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1971-10541-0101
京大入試問題数学解答集さんの解答(PDF)へ
1971 京都大学 文科系・理科系
文科系
配点40点
易□ 並□ 難□
【1】(1) 次の の中に適当な数あるいは語句を入れ,その理由を記せ.
x>0 において,直線 y =a⁢x ( a は正数)と曲線 x ⁢y=1 との交点を P とする.原点を O とするとき,線分 OP の長さ OP ‾ が最小となるのは a= のときで,そのとき OP ‾= である. a≧1 では, a が増加するとともに OP ‾ は し, a<1 では, a が増加するとともに OP ‾ は する.
(2) 0<x⁢ y≦1 , 1≦ yx≦ 3 , x>0 をみたす点 (x, y) の範囲を考える.点 Q はこの範囲にあるものとして, OQ‾ の最大値,およびそのとき線分 OQ が x 軸となす角を求めよ.
1971-10541-0102
文科系,理科系共通
配点30点
【2】 α , β は複素数で, α の絶対値は 1 とする.このとき
z+α⁢ z‾+β =0
を満足する複素数 z があるための必要十分条件は α ⁢β‾ =β であることを示せ.ここに z‾ , β‾ はそれぞれ z , β の共役複素数を表わす.
1971-10541-0103
【3】 台形 ABCD の平行な 2 辺 AB , DC 上にそれぞれ点 P , Q をとる.次に AB に平行な直線が辺 AD , BC および線分 PQ と交わる点をそれぞれ L , M , N とし, AP=a , PB=b , DQ=c , QC=d , LN=x , NM=y とする. a⁢d− b⁢c>0 , c≠0 のとき, y x , b a , dc の大小を調べよ.
1971-10541-0104
配点35点
【4】 x⁣y 平面上の曲線 y =|x 2−1 | と直線 y =2 とが囲む図形を x 軸のまわりに回転して得られる回転体の体積を求めよ.
1971-10541-0105
【5】 空間に正方形がある.これを 1 つの平面上に正射影したとき, 2 辺の長さおよび 1 つの頂角がそれぞれ 2 ⁢2 , 6 および 30⁢ ° であるような平行四辺形が得られた.
(1) 平行四辺形の 2 つの対角線の長さを求めよ.
(2) もとの正方形の面積を求めよ.
1971-10541-0106
【6】 3 次関数 f ⁡(x )=x 3−a⁢ x ( a は実数)の絶対値 |f⁡ (x) | の 0 ≦x≦1 における最大値は, a の値が何であっても,つねに 14 より小さくないことを証明せよ.
1971-10541-0107
理科系
【1】 座標平面において, x , y がともに整数であるような点 (x, y) を格子点とよぶことにする.この平面上で
(1) 辺の長さが 1 で,辺が座標軸に平行な正方形(周をこめる)は少なくとも 1 つの格子点を含むことを証明せよ.
(2) 辺の長さが 2 の正方形(周をこめる)は,どんな位置にあっても,少なくとも 1 つの格子点を含むことを証明せよ.
1971-10541-0108
【3】 関数 f ⁡(x )=x 2+a⁢ x+b ( a , b は実数)の 0 ≦x≦1 における最小値を m とする.不等式 a +2⁢b ≦2 を満足する a , b で, m を最大にするものを求めよ.
1971-10541-0109
【5】 半径 r の円に内接する正 n 角形の頂点を順次 A1 , A2 , ⋯ , An とする.まず頂点 A2 を中心とする半径 A2 A1 の円と辺 A3 A2 の延長( A3 A2 → の方向)との交点を B 1 として扇形 A2 A1 B1 をつくる.次に頂点 A3 を中心とする半径 A3 B1 の円と辺 A4 A3 の延長( A4 A3 → の方向)との交点を B 2 として扇形 A3 B1 B2 をつくる.順次このようにして n 個の扇形をつくる.さて,正 n 角形 A1 A2 ⋯A n の面積とこれら n 個の扇形の面積の総和を S n で表すとき
(1) Sn を n , r を用いて表せ.
(2) limn→ ∞S n を求めよ.
1971-10541-0110
【6】 x⁣y 平面上に 2 つの動点 P , Q がある. P は点 (1, 0) から出発し,原点 O を中心とする半径 1 の円周上を正の向きに一定の速さ π (円周率)で回転する. Q は点 (a, 0) から出発し, y 軸に平行な直線上を y の増加方向に一定の速さ v で進む.ただし, 0<v< a⁢π とする.
(1) 出発時から測って,時刻 n と n +1 との間で 3 点 O , P , Q が 1 直線上に並ぶ時刻 t n がただ 1 回あることを示せ.ただし, n=0 , 1 , 2 , ⋯ とする.
(2) n が増してゆくと, tn− n は一定値に近づくことを示せ.