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2023 奈良県立医科大学 後期医学部

医学科

易□ 並□ 難□

【1】  xy 平面上の楕円

C x2a2 + y2b2 =1 a b>0

について以下の問に答えよ.

(1)  m t を実数とする.直線 y= mx+t と楕円 C とが相異なる 2 点を共有するために m t の満たすべき必要十分条件を求めよ.

(2) (1)において m を固定し,傾き m の直線 l ty= mx+t C と相異なる 2 点を共有するように t を動かす.直線 l t と楕円 C との 2 つの共有点のうち, x 座標の小さい方を P (t ) x 座標の大きい方を Q (t ) とする. t を動かしたとき,線分 P (t )Q (t ) の中点はある直線上にのることを証明せよ.

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易□ 並□ 難□

【2】 整数 k 2 を一つ固定する.正整数 n に対して, k 次の方程式

(E ) nx k+n xk-1 -(n +2) =0

を与える.

(1) すべての正整数 n に対して,方程式 ( E)n は正の解をただ一つしか持たないことを証明せよ.

(2) 各正整数 n に対して,(1)における正の解を a n とおく. n のとき数列 {an }n= 1,2, は収束することを示し,その極限値を求めよ.

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【3】 実数 a に対して以下の条件(G)を考える.

・条件(G):不等式 3xy z <x3+ y3+ z3+a が任意の正の実数 x y z に対して成り立つ.(ただし実数 r に対して r r 以上の整数の中で最小のものを表す.)

(1)  a1 ならば, a は条件(G)を満たすことを証明せよ.

(2) 条件(G)を満たす実数 a の中で, a=1 は最小であることを証明せよ.

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【4】 実数 r に対して [ r] r 以下の整数の中で最大のものを表す.正整数 m に対して n 1=[ m] とおく.次に n2 =[ m- n12 ] とおく.同様に整数 n i i>1 を帰納的に ni =[m -n12 -- ni-1 2 ] と定める.すると正整数 m l 個の平方数 n i2 i=1 l の和として

m=n 12+ n22 ++ nl2 ni> 0 i=1 l

のように一意に表せる.このとき l >0 m により定まる関数であり, l=l (m ) とおく.例えば 5 =22 +12 なので l (5) =2 である.

(1)  m >1 が平方数 m= k2 k は正整数)ならば, l( m) l( m-1 ) となることを証明せよ.

(2)  2 以上の任意の正整数 m に対して, l( m) l(m -1) となることを証明せよ.

(3)  l( a)=5 となる最小の正整数 a l( b)=6 となる最小の正整数 b および l (c) =7 となる最小の正整数 c を求めよ.

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