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1989 神戸大学 後期

文科系・理科系共通

易□ 並□ 難□

【1】 次の[1],[2]に答えよ.

[1] 平面 2 x-y+ 3z- 19=0 α とし,点 (0, 1,2) を通り α に垂直な直線を l とする. l α との交点 P の座標,および点 P と原点 (0, 0,0) との距離 d を求めよ.

1989 神戸大学 後期

文科系

易□ 並□ 難□

【1】 次の[1],[2]に答えよ.

[2]  4x 2+y 2-8 x+4 y+4 =0 で表される曲線の概形を図示せよ.また,この曲線と x 軸および y 軸で囲まれた図形を直線 x= 1 のまわりに回転させてできる立体の体積 V を求めよ.

1989 神戸大学 後期

文科系

易□ 並□ 難□

【2】 行列 ( 3m -2 5 ) の表す 1 次変換を f とし, f( v) =v |v | =1 をみたすベクトル v があるとする.このとき,次の各問に答えよ.

(1)  m の値とベクトル v を求めよ.

(2) 原点を通る直線で, f によって自分自身に移される 2 つの直線の方程式を求めよ.

(3) (2)で求めた 2 直線の方向ベクトルで y 成分が 1 であるものを,それぞれ a b とする.平面上の任意のベクトル x x = αa + βb と表される.そこで, 1 次変換 g h をそれぞれ

g:x α a h:x β b

で定義する. 1 次変換 g h を表す行列を,それぞれ G H とするとき,積 G H および和 G+ H を求めよ.

1989 神戸大学 後期

文科系

易□ 並□ 難□

【3】 次の 2 つの不等式

log2 y3 log2 x yx+ 6

をみたす点 (x, y) の存在領域を図示せよ.また, x y をみたすとき, y-2 x の最大値,最小値があればそれらを求めよ(ただし,なければ解答欄になしと書け).

1989 神戸大学 後期

理科系

易□ 並□ 難□

【2】  E を単位行列とし,関係式 A3 =E をみたす行列のうち,成分が実数のものを求める.下記の空欄ア〜ケにあてはまる数値,数式または行列を解答欄に記入せよ.

  A=( a bc d ) とするとき, A3= E より, ad- bc= 1 であることがわかる.そこで, a+ d=p とおくとき,

A2- pA+ E =O

が成立する.ここで, O は零行列を表す.

 多項式 x3 -1 を多項式 x2 -p x+ で割って,

x3- 1=(x 2-p x+ ) (x+ p)+ x-

従って,次の等式が成立する.

A3- E=(A 2-p A+ E) (A+ pE) + A- E

与えられた条件と より,

A - E=O

となる.よって,

( A -E)= O

すなわち, p= または A= E

  p= のとき, A2+ A + E=O で,行列の成分が実数でありことより,

A=( a bc d ) a+d= ad- bc= 1

  A=E のときは,これを に代入して, E= O よって, p= これより, A= となる.

1989 神戸大学 後期

理科系

易□ 並□ 難□

【3】  x についての 2 次方程式

(k+1 )! x2- (k-1 )!x+ k=0 k=1 2 3

2 つの解を a 2k- 1 a2 k とする.このとき,次の各問に答えよ.

(1)  S=a1 +a2 +a3 +a4 ++ a2 n-1 +a2 n n の式で表せ.

(2)  T=a1 a2 +a3 a4 ++ a2 n-1 a2 n n の式で表せ.

1989 神戸大学 後期

理科系

易□ 並□ 難□

【4】 次の式で与えられる曲線がある.

x=tan θ y=cos2 θ

ここで, - π2< θ< π2 とする.このとき,次の各問に答えよ.

(1)  y x だけの関数として表せ.

(2) (1)で求めた関数のグラフの変曲点の座標を求めよ.

(3) (2)で求めた変曲点を通る y 軸に平行な直線, x 軸およびこの曲線でかこまれる部分の面積 S を求めよ.

1989 神戸大学 後期

理科系

易□ 並□ 難□

【5】  h(x ) を微分可能な関数とする.連続関数 f (x) に対して,

F(x )= 0 x h(x -t) f(t )dt

とおく.任意の f (x) に対して, F(x ) が微分方程式

d F( x)d x= f(x )-a F(x )

の解となるとき,関数 h (x) を求める.次の空欄ア〜コにあてはまる数式または数値を解答欄に記入せよ.

 まず, f(x ) を恒等的に 1 としておく. u=x- t と変数変換すると,

F(x )= 0 x h(x -t) dt=

となる.これを微分すると, d F(x )dx = だから, より

h(x )=

となる. の両辺を微分して, y=h (x) についての微分方程式

d ydx =

が得られる.

  から, h(0 )= が求められる.この初期条件のもとで を解くと,

h(x )=

となる.逆に,この h (x) へ代入し,

F(x )=

これを微分して,

d F(x )dx =- a 0 x dt +

となり, をみたすことがわかる.以上により, h(x )= に限られることがわかった. 

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