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1998 東京大学 前期
文科・理科共通
【1】 a は 0 でない実数とする.関数
f⁡(x )=(3 ⁢x2 -4) ⁢( x-a+ 1 a)
の極大値と極小値の差が最小となる a の値を求めよ.
文科
【2】 a ,b は実数で, b≠0 とする. xy 平面に原点 O( 0,0) および 2 点 P (1, 0), Q( a,b) をとる.
(1) ▵OPQ が鋭角三角形となるための a ,b の条件を不等式で表し,点 (a ,b) の範囲を ab 平面上に図示せよ.
(2) m ,n を整数とする. a ,b が(1)で求めた条件をみたすとき,不等式
(m+ n⁢a) 2-( m+n⁢ a)+n 2⁢b 2≧0
が成り立つことを示せ.
【3】(1) x は 0° ≦x≦90 ° をみたす角とする.
{ sin⁡y= |sin⁡ 4⁢x| cos⁡ y=| cos⁡4⁢ x| 0°≦ y≦90°
となる y を x で表し,そのグラフを xy 平面上に図示せよ.
(2) α は 0° ≦α≦90 ° をみたす角とする. 0°≦ θn≦ 90° をみたす角 θ n, n=1 , 2 ,⋯ を
{ θ1= αsin ⁡θn +1= |sin⁡ 4⁢θn | cos⁡θ n+1 =|cos ⁡4⁢θ n|
で定める. k を 2 以上の整数として, θk= 0° となる α の個数を k で表せ.
【4】 xyz 空間に 3 点 A( 1,0, 0), B(- 1,0,0 ),C (0, 3,0) をとる. ▵ABC を 1 つの面とし, z≧0 の部分に含まれる正四面体 ABCD をとる.さらに ▵ ABD を 1 つの面とし,点 C と異なる点 E をもう 1 つの頂点とする四面体 ABDE をとる.
(1) 点 E の座標を求めよ.
(2) 正四面体 ABDE の y≦ 0 の部分の体積を求めよ.
理科
【2】 n を正の整数とする.連立不等式
{ x+y+ z≦n -x+ y-z≦ nx -y-z ≦n -x-y +z≦n
をみたす xy z 空間の点 P( x,y, z) で, x ,y ,z がすべて整数であるものの個数を f⁡ (n) とおく.極限
limn→ ∞⁡ f⁡(n )n3
を求めよ.
【3】 xy 平面に 2 つの円
C0: x2+ (y -1 2) 2= 14 , C1: (x- 1)2 +( y- 12 )2 = 14
をとり, C2 を x 軸と C0 ,C1 に接する円とする.さらに, n= 2, 3, ⋯ に対して C n+1 を x 軸と C n-1 , Cn に接する円で C n-2 とは異なるものとする. Cn の半径を r n, Cn と x 軸の接点を ( xn ,0) として,
qn= 1 2⁢r n ,p n=q n⁢x n
とおく.
(1) qn は整数であることを示せ.
(2) pn も整数で, pn と qn は互いに素であることを示せ.
(3) α を α= 1 1+α をみたす正の数として,不等式
|x n+1 -α| <2 3⁢ | xn-α |
を示し,極限 lim n→∞ ⁡x n を求めよ.
【4】 実数 a に対して k≦ a<k+ 1 をみたす整数 k を [a ] で表す. n を正の整数として,
f⁡(x) = x2⁢ (2 ⋅33 ⋅n- x) 25 ⋅33 ⋅n2
とおく. 36⁢n+ 1 個の整数
[f⁡( 0)] ,[f⁡ (1)] ,[f⁡ (2)] ,⋯ ,[f⁡ (36⁢n )]
のうち相違なるものの個数を n を用いて表せ.
【5】 θ は 0≦ θ<2 ⁢π をみたす実数とする. xy 平面にベクトル
a→ =(cos⁡ θ,sin⁡ θ) ,b→ =( 3 2 , 12 )
をとり,点 Pn , Qn ,n=1 ,2 ,⋯ を
{ OP1 →= (1,0) O Qn →= OPn →- (a→ ⋅O Pn→ )⁢a → OP n+1 →= 4⁢{ OQn →- (b→ ⋅O Qn →)⁢ b→ }
で定める.ただし, O は原点で, a→ ⋅O Pn → および b→ ⋅O Qn → はベクトルの内積を表す. OP n→ =( xn, yn ) とおく.数列 { xn }, { yn } がともに収束する θ の範囲を求めよ.さらに,このような θ に対して,極限値
limn→ ∞⁡ xn ,lim n→∞ ⁡y n
【6】 xyz 空間に 5 点 A( 1,1, 0) ,B( -1,1 ,0) ,C( -1,-1 ,0) ,D( 1,-1, 0), P( 0,0, 3) をとる.四角錐 PABCD の
x2+ y2≧ 1
をみたす部分の体積を求めよ.