Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1968年度一覧へ
大学別一覧へ
京都大学一覧へ
1968-10541-0101
1968 京都大学 文科系・理科系
文科系,理科系共通
易□ 並□ 難□
【1】 次の 5 つの命題のうち,正しいものには の中に◯印をつけて,証明せよ,また,正しくないものには の中に×印をつけて,理由を示せ.
(1) 2 実数 a , b について a =b ならば, a≦b である.
(2) どの 3 点も一直線上にはない 4 点 A , B , C , D について
AB→ +CD→ =0→ (零ベクトル)
はけっして成立しない.
(3) 3 つの集合 A , B , C について, A⊂ B , B⊂ C , C⊂ A という関係があれば, A= B= C である.
(4) n>4 である自然数 n について, n2 <2n が成立する.
(5) 自然数の逆数全体の集合 {1, 12 ,⋯ , 1n, ⋯} において,最小数は 0 である.
1968-10541-0102
【2】 各辺の長さが 20⁢ m , 22⁢ m , 24⁢ m , 26⁢ m , 28⁢ m , 30⁢ m , 32⁢ m , 34⁢ m , 36⁢ m のいずれかである三角形は,いく種類あるか,ただし,合同な三角形は同じ種類と考える.
1968-10541-0103
【3】 m≦l である 2 数 l , m に対して,不等式 m ≦x≦l を満たすすべての数 x の集合 S が
条件:「 x が S に属しているときには, x2 もまた S に属している」を満たすとする.このとき
(1) 0≦l≦ 1 であることを示せ.
(2) m=1 , または m ≦0 であることを示せ.
(3) m=1 であるとき, S はどのような集合か.
(4) m≠1 であるとき,与えられた数 l ( 0≦l≦ 1 ) に対して, m のとりうる値の範囲を定めよ.
1968-10541-0104
文科系
【4】(1) 平面 p 上にない 2 点 A , B が, p に関して反対側にある. p が A , B から等距離にあるとき, p は線分 AB の中点を通ることを示せ.
(2) 同じ平面上にない点 A , B , C , D がある.これら 4 点から等距離にある平面は,いくつあるか.
1968-10541-0105
【5】 x の関数 f ⁡(x )=2 ⁢x3 +3⁢x 2+2⁢ x-2 を考える.
(1) f⁡( i-1) =0 ( i は虚数単位)となることを用いて, 3 次方程式 f ⁡(x )=0 の根を求めよ.
(2) 複素平面上で, 2 次方程式 f ′⁡ (x) =0 の 2 根は, f⁡( x)= 0 の 3 根を頂点とする三角形の内部にあることを示せ.ただし, f′⁡ (x ) は f ⁡(x ) の導関数を表わす.
1968-10541-0106
【6】 x の関数 y =x3 と, y=a⁢ x2+ b⁢x+ c ( a<0 ) のグラフが,点 (1, 1) で接し,さらに,これら 2 つのグラフと y 軸とで囲まれた x ≧0 の部分の面積が 1 である.このとき, a , b , c の値を求めよ.
1968-10541-0107
理科系
【4】 四面体 ABCD において,辺 CD は平面 ABC に垂直である. ∠ACB が π2 ≦∠ACB <π を満たすならば, ∠ADB<∠ACB となることを示せ.
1968-10541-0108
【5】 放物線 y =x2 の上に, 2 点 A , B がある. A , B の x 座標をそれぞれ - 12 , 32 とする.この放物線上の任意の点 P の座標を (x, y) とするとき, PA2+ PB2 を x の関数として表わし,この関数の増減,凹凸,極値,変曲点を調べて,グラフの概形をかけ.
1968-10541-0109
【6】 0<x< 1 である数 x に対して
1 x⁢ ∫ 0x dt 1-t = 11-y
を満たす y は, x の増加関数であることを示せ,さらに極限値 limx→ 1y を求めよ.