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1976-10541-0101
京大入試問題数学解答集さんの解答(PDF)へ
1976 京都大学 文系・理系
文系,理系共通
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】(1) 多項式 f⁡ (x) =xn が,区間 − 12 ≦x≦ 12 において不等式 |f⁡ (x) |< 11000 を満たすためには, n をどのようにとればよいか.
(2) 最高次の係数が 1 である多項式 g ⁡(x ) で,区間 0 ≦x≦1 において不等式 |g⁡ (x) |< 11000 を満たし,さらに 10000 <|g ⁡(3) |<100000 であるようなものの例を 1 つあげよ.
1976-10541-0102
配点40点
【2】 1 つの平面内にある,いくつかの 0 でないベクトルからなる集合 S が条件“ a → , b→ が S のベクトルであれば 2⁢( a→, b→) (b →,b →) は整数である”を満たしているという.ただし, (a→ ,b→ ) 等はベクトルの内積を表す.
(1) S の 2 つのベクトルの間の角は, 0⁢ ° , 30⁢ ° , 45⁢ ° , 60⁢ ° , 90⁢ ° およびこれらの補角のうちの 1 つであることを示せ.
(2) (1)において,角が 0⁢ ° , 30⁢ ° , 60⁢ ° の場合には, 2 つのベクトルの長さの比はどうなるか.
(3) 30⁢ ° の角をなすベクトル a → , b→ を含み, 12 個のベクトルからなる集合 S の例を図示し,各ベクトルを a → , b→ で表せ.
1976-10541-0103
配点35点
【3】 多項式 f ⁡(x ) で,等式
f⁡( x)⁢ f′⁡ (x) +∫ 1xf ⁡(t )⁢ dt= 49⁢ x- 49
を満たしているものをすべて求めよ.ただし, f′ ⁡(x ) は f ⁡(x ) の導関数をあらわす.
1976-10541-0104
文系
【4】(1) 点 (x, y) が直線 y =a⁢x の上を動くとき,点 (2⁢ x−y,x −2⁢y ) は原点を通る 1 つの直線 l の上を動くことを示せ.
(2) (1)における 2 つの直線 y =a⁢x と l とが一致するような a の値は 2 つあることを示し,そのような a の値を a 1 , a2 とするとき, 2 つの直線 y =a1 ⁢x と y =a2 ⁢x との間の角を求めよ.
1976-10541-0105
【5】 初項 a 1=2 , 第 2 項 a 2=3 であるような数列で,一般項 a n が簡単な式で与えられるものをつくりたい. A , B , C , D は n または定数, * は 4 則演算 (+ , − , × , ÷ ) のうちのいずれか, An は A の n 乗をあらわすとき,
(1) an =A*B *C*D の形の式で与えられる数列
(2) an= An* B*C の形の式で与えられる数列
で, a1 =2 , a2= 3 を満たすものをそれぞれ 3 つずつ,合わせて 6 つの相異なる数列を作れ.ただし, 1 つの式の中の * は異なる 4 則演算を使ってもよく, +0 , ×1 等は省略してよい.
1976-10541-0106
【6】 曲線 y= α⁢x3 −β⁢ x ( α≠0 ) の上にある 2 点 P , Q において,この曲線の接線がいずれも線分 PQ と垂直になっているという.
(1) このような 2 点 P , Q は原点に関して対称な位置にあることを示せ.
(2) また,このような 2 点 P , Q があるためには (α, β) はどのような範囲になければならないか.
1976-10541-0107
理系
【4】 正の数列 an ( n=1 , 2 , 3 , ⋯ ) が不等式 an3+ 3⁢an 2−(9 +1 n)⁢ an+5 <0 をみたしているとき,次の(1),(2)を証明せよ.ただし,(2)を先に証明してもよい.
(1) limn→ ∞an =1
(2) (a n−1) 2< 14 ⁢n
1976-10541-0108
【5】 関数 f ⁡(x ) で 2 つの条件
(イ) f⁡( x) は微分可能
(ロ) x≦0 のとき f ⁡(x )=0 , x≧1 のとき f⁡ (x) =1
をみたすものがある.
(1) 微分可能な関数 g ⁡(x ) と正数 a が与えられたとき,上の関数 f ⁡(x ) を用いて,次の条件(ハ),(ニ)をみたす微分可能な関数 h ⁡(x ) を作れ.
(ハ) h⁡( 0)= 0
(ニ) |x| >a のとき h⁡ (x) =g⁡( x)
(2) 関数 f ⁡(x ) の例を 1 つつくり,その関数が(イ)を満たしていることを確かめよ.ただし,関数 f⁡ (x ) が微分可能であるとは,すべての x の値においてその微分係数が存在することである.
1976-10541-0109
【6】 外観では区別できない 2 つの袋 U1 , U2 があり,
U1 には 4 ⁢n 個の赤玉と n 個の白玉,
U2 には 2 ⁢n 個の赤玉と 3 ⁢n 個の白玉
がそれぞれ入っている.この袋のどちらかが観測者に手渡され,袋 U 1 が手渡される確率は 23 , 袋 U 2 が手渡される確率は 13 である.観測者は手渡された袋から 3 個玉を取り出し,赤玉の数が白玉の数より多いときは手渡された袋は U 1 であると判断し,そうでないときは U 2 であると判断する.観測者が誤った判断を下す確率を pn とするとき, limn→ ∞p n を求めよ.