Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1980年度一覧へ
大学別一覧へ
京都大学一覧へ
1980-10541-0101
京大入試問題数学解答集さんの解答(PDF)へ
1980 京都大学 文系・理系
文系,理系共通
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】 2 つの行列 A =( 00 10 ), B=( 01 00 ) だけを使い,乗法で得られる行列( A , B いずれも何回も使ってよい)全部を求めよ.
1980-10541-0102
文系
【2】 凸 4 辺形 ABCD の辺 AB , BC , CD , DA 上をそれぞれ一定速度で動く動点 P , Q , R , S が時刻 t =0 のときそれぞれ A , B , C , D を出発し,時刻 t =1 のときそれぞれ B , C , D , A に達するものとする. 4 辺形 PQRS の面積を t ( 0≦t≦ 1) の関数として表せ.またこの関数の最小値について調べよ.
1980-10541-0103
【3】 f⁡( x) が n 次の多項式で n ≧2 であるとき,
f⁡( x)+f ⁡(x +1)− 2⁢ ∫01 f⁡(x +t)⁢ dt
は n −2 次であることを示せ.
1980-10541-0104
【4】 A 君は次のように考えた.
「さいころを 6 回ふることにする. m=1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 のおのおのについて, m 回目に 1 の目が出る確率は 16 である.したがって, 6 回のうちに少なくとも 1 回 1 の目が出る確率は 16+ 16 +1 6+ 16+ 16 +1 6=1 である.すなわち,さいころを 6 回ふれば少なくも 1 回は 1 の目が出る.」
A 君の考えは正しいかどうかをいえ.もし正しくないならば,誤りの原因を,なるべく簡潔に指摘せよ.
1980-10541-0105
理系【5】の類題
【5】 互いに異なる n 個 ( n≧3 ) の正の数の集合 S= {a1 ,a2, ⋯,an } が次の性質をもつという.
「 S から相異なる要素 ai , aj をとれば a i−aj または a j−ai の少なくとも一方が必ず S に属する」
このとき, a1 , a2 , ⋯ , an の順序を適当に変えれば等差数列になることを示せ.
1980-10541-0106
理系
【2】 放物線 y =a⁢x 2+b ⁢x で,次の性質をもつものを考える.
① a<0 , b>0
② 放物線の頂点は直線 y= −2⁢x+ 5 上にある.
このような放物線のうち,それと x 軸とが囲む面積が最大になるのは, b がどのような値をとるときか.また,そのときの面積を求めよ.
1980-10541-0107
配点35点
【3】 空間の 3 点 A , B , C の組で,次の条件を満たすものを考える.
① A , B , C は平面 x +y+z= 1 上にある.
② A の座標が (l,m ,n) であれば, B , C の座標はそれぞれ (m,n ,l) , (n, l,m ) である.
③ ベクトル OA → , OB→ は直交する(ただし, O= (0,0 ,0) ).
このとき,そのような A , B , C のとり方に関せず,次の 3 つが成り立つことを示せ.
(1) A , B , C は定円上にある.
(2) 4 面体 OABC の体積は一定である.
(3) BC , CA , AB , OA , OB , OC の中点をそれぞれ L , M , N , P , Q , R とすれば 6 点 L , M , N , P , Q , R は定球面上にある.
1980-10541-0108
【4】 次のようなゲームがある.
① 最初の持ち点は 2 である.
② サイコロをふって,奇数の目が出れば持ち点が 1 点増し,偶数の目が出れば持ち点が 1 点減る.このような操作を 5 回する.ただし途中で持ち点が 0 になったら,その時点でゲームは終了する.
このゲームについて, 5 回サイコロをふることができる確率,およびゲームが終わった時の持ち点の期待値を求めよ.
1980-10541-0109
文系【5】の類題
「 S から相異なる要素 ai , aj をとれば a i−aj , a j−ai の少なくとも一方が必ず S に属する」
このとき,
(1) 次の 2 つのうちのいずれか一方が成り立つことを示せ.
(イ) ai≧ 0 ( i=1 ,2 ,⋯ ,n )
(ロ) ai≦ 0 ( i=1 ,2 ,⋯ ,n )
(2) a1 , a2 , ⋯ , an の順序を適当に変えれば等差数列になることを示せ.
1980-10541-0110
【6】 0 , 1 のいずれとも異なる 2 整数 a , b ( a≠b ) を考え, f⁡( x)= x⁢( x−1) ⁢(x− a)⁢ (x−b )+1 とおく. g⁡( x) , h⁡( x) が整数係数の多項式で f ⁡(x )=g⁡ (x) ⁢h⁡( x) であると仮定する.このとき,
(1) g⁡( 0)=h ⁡(0 ) を示せ.
(2) g⁡( x), h⁡( x) のどちらも定数でないならば g ⁡(x )=h ⁡(x ) であることを示せ.
(3) (2)の場合が起こるような a , b の例を 1 組求めよ.