1999 京都大学 前期

Mathematics

Examination

Test

Archives

1999 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 鋭角三角形 ABC において,辺 BC の中点を M A から辺 BC にひいた垂線を AH とする.点 P を線分 MH 上に取るとき,

AB2+ AC2 2AP2 +BP2 +CP2

となることを示せ.

1999 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

理系は【1】

易□ 並□ 難□

【2】 放物線 y= x2 の上を動く 2 P Q があって,この放物線と線分 PQ が囲む部分の面積が常に 1 であるとき, PQ の中点 R が描く図形の方程式を求めよ.

1999 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

理系はラジアン表示

易□ 並□ 難□

【3】  0 以上の整数 x に対して, C(x ) x の下 2 桁を表すことにする.たとえば, C( 12578)=78 C( 6)=6 である. n 2 でも 5 でも割り切れない正の整数とする.

(1)  x y 0 以上の整数のとき, C(n x)= C(n y) ならば C (x)=C (y ) であることを示せ.

(2)  C(n x)= 1 となる 0 以上の整数 x が存在することを示せ.

1999 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】 相異なる 4 つの複素数 z1 z2 z3 z4 に対して

w= (z 1-z2 ) (z2 -z4 )( z1- z4) (z 2-z3 )

と置く.このとき,以下を証明せよ.

(1) 複素数 z が単位円上にあるための必要十分条件は

z =1 z

である.

(2)  z1 z2 z 3 z4 が単位円上にあるとき, w は実数である.

(3)  z1 z2 z3 が単位円上にあり, w が実数であれば, z4 は単位円上にある.

1999 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  n k は自然数で, n3 k2 を満たすものとする.いま, n 角柱の n+ 2 個の面に 1 から n+ 2 までの番号が書いてあるものとする.この n+ 2 個の面に 1 面ずつ,異なる k 色の中から 1 色ずつ選んでは塗っていく.このとき,どの隣り合う面の組も同一色では塗られない塗り方の数を Pk で表す.

(1)  P2 P3 を求めよ.

(2)  n=7 のとき, P4 を求めよ.

1999 京都大学 前期

理系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 平面上に 2 定点 A B をとる. c は正の定数として,平面上の点 P

|PA | | PB |+ PA PB =c

を満たすとき,点 P の軌跡を求めよ.

1999 京都大学 前期

理系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】(1)  a0< b0 a1 <b1 を満たす正の実数 a0 b0 a1 b 1 について,次の不等式が成り立つことを示せ.

b12 a0 2+1 + a12 b0 2+1 > a12 a0 2+1 + b12 b0 2+1

(2)  n 個の自然数 x1 x2 xn は互いに相異なり,

1xk n 1 kn

を満たしているとする.このとき,次の不等式が成り立つことを示せ.

k=1 n xk2 k2 +1 >n- 85

1999 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】 複素平面上で, ABC の頂点を表す複素数を α β γ とする. α β γ が次の 3 条件を満たすとする.

1. ABC は辺の長さ 3 の正三角形である.

2. α+β+ γ=3

3. αβ γ は絶対値 1 で,虚数部は正

 このとき,次の問に答えよ.

(1)  z=α- 1 とおいて, β γ z を使って表せ.

(2)  α β γ の偏角を求めよ.ただし 0° argα argβ argγ <360° とする.

1999 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】 以下の問に答えよ.ただし, 2 3 6 が無理数であることは使ってよい.

(1) 有理数 p q r について,

p+q 2+r 3= 0

ならば, p=q= r=0 であることを示せ.

(2) 実数係数の 2 次式

f(x )=x2 +a x+b

について, f(1 ) f(1 +2 )f (3 ) のいずれかは無理数であることを示せ.

1999 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  x y t を媒介変数として,次のように表示されているものとする.

x= 3t- t2 t+1

y= 3t 2-t 3t+ 1

変数 t 0 t3 を動くとき, x y の動く範囲をそれぞれ求めよ.さらに,この (x, y) が描くグラフが囲む図形と領域 y x の共通部分の面積を求めよ.

inserted by FC2 system