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2001 東京大学 後期

理科I類

易□ 並□ 難□

【1】 任意の自然数 n 2 に対して,常に不等式

n- k =2n kk2 -1 i10

が成立するような最大の整数 i を求めよ.

2001 東京大学 後期

理科I類

易□ 並□ 難□

【2】(1) 図 1 のように,等間隔 h で格子状に互いに直交する 2 組の無数の平行線が引いてある平面が与えられている.その上に半径 1 の円 C を無作為に落とすとき,この円がちょうど 2 本の線と交わる確率 p を求めよ.

(2) 図 2 のように,半径 2 +1 の円が重複なく,かつ隣り合う円と接して無数に敷き詰められた平面がある.この上に半径 1 の円 C を無作為に落とすとき,その円 C が平面上のちょうど 3 つの円と交わる確率 q を求めよ.

 ただし解答にあたり次のことを用いてよい.

 平面上に共に原点 O を始点とする一時独立な 2 つのベクトル a b を考え,点 O a b a +b 3 つのベクトルの終点の 4 点を頂点とする平行四辺形を E とする. E の領域 F に対して, F a b の整数係数の一次結合 m a +n b によって平行移動したもの全体の和集合を D とする.即ち記号で書くと

D={x +m a +n b |x F m Z nZ }

とおく.ここで Z は整数全体を表す.

 このとき平面に 1 P を無作為に落とすとき,その点が D 内に落ちる確率は, F の面積の平行四辺形 E の面積に対する比になっている.

2001年東京大後期【2】の図 2001東京大後期【2】の図
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理科I類

易□ 並□ 難□

【3】 整数を係数とする 2 次多項式 f (x) 2 次の項の係数が正であるものが与えられている.任意の実数 x に対して,平面上の原点を中心とし半径が 1 である単位円 C 上の点 P (x)

P(x )=(cos 2π f( x),sin 2π f( x))

によって定める.円周 C の弧 I で長さが L 0 <L<2 π であるものを固定する.そのとき各自然数 k に対して区間 [k, k+1 ] の部分集合

{x | kx k+1,P ( x) I}

は互いに交わらない有限個の和集合になっているので,それらの区間の長さの総和を Tk であらわす.このとき,

limk Tk= L 2π

を証明せよ.

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