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2023 大阪公立大学 後期

理学部数学科,物理学科

配点100点

易□ 並□ 難□

【1】  0θ 2π とする. xy 平面において原点 O (0 ,0 ) と点 P (cos θ,sin θ ) を通る直線を l とし,点 Q (2 ,0) と点 P を結ぶ線分の垂直二等分線を m とする.次の問いに答えよ.

問1  l m が交点を持つための, θ に関する条件を求めよ.

問2  θ が問1の条件を満たしながら 0 θ2 π の範囲を動くとき, l m の交点の軌跡の方程式を求めよ.

問3 問2で求めた曲線によって,不等式 x 2+y 21 の表す領域は 2 つの部分に分けられる.そのうちで O を含まない方を S とする. S x 軸の周りに 1 回転させてできる立体の体積を求めよ.

2023 大阪公立大学 後期

理学部数学科

配点100点

易□ 並□ 難□

【2】 数列 { an }

a1= 12 an+ 1= 3- 1an 2

で定める.また,方程式

x=3- 1 x2

の実数解のうち,最も大きいものを c とおく.次の問いに答えよ.

問1  c>2 を示せ.

問2  n3 のとき, an 2 であることを示せ.

問3  n3 のとき, | an+1 -c | 1 4 |a n-c | であることを示せ.

問4  limn a n=c を示せ.

2023 大阪公立大学 後期

理学部数学科

配点100点

易□ 並□ 難□

【3】 自然数 k n に対し, fk (n) = m= 1n mk とおく.また, f0 (n) =n とおく. f1 (n )= 12 n (n +1) であるから f 1( n) n についての 2 次式であり, f2 (n ) n についての 3 次式である.次の問いに答えよ.

問1 等式 m 3- (m- 1) 3=3 m2- 3m+ 1 m =1 2 n とおいたものの辺々を足し合わせることによって, f2 (n ) n で表す式を導け.

問2  fk (n ) n についての ( k+1 ) 次式であることを示せ.また, fk (n ) における n k+1 の係数を求めよ.

問3  fk (n ) における n k の係数を求めよ.

2023 大阪公立大学 後期

理学部数学科

配点100点

易□ 並□ 難□

【4】 関数 f (x ) は第 2 次導関数をもち, 0x 1 の範囲で f ( x) 0 を満たすとする.自然数 n に対して,

Sn = k= 0n- 1 kn k+1 n {(x - kn ) f ( kn )+f ( kn ) } dx

Tn= k=0 n-1 kn k+1 n {(x- kn ) f ( k+1 n) +f ( kn )} dx

と定める.次の問いに答えよ.

問1  0a< b1 とするとき, ax b の範囲で

(x a) f ( a)+ f( a) f( x) (x a) f (b) +f( a)

が成り立つことを示せ.

問2  Sn 01 f( x) dx Tn を示せ.

問3  p=f (0 ) q=f (1 ) とおくとき, limn {n 01 f( x) dx- k=0 n-1 f ( kn ) } p q を用いて表せ.

2023 大阪公立大学 後期

理学部数学科

配点100点

易□ 並□ 難□

【5】  n 3 以上の自然数とし,正 n 角形 P x y 平面の y 0 の範囲内で動かすことを考える. P の頂点を反時計回り(左回り)に A0 A1 An -1 とおく.まず,辺 A0 A1 x 軸と重なった状態から, A1 を中心として P を時計回りに辺 A1 A2 x 軸と重なるまで回転させる.以降,同様に, Ak -1 Ak x 軸と重なった状態から Ak を中心として P を時計回りに辺 Ak A k+1 x 軸と重なるまで回転させる操作を, k=2 n-1 に対して順に行う.ただし, An A0 を表すものとする.以上のように正 n 角形 P を動かしたときの頂点 A0 の軌跡の長さを S とする.また, k=1 2 n-1 に対し,線分 A0 Ak の長さを a k とおく.次の問いに答えよ.

問1  k=2 n-1 に対して,下線部の操作における A0 の軌跡の長さを, ak を用いて表せ.

問2  k=1 2 n-2 に対して, Ak A k+1 A 0 を求めよ.

問3 正弦定理を用いることによって, k=1 2 n-1 に対して, a ka1 を求めよ.

問4 三角関数の積を差に変形する公式を用いることによって, k= 1n- 1 ( aka 1 sin π 2n ) を求めよ.

問5  P が半径 1 の円に内接するとき, S を求めよ.

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