する方程式

z=(cos π3- isin π 3 )z

の表す複素数平面上の図形を l とする.次の問いに答えよ.

問1  l は直線であることを証明せよ.

問2 直線 l に関して複素数 w と対称な点を w の式で表せ.

問3 複素数 z に対して, z を点 1 を中心に反時計回りに 2π 3 回転した点を z 1 とし,次に z 1 を原点を中心に反時計回りに 2π 3 回転した点を z 2 とする.さらに,直線 l に関して z 2 と対称な点を f (z ) とする. f( z) z の式で表せ.

問4  f( z) は問3のとおりとする.複素数 z に関する方程式

f( z)= -z- 32 - 32 i

の表す複素数平面上の図形を図示せよ.

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理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】 次の問いに答えよ.

問1  a b は実数とし, f( x) a b が属する開区間で定義された関数とする. f( x) が連続な第 2 次導関数 f (x ) をもつとき,次の等式を証明せよ.

ab ( b-x ) (x- a) f (x ) dx =( ba) (f (a )+f (b )) 2 abf (x ) dx

問2  t を正の実数とする.次の不等式を証明せよ.

0 tt +1 logx dx - 12 ( logt+ log( t+1) ) 18 ( 1 t- 1 t+1 )

問3 次で定まる数列 { an } に対し,極限値 limn anlog n を求めよ.

an= log( n!) -nlog n+n n=1 2 3

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理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【4】  p は素数とする.次の問いに答えよ.

問1  j 0 <j<p である整数とすると,二項係数 C j p p で割り切れることを示せ.

問2 自然数 m に対して (m +1) p- mp- 1 p で割り切れることを示せ.

問3 自然数 m に対して mp- m p で割り切れることを示せ.さらに m p で割り切れないときには, mp- 1-1 p で割り切れることを示せ.

 ここで,次の集合 S を考える.

S={ 4n2 +4 n-1 |n は自然数 }

例えば, n=22 とすると 4 n2 +4n -1=2023 なので 2023 S に属する.次の問いに答えよ.

問4 整数 a S に属し, a=4 n2+ 4n- 1 n は自然数)と表されているとする.このとき, a 2 n+1 は互いに素であることを示せ.

問5  p 3 以上の素数とする. p S に属するある整数 a を割り切るならば, 2p -12 -1 p で割り切れることを示せ.

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文系

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【1】  1 回の試行ごとに赤玉か白玉を 1 個出す機械を考える.この機械からは 1 回目の試行では赤玉か白玉がそれぞれ 12 の確率で出るが, 2 回目以降には直前に出たものと同じ色の玉が α の確率で,直前に出たものと異なる色の玉が 1 -α の確率で,それぞれ出るものとする.ただし, α 0 <α<1 を満たす定数とする. (n+ m) 回目の試行を終えた時点で赤玉が n 個,白玉が m 個出ている確率を P n,m とする.次の問いに答えよ.

問1  P2, 2 α の式で表せ.

問2  Pn, 1 n=1 2 3 α n の式で表せ.

問3  P4, 1 の値が最大となる α を求めよ.

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文系

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】 数列 { an } {b n} をそれぞれ

an = 52 n-1 -1 2n+ 1 bn = an+ 1a n n=1 2 3

により定める.ただし, 52 n-1 5 2 n-1 乗を表す.次の問いに答えよ.

問1  a1 a2 a3 を求めよ.

問2 すべての自然数 n について b n は整数であることを示せ.

問3 すべての自然数 n について a n は整数であることを示せ.

問4 すべての自然数 n について a n は奇数であることを示せ.

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文系

配点50点

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【3】 座標平面上の直線

l1 y= 3 x l2 y=- 3x l3 y=0

を考える.点 P 0 (cos t0, sint 0) (0 t0 π 3 ) に対して, l1 原点, l2 原点, l3 原点に関して対称な点を次々にとることにより,点 P 1 から P 6 を定める.つまり, P0 l 1 に関して対称な点が P 1 であり, P1 と原点に関して対称な点が P 2 であり,以下,同様に P3 P4 P5 P6 を定める.また, P6 から始めて,再び l1 原点, l2 原点, l3 原点に関して対称な点を次々にとることにより,点 P 7 から P 12 を定める.つまり, P6 l 1 に関して対称な点が P 7 であり, P7 と原点に関して対称な点が P 8 であり,以下,同様に P9 P 10 P11 P12 を定める.さらに, ti i=1 2 3 12 P i の座標が ( costi ,sin ti ) 0ti <2 π となる実数とする.次の問いに答えよ.

問1  t0 = π4 のとき, t1 t 2 を求めよ.

問2  t6 t 0 の式で表し, P6 は不等式 0 y 3x の表す領域の点であることを示せ.

問3  P0 =P 12 を示せ.

2023 大阪公立大学 前期

文系

配点50点

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【4】 座標平面上で,原点 O と点 A (1, 3) を結ぶ線分 OA を考える.与えられた点 P に対し, P と線分 OA の距離を d ( P ) とおく.すなわち d ( P ) は,点 Q が線分 OA 上を動くときの線分 PQ の長さの最小値である.次の問いに答えよ.

問1 点 P の座標が ( 5,2 ) のとき, d( P ) の値を求めよ.

問2 点 P の座標が ( a,b ) のとき, d( P ) a b の式で表せ.

問3 放物線 y =x2 上にあり, d( P) =10 を満たす点 P x 座標をすべて求めよ.

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