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1963-10541-0101
1963 京都大学 文科系・理科系
文科系,理科系共通
配点35点
易□ 並□ 難□
【1】(1) 方程式 x 2-( a+c) ⁢x+( a⁢c-b 2)= 0 は実根をもつことを示せ.
(2) 上の根を α , β ( α≦β ) とし,また
γ= a+c2 - (a- c)⁢( p2- q2) +4⁢b⁢ p⁢q2 ⁢(p 2+q2 )
とするとき,つねに α ≦γ≦β が成り立つかどうかを調べよ.
(1),(2)において, a , b , c , p , q は任意の実数で, p , q の少なくも一方は 0 でないとする.
1963-10541-0102
【2】 ▵ABC と ▵DEF において, AB=DE とし,それぞれの外接円の半径は等しく,また内接円の半径も等しいとする.そのとき 2 つの三角形は合同になるか,理由をつけて答えよ.
1963-10541-0103
配点30点
【3】 連立方程式
{ x⁢z= x+z2 +z ⋯ ① y⁢z= y+z2 +z ⋯② z3 +y⁢z2 +2⁢z 2+x⁢ z-y⁢z =0 ⋯ ③
を解くのに, A 君は次のようにして, 4 組の解をえた.
この答案は正しいかどうか判定し,正しくないならば,どこをどう直せばよいか, A 君の答案に加筆訂正せよ.
A 君の答案
①×y -②×x (y- x)⁢z ⁢(z+ 1)= 0
ゆえに,(イ) z=0 , または(ロ) z=-1 , または(ハ) x=y
(イ) z=0 のとき, ① によって x =0 , ② によって y =0
ゆえに x =0 , y=0 , z=0 は解の 1 つである.
(ロ) z=-1 のとき, ① によって, x=0 , ② によって y =0
ゆえに x =0 , y=0 , z=-1 は解の 1 つである.
(ハ) x=y のとき, ③ から z 3+y⁢ z2+ 2⁢z2 =0
z=0 は(イ)で既に吟味したから, z≠0 とすれば,上式から
z+y+ 2=0 すなわち z =-( y+2 )
これを ② に代入して,
-y⁢( y+2) =y+( y+2) 2-( y+2)
∴ 2⁢y2 +6⁢y +2=0 , すなわち y 2+3⁢ y+1=0
∴ y= -3±5 2
z=-( y+2) であったから, z= -7∓ 52
ゆえに x = -3±5 2 , y= -3±5 2 , z= -7∓ 52 (複号同順)も解である.
1963-10541-0104
【4】 三角形 ABC の辺上を動く点 D , E , F が,時刻 t =0 にそれぞれ A , B , C を出発し, B , C , A に向かってそれぞれ一定の速さで進んで,時刻 t =1 に B , C , A に達するものとする.
(1) その間 ▵DEF の重心は動かないことを示せ.
(2) ▵DEF の面積の最小値は ▵ABC の面積の何倍か.
1963-10541-0105
数Ⅱ受験の文科系
【5】 r , n , a は正の既知数であって, r<n を満たし, x は未知数である.次の不等式を解け.
| r-n⁢ xn⁢ x⁢( 1-x) | <a
1963-10541-0106
【6】 定点 (a, 0) を通る直線が定円 x 2+y2 =r2 と 2 点で交わるとし,その 2 点における円の 2 つの接線の交点を P とする.直線が上の条件を満たしながら動くとき, P の軌跡を求めよ. ( r>0 , a>0 )
1963-10541-0107
数Ⅲ受験の文科系,理科系
【5】 与えられた三角形 OP 0P 1 において, O P0= a, ∠OP 0P 1=α , ∠ P0 O P1 =θ とし,次々に相似三角形
▵O P0 P1 ∽▵O P1 P2 ∽⋯ ∽▵O Pn Pn +1 ∽⋯
を作っていく.
(1) n を限りなく大きくするとき, Pn が定点 O に限りなく近づくための必要十分条件を θ , α で表わせ.
「(1)が成り立つとして,(2),(3)に答えよ.」
(2) S=▵O P0 P1 +▵OP 1P 2+⋯+ ▵OP nP n+1 +⋯ の値は, ▵OP 0P 1 の何倍であるか,それを θ と α で表わせ.ここに, ▵OP nP n+1 は面積を表わす.
(3) L=P 0P 1+P 1P 2+⋯+ Pn Pn+ 1+⋯ の値を求めよ.また a , α を固定したまま, θ を限りなく 0 に近づけたとき, L はどんな値に近づくか.
1963-10541-0108
【6】 0<x< π4 のとき, ∫ 0xcos ⁡t⁢dt >2⁢ ∫0x sin⁡t⁢ dt を証明せよ.