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1968 東京大学 2次試験
文科
【1】 1 辺の長さが 1 の正方形 ABCD の内部に点 P をとって, ∠APB ,∠ BPC, ∠CPD , ∠DPA がいずれも 34⁢ π をこえないようにするとき,点 P のうごき得る範囲の面積を求めよ.ただし, C は A ととなりあわない頂点とする.
注) 「ただし,」以降は補足か
1968-10261-0202
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文科・理科共通
【2】 正方形 ABCD を底面とし, V を頂点とする正 4 角 錐すい において,底面と斜面のなす二面角が 45 ° のとき,となりあう 2 つの斜面のなす二面角を求めよ.
【3】 α ,β は与えられた実数とする. x の 2 次式 f⁡ (x) =a⁢x 2+b⁢ x+c の係数 a ,b , c が a+ b+c= 0 なる関係式を満たしながら動くとき,座標 (f ⁡(α) ,f⁡( β)) をもつ点の全体は,平面上のどんな集合になるか.
【4】 次の条件を満たす 3 次の多項式 f⁡ (x) を求めよ.
1) 多項式 g⁡ (x) の次数が 2 をこえないならば,つねに
∫ -11 ⁡f⁡ (x)⁢g ⁡(x) ⁢dx= 0
2) ∫ -11 ⁡ (f⁡( x))2 ⁢dx= 1
3) f⁡(1 )>0
理科
【5】 平面上の点 (a ,b) の,直線 2⁢ x-y= p に関する対称点をとり,次にこれを原点を中心として正の向きに 90 ° 回転し,さらに直線 x+ 2⁢y= q に関する対称点をとると,はじめの点 (a ,b) に一致する.このとき p ,q を用いて a ,b を表わせ.
【1】 平面上の点 (x ,y) で
x2- 5⁢x< y< π5⁢ sin⁡ ( π ⁢x5 ) - 35⁢ sin2 ⁡ ( π x5 )
を満たす範囲が,直線 y= α⁢x によって面積の等しい 2 つの部分に分けられるように, α の値を定めよ.
【4】 (x,y ,z) を空間の直交座標とし,点 (1 ,0,0 ) を通り z 軸に平行な直線 l とする. yz 平面内にあって y= 1-z2 で表わされる曲線の -1 ≦z≦1 なる部分を,直線 l のまわりに回転してできる曲面と,平面 z= 1 および z= -1 とによって囲まれた部分の体積を求めよ.
【5】 整数を係数とする次数 3 の多項式 P⁡ (x) で,次の条件を満たすものを求めよ.
(1) P⁡(x ) のグラフは原点に関して対称である.
(2) P⁡(x )= 0 は重根をもたない.
(3) P⁡(x ) は極大値も極小値ももたない.
(4) P⁡ ( 12 ) は整数である.
(5) 0<P⁡ (1 )< 6 である.
【6】 次の問(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)に答えよ.
(ⅰ) α が 0< α<1 を満たす有理数ならば,区間 0≦ x≦1 の上で不等式
1+ α2⁢ x≦ (1+ x)α
が成り立つことを示せ.
(ⅱ) 2200 のけた数はいくつか.またその最上位の数は何か.その理由を述べよ.
注1. たとえば 210 =1024 のけた数は 4 , 最上位の数は 1 である.なおこの数が 103 に近いことに注意せよ.
注2. log10⁡ 2≑ 0.3010 であるが,この数値を証明に用いてはならない.
(ⅲ) 0.300<log 10⁡2 <0.302 であることを示せ.