1971 京都大学 文科系・理科系

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1971 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点40点

易□ 並□ 難□

【1】(1) 次の   の中に適当な数あるいは語句を入れ,その理由を記せ.

  x>0 において,直線 y =ax a は正数)と曲線 x y=1 との交点を P とする.原点を O とするとき,線分 OP の長さ OP が最小となるのは a=   のときで,そのとき OP =   である. a1 では, a が増加するとともに OP   し, a<1 では, a が増加するとともに OP   する.

(2)  0<x y1 1 yx 3 x>0 をみたす点 (x, y) の範囲を考える.点 Q はこの範囲にあるものとして, OQ の最大値,およびそのとき線分 OQ が x 軸となす角を求めよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  α β は複素数で, α の絶対値は 1 とする.このとき

z+α z+β =0

を満足する複素数 z があるための必要十分条件は α β =β であることを示せ.ここに z β はそれぞれ z β の共役複素数を表わす.

1971 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 台形 ABCD の平行な 2 AB DC 上にそれぞれ点 P Q をとる.次に AB に平行な直線が辺 AD BC および線分 PQ と交わる点をそれぞれ L M N とし, AP=a PB=b DQ=c QC=d LN=x NM=y とする. ad bc>0 c0 のとき, y x b a dc の大小を調べよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】  xy 平面上の曲線 y =|x 21 | と直線 y =2 とが囲む図形を x 軸のまわりに回転して得られる回転体の体積を求めよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】 空間に正方形がある.これを 1 つの平面上に正射影したとき, 2 辺の長さおよび 1 つの頂角がそれぞれ 2 2 6 および 30 ° であるような平行四辺形が得られた.

(1) 平行四辺形の 2 つの対角線の長さを求めよ.

(2) もとの正方形の面積を求めよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【6】  3 次関数 f (x )=x 3a x a は実数)の絶対値 |f (x) | 0 x1 における最大値は, a の値が何であっても,つねに 14 より小さくないことを証明せよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面において, x y がともに整数であるような点 (x, y) を格子点とよぶことにする.この平面上で

(1) 辺の長さが 1 で,辺が座標軸に平行な正方形(周をこめる)は少なくとも 1 つの格子点を含むことを証明せよ.

(2) 辺の長さが 2 の正方形(周をこめる)は,どんな位置にあっても,少なくとも 1 つの格子点を含むことを証明せよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 関数 f (x )=x 2+a x+b a b は実数)の 0 x1 における最小値を m とする.不等式 a +2b 2 を満足する a b で, m を最大にするものを求めよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点40点

易□ 並□ 難□

【5】 半径 r の円に内接する正 n 角形の頂点を順次 A1 A2 An とする.まず頂点 A2 を中心とする半径 A2 A1 の円と辺 A3 A2 の延長( A3 A2 の方向)との交点を B 1 として扇形 A2 A1 B1 をつくる.次に頂点 A3 を中心とする半径 A3 B1 の円と辺 A4 A3 の延長( A4 A3 の方向)との交点を B 2 として扇形 A3 B1 B2 をつくる.順次このようにして n 個の扇形をつくる.さて,正 n 角形 A1 A2 A n の面積とこれら n 個の扇形の面積の総和を S n で表すとき

(1)  Sn n r を用いて表せ.

(2)  limn S n を求めよ.

1971 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  xy 平面上に 2 つの動点 P Q がある. P は点 (1, 0) から出発し,原点 O を中心とする半径 1 の円周上を正の向きに一定の速さ π (円周率)で回転する. Q は点 (a, 0) から出発し, y 軸に平行な直線上を y の増加方向に一定の速さ v で進む.ただし, 0<v< aπ とする.

(1) 出発時から測って,時刻 n n +1 との間で 3 O P Q が 1 直線上に並ぶ時刻 t n がただ 1 回あることを示せ.ただし, n=0 1 2 とする.

(2)  n が増してゆくと, tn n は一定値に近づくことを示せ.

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