Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1999年度一覧へ
大学別一覧へ
京都大学一覧へ
1999-10541-0101
1999 京都大学 前期
文系,理系共通
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】 鋭角三角形 ▵ABC において,辺 BC の中点を M ,A から辺 BC にひいた垂線を AH とする.点 P を線分 MH 上に取るとき,
AB2+ AC2≧ 2⁢AP2 +BP2 +CP2
となることを示せ.
1999-10541-0102
理系は【1】
【2】 放物線 y= x2 の上を動く 2 点 P ,Q があって,この放物線と線分 PQ が囲む部分の面積が常に 1 であるとき, PQ の中点 R が描く図形の方程式を求めよ.
1999-10541-0103
理系はラジアン表示
【3】 0 以上の整数 x に対して, C⁡(x ) で x の下 2 桁を表すことにする.たとえば, C⁡( 12578)=78 , C⁡( 6)=6 である. n を 2 でも 5 でも割り切れない正の整数とする.
(1) x ,y が 0 以上の整数のとき, C⁡(n ⁢x)= C⁡(n ⁢y) ならば C⁡ (x)=C ⁡(y ) であることを示せ.
(2) C⁡(n ⁢x)= 1 となる 0 以上の整数 x が存在することを示せ.
1999-10541-0104
数学入試問題さんの解答(PDF)へ
文系
【4】 相異なる 4 つの複素数 z1 , z2 ,z3 , z4 に対して
w= (z 1-z2 )⁢ (z2 -z4 )( z1- z4) ⁢(z 2-z3 )
と置く.このとき,以下を証明せよ.
(1) 複素数 z が単位円上にあるための必要十分条件は
z‾ =1 z
である.
(2) z1 ,z2 ,z 3, z4 が単位円上にあるとき, w は実数である.
(3) z1 ,z2 , z3 が単位円上にあり, w が実数であれば, z4 は単位円上にある.
1999-10541-0105
【5】 n ,k は自然数で, n≧3 ,k≧2 を満たすものとする.いま, n 角柱の n+ 2 個の面に 1 から n+ 2 までの番号が書いてあるものとする.この n+ 2 個の面に 1 面ずつ,異なる k 色の中から 1 色ずつ選んでは塗っていく.このとき,どの隣り合う面の組も同一色では塗られない塗り方の数を Pk で表す.
(1) P2 と P3 を求めよ.
(2) n=7 のとき, P4 を求めよ.
1999-10541-0106
理系
【2】 平面上に 2 定点 A ,B をとる. c は正の定数として,平面上の点 P が
|PA → | ⁢| PB→ |+ PA→ ⋅PB →=c
を満たすとき,点 P の軌跡を求めよ.
1999-10541-0107
【3】(1) a0< b0 ,a1 <b1 を満たす正の実数 a0 , b0 ,a1 ,b 1 について,次の不等式が成り立つことを示せ.
b12 a0 2+1 + a12 b0 2+1 > a12 a0 2+1 + b12 b0 2+1
(2) n 個の自然数 x1 , x2 ,⋯ ,xn は互いに相異なり,
1≦xk ≦n (1 ≦k≦n )
を満たしているとする.このとき,次の不等式が成り立つことを示せ.
∑ k=1 n⁡ xk2 k2 +1 >n- 85
1999-10541-0108
配点35点
【4】 複素平面上で, ▵ABC の頂点を表す複素数を α ,β ,γ とする. α ,β , γ が次の 3 条件を満たすとする.
1. ▵ABC は辺の長さ 3 の正三角形である.
2. α+β+ γ=3
3. α⁢β ⁢γ は絶対値 1 で,虚数部は正
このとき,次の問に答えよ.
(1) z=α- 1 とおいて, β と γ を z を使って表せ.
(2) α ,β ,γ の偏角を求めよ.ただし 0° ≦arg⁡α ≦arg⁡β ≦arg⁡γ <360° とする.
1999-10541-0109
京大入試問題数学解答集さんの解答(PDF)へ
【5】 以下の問に答えよ.ただし, 2 ,3 , 6 が無理数であることは使ってよい.
(1) 有理数 p ,q ,r について,
p+q⁢ 2+r ⁢3= 0
ならば, p=q= r=0 であることを示せ.
(2) 実数係数の 2 次式
f⁡(x )=x2 +a⁢ x+b
について, f⁡(1 ), f⁡(1 +2 ),f ⁡(3 ) のいずれかは無理数であることを示せ.
1999-10541-0110
【6】 x ,y は t を媒介変数として,次のように表示されているものとする.
x= 3⁢t- t2 t+1
y= 3⁢t 2-t 3t+ 1
変数 t が 0≦ t≦3 を動くとき, x と y の動く範囲をそれぞれ求めよ.さらに,この (x, y) が描くグラフが囲む図形と領域 y≧ x の共通部分の面積を求めよ.