1972 京都大学 文科系・理科系

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1972 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

配点35点

易□ 並□ 難□

【1】  2 つまたは 3 つのベクトルの加法ついて,次の法則が成立する.

A +B =B +A (A +B )+ C= A+ (B +C )

いま, n 個のベクトルを A 1 A2 An とし,その順序を任意にかえたものを, B1 B2 Bn とする.上の 2 つの法則だけを使って

A1 + A2 + + An = B1 + B2 + +Bn

が成り立つことを数学的帰納法で示せ.なお,なお,たとえば 4 つのベクトル A B C D について,その和 A +B +C +D {( A+ B) +C }+D を意味するとし,一般の場合も同様とする.

1972 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【2】  3 次方程式 x 3a x2+a x a29 =0 が相異なる 3 実根をもつために,実数の定数 a のみたすべき必要十分条件を求めよ.

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文科系,理科系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 実数または複素数の x y z a について,

x+y+ z=a x3+ y3+ z3=a 3

2 式が成立するとき, x y z のうちの少なくとも 1 つは a に等しいことを示せ.

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文科系,理科系共通

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】 三角形 ABC の内部の 1 P を頂点とする 1 つの平行四辺形を PQRS とする. P から Q へ向かう半直線が三角形 ABC の周と交わる点を Q とし, R S も同様の点とする.

  PQ =a PQ PR =b PR PS =c PS とおくとき,

a+cb

が成立することを示せ.( PQ などはベクトルを表わす).

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文科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】  a c を定数, t を媒介変数として次の式で表わされる x y 平面上の曲線がある.

{ x=c at+t a>1 y=c att t はすべての実数値をとる)

(1)  c=1 のとき,この曲線の概形をえがけ.(座標軸を回転して考えよ).

(2) 平面上のどのような点 (p,q ) をあたえても, c を適当に選べば,上の曲線はこの点 (p,q ) を通ることを示せ.

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文科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【6】  9u n+1= (10 un2 ) un n=1 2 で定められる数列 {un } がある.いま, 0<u1 < 32 と仮定するとき次のことを示せ.

(1) すべての n について, 0<u n< 32

(2)  u1> u2 ならばすべての n について u n>u n+1 u1< u2 ならばすべての n について u n<u n+1

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理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【2】 次の式で定められる関数 F (x) に対して, limx +[ F(x )log x] を求めよ.

F( x)= 0x t( t+1) (t+ 3) dt x>0

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理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】 だ円 x2 a2 + y2b 2=1 a b>0 の上の点 P (x, y) を媒介変数 u をつかって,

x=a cosu y=b sinu 0u<2 π

で表す.時間を t とし, P t の変化につれて次のように移動する.時刻 t =0 のとき点 P (a,0 ) にあり,その後このだ円上を時計の針の進行方向と逆の方向に動く.時刻 t >0 までに線分 OP の通過した部分の面積を S とする.つねに dSdt =1 であるとき, u t の関数として表わせ.( O は原点である.)

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理科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【6】  n 枚のカードがあり,それぞれのカードには a 1 a2 an という数字が記入されている.これをよく混ぜて無作為(任意)に 1 枚のカードを取り出すとき,それに記入された数の期待値(平均値)を E とする.また,同時に 2 枚のカードを取り出すとき,記入された 2 数の和の期待値(平均値)を F とすれば, F=2 E となることを示せ.( n 2

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