1969 京都大学 文科系・理科系

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文科系

易□ 並□ 難□

【1】 次の各式は 3 角関数についての公式である.(1)〜(4)から,(5)〜(7)を導け,

(1)  sin( -α)= -sinα

(2)  cos( -α) =cosα

(3)  sin( α+β) =sinα cosβ+cos αsin β

(4)  cos( α+β) =cosα cosβ-sin αsin β

(5)  tan( α+β) =tan α+tan β1-tan αtan β

(6)  sinα+ sinβ=2 sin α+β 2cos α -β2

(7)  cosα+ cosβ=2 cos α+β2 cos α- β2

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1969年京大文科系【2】1969105410102の図

【2】 右図のように長方形 ABCD の外側に, 2 つの半円をつけた形の,トラック AMBCND を作るのに,その周囲が 400 m 内部の面積が 7000 m 2 であるようにしたい.線分 AB の長さを,どれだけにすればよいか.円周率は 227 として計算せよ.



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【3】  18n> 10100 となるような自然数 n のうち最小のものを求めよ.ただし, log10 2=0.3010 log10 3=0.4771 として計算せよ.

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【4】 複素平面において, 0 1 を表わす点を,それぞれ O A1 とするとき, A1 1 頂点とし, O を中心(対称の中心)とする正 n 辺形 A1 A2 A3 A n を考える.頂点 Ak が表わす複素数 Z k をとれば, ( Zk) n=1 であることを示せ( n は自然数で, n3 とする).

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【5】 ある小学校では,各学年の生徒数がちょうど 100 人ずつであった.各学年から 1 人ずつ代表を出し,それら代表 6 人のうち, 2 人が赤旗を,他の 2 人が白旗を,残りの 2 人が青旗をもつものとする.

 このような旗のもち方の数を求めよ(代表の出し方が異なれば,異なったもち方であると考えるのは,もちろんである).

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文科系

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【6】 次の(1)〜(5)のおのおのについて,(ⅰ)それが正しければ〇を,正しくなければ×を,左側の   の中に入れ,(ⅱ)×をつけたものについて,下線の部分を適当に訂正して,正しいものにせよ,さらに(ⅲ)問題の後の余白に,おのおのについての理由を簡単に述べよ.

  (1)  13x 4dx =242

  (2)  n=1 9 10n= 910 +9 102+ +9 10n+ =1

  (3) 平面において,合同な正 n 辺形を,互いに重ならないように並べて,平面を埋めつくすことができるのは, n =3 4 のときだけである.

  (4)  f( x) が変数 x の多項式であって, x の実数値 a において,導関数 df (x) dx の値が 0 になれば,関数 f (x ) x =a において, 極大または極小になる

  (5) 「 x =0 y=0 」の否定は「 x 0 y0 」である.

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【1】 実数係数の 3 次式 f (x) =x3+ ax2 +bx+ c について,次のことを証明せよ.

(1) 実数係数の範囲での因数分解を考えれば, f( x) 1 次因子をもつ.すなわち f (x) =(x+ A) (x2 +Bx+ C) となるような実数 A B C がある.

(2) 方程式 f (x )=0 3 根の実数部分が,すべて負であるならば, a b c はすべて正の数である.

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【2】 定円の直径 CD と,その上の点 P (ただし, P C P D )で交わる弦 AB とを考え, ∠ACD=α ∠BCD=β とする.

tanα tanβ =▵ADB ▵ACB= DPCP

を証明せよ.

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【3】 次の文中の   に,適当な語句または文を入れよ.

  1 つの命題「 A ならば B である」について,条件 A を満たすものが存在しないならばこの命題は   その理由は,次の通りである. 1 つの命題と,その   とは互いに同値であるから,次の命題を考えればよい.

B   ならば, A   .」

この命題の結論「 A   」は   から,この命題は   ゆえに,もとの命題「 A ならば B である」は  

 上のようなことが実際にあてはまる例を考えよう.

 次の命題を P と呼ぼう.「 x y が実数であって, x2+ y2+ 1=0 であるならば, x=0 または y=0 である.」この P を,「 A ならば B である」の形にして考えると, A は「   」であり, B は「   」である. A の否定は「   」であり, B の否定は「   」である.

 したがって, P の逆,対偶は,それぞれ,次の通りである.逆:   対偶:  

  P P の逆, P の対偶のうち,(イ)初めに述べた命題の例になっているものは   であり,(ロ)真であるものは   である.

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理科系

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【4】 水槽 A には,ある薬品の水溶液が満たされている.これに水を注いで薄めながら,水槽 A の流出口から,一定の速さで水溶液を流出させ,それを別の水槽 B に注ぐ.

 流出を開始した時から時刻 t を測定し, 0t k k は正の定数)の範囲で,時刻 t のときの流出水溶液の比重は

1+a e-b t a b は正の定数, e は自然対数の底)

で与えられ,また時刻 k のとき水槽 B への注入が完了するものとする.

 水槽 B に注入された水溶液をよくかきまぜたとき,その比重はいくらか,

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【5】  A はその大きさが a であるような定ベクトルであり,また各 k =1 2 3 4 5 6 について,次のような成分をもつベクトル Bk が与えられている.

B k =(cos k π3 ,sin kπ3 )

  1 つのサイコロを投げて, k の目が出たとき,ベクトル X =A + Bk をとるものとする.この場合,ベクトル X の大きさの平方の期待値を, a を用いて表わせ.

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【6】 実数 x y が,次の範囲を動くものとする.

x0 y0 x+y 1

a が正の定数であるとき f (x ,y)= x+a y の最小値を求めよ.

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