1986 京都大学 文科系・理科系

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1986 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 すべては 0 でない n 個の実数 a 1 a2 an があり, a 1a2 an かつ a 1+a2 ++an =0 を満たすとき, a1+ 2a2 ++n an>0 が成り立つことを証明せよ.

1986 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 曲線 y =x3+ ax2 C とし, C 上の点 P =(u, v) を通り,傾きが b の直線を L とする. 1<u <1 となる任意の u に対し, C L が点 P 以外に共通点をもつような点 (a, b) の範囲を図示せよ.

1986 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面の原点を O とし, OA =(1 1 ) OB =(1 1 ) とする.また, α β 2 つの実数とする.任意の点 P に対しベクトル OP OA への正射影を OP 1 (すなわち点 P 1 P から O A を通る直線へおろした垂線の足), OP OB への正射影を OP 2 とし, 1 次変換 f α,β f α,β ( OP) =α OP 1 +β O P2 によって定める. 1 次変換 g がどのような α β に対しても

fα, βg =gf α,β は変換の合成を表す)

となるための必要十分条件は,ある α β に対して g= fα ,β となることである.これを証明せよ.

1986 京都大学 文科系・理科系

文科系,理科系共通

理科系は【2】

配点文科系は30点,理科系は35点

易□ 並□ 難□

【4】 座標空間において,平面 z= 1 上に一辺の長さが 1 の正三角形 ABC がある.点 A B C から平面 z= 0 におろした垂線の足をそれぞれ D E F とする.動点 P A から B の方向へ出発し,一定の速さで ▵ABC の周を 1 周する.動点 Q は同時に E から F の方向へ出発し, P と同じ一定の速さで ▵DEF の周を 1 周する.線分 PQ が通過してできる曲面と ▵ABC ▵DEF によって囲まれる立体を V とする.

(1) 平面 z =a 0a 1 による V の切り口はどのような図形か.

(2)  V の体積を求めよ.

1986 京都大学 文科系・理科系

文科系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  n 個のサイコロを同時にふり,出た目の数の最大のものを M n 最小のものを mn とするとき, Mn mn> 1 となる確率を求めよ.

1986 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】 同一平面上に 2 つの三角形 ▵ABC A B C があり,それぞれの外接円の半径は共に 1 であるとする.この 2 つの外接円の中心を結ぶ線分の中点を M 線分 A A BB CC の中点をそれぞれ P Q R とする.

(1)  MP1 MQ1 MR1 となることを示せ.

(2) もし ▵PQR が鋭角三角形でその外接円の半径が 1 となるならば,点 M はこの外接円の中心と一致することを示せ.さらにこのとき ▵ABC A B C ▵PQR はすべて合同となることを示せ.

1986 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】  n 個のサイコロを同時にふり,出た目の数のうちの最大のものを M n 最小のものを m n とする.

(1)  1i j6 を満たす整数 i j に対して M n=j かつ m n=i となる確率 P (Mn =j,mn =i) n i j で表せ.

(2)  limn E ( Mnmn ) および lim n V( Mn mn ) を求めよ.

(一般に確率変数 X に対して E (X ) はその平均, V( X) はその分散を表す.)

1986 京都大学 文科系・理科系

理科系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  0<r< 1 となる実数 r に対し,点 O =(0, 0) を中心とし半径が r の円を C とする.円 C は中心が O =(1, 0) で円 C と異なる 2 P Q で交わり, OPO P となるものとする.円 C の内部を D C の内部を D 四辺形 OP O Q の内部を D と表す. r 0< r<1 の範囲で変化させるとき, D から交わり D D を除いた部分の面積の最大値を求めよ.

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